食事療法で免疫力を上げても、転移・再発乳がんは治せない③ | the east sky

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いつの日か、すべての進行乳がん(切除不能乳がん・転移乳がん・再発乳がん)が根治する日を願っています。

食事でがんを消す為には、

①口から摂取した成分が直接がんを叩く、

②食事により免疫力をあげて、免疫細胞ががんを叩く、

かのどちらかの可能性について述べました。



そして、①口から摂取したものが直接がんをやっつける可能性はほぼ無い事を述べました。




それでは②食事により免疫力を上げると、転移・再発乳がんを治す事が出来るのでしょうか。



乳がんにならない様に予防する事は可能かもしれません。





何故乳がんを発症するのでしょうか。



人の身体は、毎日50個以上の何らかのがん細胞が出来ていると言われています。


それを自分の免疫力(免疫細胞)で、毎日やっつけ続けています。



免疫力(免疫細胞)ががん細胞をやっつける為には、簡単に言うと

→①がんを自己と異なる細胞(異物)と認識する

→②がん細胞を貪食する

が必要です。



ちょうど、ウイルスや細菌が身体の中に入ってきても、感染が成立しない様にしたり、たとえ感染したとしてもそれを治す過程に似ています。



「免疫力を上げる」とは、すなわち「②がん細胞を貪食する能力を上げる」になります。



しかし、乳がんを発症(通常、数千万個〜数億個の乳がん細胞の塊りになっている)した場合、通常①乳がん細胞を自己と異なる細胞(異物)と認識、していない事になります。



ここで、たとえ様々な食べ物や、それ以外のモノ(フコイダンや油類(オイル類)等、サメの軟骨他)、あるいは糖質制限食等で②免疫力が上がったとしても、①がんを自己と異なる細胞(異物)と認識していない状態で、がんを攻撃し治す事が出来るのでしょうか。



先に挙げた、「がんが消えていく食事云々」の目次にあった、


「限りなく無塩に近い塩分制限

動物性たんぱく質と脂肪の制限

新鮮な野菜と果物の大量摂取

胚芽成分、豆、イモ類の摂取

ヨーグルト、海藻、キノコ類の摂取

レモン、ハチミツ、ビール酵母の摂取

オリーブ油、ゴマ油、ナタネ油の活用

自然水の摂取

禁煙・禁酒」


これらを行うと、自己と異なる細胞(異物)と認識していない乳がん細胞に対して、突然、自己と異なる細胞(異物)と認識する様になるのでしょうか。



私は冷静に考えて、あり得ない、と判断しました。



以上より、食事療法だけで、転移・再発乳がんを治せる可能性は無い、と私は考えています。