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マスターがグラスをそっと差し出す


グラスには二種類の層になったカクテルが作られていた


「甘酸っぱくて、おいしいね。」


比重の違いで赤ワインが
浮いているこのカクテルは、見た目のコントラスト

控えめなアルコール度数

爽やかな口当たり


女性によく似合うカクテル


(アメリカン・レモネード)



眺めていても楽しいし
暇潰しにはマドラーで
くるくるかき混ぜてもいい


「ねぇマスター、このカクテルって赤と白の交わるところがロマンチックね」



マスターの横顔が微笑んだ




(アメリカン・レモネード)

赤ワイン30ml
レモンジュース40ml
砂糖3tsp
水 適量


タンブラーにジュースと
砂糖を入れて溶かす
氷を加え、冷やした水を
満たしてステアし、赤ワインをフロートする
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夜更けのバー

カウンターの隅にその男は陣取っている


時折グラスの中の氷を
弄びながら


静かに目を閉じる


マスターに次の注文を済ませるとおもむろに
煙草をくわえた



マスターは黙って頷き
バック棚から
ウイスキーとドランブイを取り出す



大降りの氷がグラスに
放り込まれ
二種類の液体が混ざりあう


ミシッと氷の割れる音に
男は目を開ける


「今日の俺には、錆びた釘が丁度いい」


そう言ってグラスに口を
つけた


「…マスター、ありがとよ。ウイスキーはアイラモルトにしてくれたんだね」


黙って頷くマスターに
男は少しだけ笑顔を見せた



(ラスティ・ネイル)

ウイスキー30ml
ドランブイ30ml


氷を入れた
オールドファッションド
グラスに注ぎ
ステアする


ラスティ・ネイルとは錆びた釘という意味
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晴れ日差しが強く照りつける季節になりました


たっぷりの汗をかいて労働をした後は


老若男女を問わず
咽の渇きを癒したいガーン


そこで登場チョキ


大人のフローズン!!


ラム酒がたっぷり入って
いますからそんじょそこらには売ってません…


では何処に…


バーですニコニコ


アーネスト・ヘミングウェイがこよなく愛した
カクテルカクテルグラス


シャーベット状で見た目も涼しげニコニコ

味わいもスッキリ


ただアルコール度数は
ちょい強めですから
あまりお酒が飲めない方は要注意ガーン


さあ
紳士淑女の皆さん
チューチュー吸っちゃって頭痛くなりましょうショック!ショック!ショック!





(フローズン・ダイキリ)

ホワイトラム40ml
マラスキーノ1tsp
ライムジュース10ml
砂糖1tsp


クラッシュド・アイス3/4とともにミキサーで
ブレンドし、ソーサー型
シャンパングラスに移し
短いストローを添える
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前回はコニャックの話でした


今回は少し馴染みが薄い
かもしれませんが


(アルマニャック)です


原料のブドウは

フォルブランシユ、
サンテミリオン


蒸留は独特の半連続式蒸留器で一度


樽はガスコーニュ産の
ブラックオーク


コニャックに比べ
香りが強く、フレッシュではつらつとした味わいです

またウイスキーと違い
熟成の度合いは
スリースター
V・S・O・P
ナポレオン
X・O
などで表記されます



余談ですが
グレープブランデー以外に(フルーツブランデー)
なるものが存在します


有名なのは
[カルバドス]

リンゴを発酵させて
シードルをつくり蒸留します

シードルは英語読みでは
サイダー


フランス北部ノルマンディが生産の中心です


単式蒸留器で蒸留

熟成期間は約三年と短め


リンゴのフレッシュ感
たっぷりの香りと味わいです



またサクランボを発酵、
蒸留した
[キルシュ]も有名です

蒸留後、タンクで味を慣らして製品化するため
ほとんどは無色透明です



その他、すもも、イチゴ、洋梨、あんずなどの
ブランデーがあります


少し難しかったですか?

お酒は楽しく、美味しく
頂くものですが

こういった知識も
時には役立ててみて下さいパー
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最近は人気に少し陰りが
出てるかもしれませんが


水割りというスタイルが
今の時代にしっくりこなくなったのか


はたまた不況の波が
直撃し、高級感のある
ブランデーが敬遠されて
いるのか…



しかしブランデーも
間違いなくウマイチョキ



そこでまずは簡単に


ブランデーには

①グレープ・ブランデー
ブドウ原料のワインを
蒸留したもの


②フルーツ・ブランデー
リンゴやサクランボを
原料にしたもの

に分かれます



ブランデーの語源は

オランダ語の(焼いたワイン)
[ブランデウェイン]が
イギリスで転訛され
ブランデーになったと
言われています



まずは
(グレープ・ブランデー)


ヨーロッパやアメリカ、ロシア、アフリカなどで
つくられていますが

なかでもフランス


コニャック地方と
アルマニャック地方が
世界的に有名



(コニャック)
正式名
オー・ド・ウ゛ィ・ド・ウ゛ァン・
ド・コニャック


シャラントとシャラント・マリティームの2つの県の法定地域内でつくられます


原料は大部分が
サンテ・ミリオン


このブドウから得られた
酸味の強いワインを
シャラント型の伝統的な
単式蒸留器で二回蒸留


その液体を
リムーザン地方かトロンセの森で採れたオーク樽
で長期間熟成
のちにブレンドして瓶詰めします


とりあえず一回目は
ここまでチョキ

続編をお楽しみにニコニコ