ルミナルタイプ乳がん多発肺転移の方。転移乳がんの無病状態到達に箱(病院)は関係無い② | the east sky

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いつの日か、すべての進行乳がん(切除不能乳がん・転移乳がん・再発乳がん)が根治する日を願っています。





片田舎の病院に60歳代、ルミナルタイプ、多発肺転移を伴うステージⅣの方がお越しになられました。



胸部のCT画像です。



赤い矢印の先の丸いものが肺転移です。


他の高さのCT画像です。








大きさは比較的小さいですが、既に両肺の広範囲に多数の転移がありました。



市内には外科のある総合病院があります。


また少し離れていますが、県内にはがんセンターがあります。


もちろん紹介を希望される方は、行なった全ての検査を添えてご紹介させていただいています。


ただ、


「根治」「長期無病状態」


を希望される場合で転院を希望されない場合には、無理に転院を勧めてはいません。


何故なら、近くの総合病院や県内のがんセンターでは、


「Stage Ⅳは治る事はない。


あとは延命治療。


臨床試験で有意な結果が出ていない治療は一切しない。」


と言うお考えをお待ちの様で、それが必ずしも悪い訳ではありませんが、こと進行乳がん治療においては、


「出来れば治りたい。


根治を目指した治療を受けたい。」


と望まれる患者さんの望みが叶うことは無いと思われるためです。



ただし、こちらの病院で出来ない治療が必要な場合には、躊躇なく転院を勧めさせていただきます。



この方は、出来れば治りたいとの意志を示されました。



私の中では、様々な要素を鑑みて、


「根治できるチャンスは大いにある。」


との結論に至りました。