本日、お2組の片方、ご本人様とご家族様がセカンドオピニオン外来を受診されました。
それぞれの患者さんや、これまで一緒に過ごされてこられたご家族皆さまお一人おひとりにそれぞれの人生があります。
セカンドオピニオン外来の時間は1時間以内ととても短いです。
しかしそのわずかな間に、ご本人さまの想い、その患者さまを想われるご家族様お一人お一人の想いが、私の心に真っ直ぐに伝わって参ります。
私の所にお越しになられるまでに、一度は人生を諦められ、ご家族様と共に涙を流され(それは実際の場合もあるでしょうし、心の中での事もあるかと思いますが)、そして一度は諦められたかもしれないですが、でももしかしたらとの想いで、私を見つけて来られた事が伝わってまいります。
私のセカンドオピニオンを受けたいと伝えた方の中には、主治医に怒鳴られた方もおられるとの事です。
でも主治医の先生は本気で患者さんの事を親身に考えてそうされたのだと思います。
それでも一縷の望みを求めて、私の所にお越しになられ、やっとの想いで私に会われた方々が私の目の前に居られます。
私の居る施設の外来化学療法室のベッドは20床です。
今月14人の方が私のセカンドオピニオン外来を受診されます。
私に出来る事なら、私にしか出来ない事なら、1人でも多くの方の命を救いたい、守りたいと願っています。
しかし、私のみならず、乳腺外来の看護師さん、受付や診察室のクラークさん、外来化学療法室の看護師さんのみならず、検査技師さん、医事課の方々も含めて、皆さんとても志高く、無理な私の願いを文句一つ言わずに支えてくださっています。
しかし、限界はあります。
でも先々週、先週、今週とステージⅣの方々が4人、転移巣が全て消えるか、あるいはそれに近い状態となられて、原発巣を根治切除し、ある意味卒業されていかれます。
段々とまとまりがなくなってきましたが、、
多くの方々がメッセージをくださったにも関わらず、様々な面で私がキャパオーバーしてしまい、返事を多々お返しできておりません。
大変申し訳ありません。
言い訳にもならないのですが、私も人間です。
もし、セカンドオピニオン外来受診をご希望の方が居られましたら、再度メッセージをいただけましたら幸いです。
大変申し訳ありませんが、全ての方のお役には立てません。
大変申し訳ありません。
ただ、少なくとも私の患者さんとなられた方々には、医師として、私の知識と経験を全身全霊尽くして、出来るだけ望まれる未来に向かって、共に歩かせていただこうと思っています。
私の前で皆さまが流された涙は、私の心に沁み渡っています。
そしていつか喜びの涙に変えていただきたいと、心から願っています。