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アイラ島から最も近い島

「ジュラ島」


古代スカンジナビア語で
鹿を意味します


人口が200人強のこの島には人の数より鹿の数が多いからです


アイラモルトではなく
アイランズモルト

いわゆる島々のウイスキーに属されます



水は非常に軟らかく

麦はポートエレン(アイラ島の製麦工場)から運ばれる
軽いピート香の麦芽を使用

スチルはネックが長い


これらの要因から軽い
スピリッツが蒸留される


10年は明るいゴールドをしており
オイリーで塩っぽくドライな香り


ライトボディで麦の甘さが際立っている


アイランズモルトの中でも突出した穏やかな味わいです


たまには刺激的じゃないのも楽しんでみて下さいパーパー
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最近になって始めた
ジョギングのおかげで
体調もすこぶるよい


禁煙が成功したので食事も旨い


ただ歳のせいか
こうしてJAZZに耳を傾けるとどうしてもあの日の事を思い出してしまう


担任だった先生の定年退職をかねた同窓会が卒業して10年経って開かれた


少し遅れた私の隣には
同じクラブのマネージャーだった多鶴が座っていた


級友との楽しい宴は二次会へと進んだが、私はつまらない理由をつけて家路についた


駅近くになってふと振り返ると多鶴も同じ方向に
歩いていた


ぎこちない会話をしながらもう一杯だけという約束で近くのバーに入り
(パリジャン)で乾杯カクテルグラス



その日は別れたが
事あるごとに連絡をとりあうようになり、男と女の関係になるのも時間はかからなかった


しかし2年の歳月をもってそれも解消



それから何年か経ったある日、あの日と同じバーで
偶然、多鶴に会った


そしてあの日と同じ
(パリジャン)を飲んだ

カシスが甘く感じたのは
私だけだったのだろうか





あれから25年

今の私は(パリジャン)が運んでくれたあの偶然に
感謝している





「おーい、お茶」


「はーい。高之さん、すぐにお持ちします~」




今日も愛くるしい多鶴の
声が私を和ませてくれるニコニコ



(パリジャン)

ドライ・ジン1/3
ドライ・ベルモット1/3
クレーム・ド・カシス
1/3


シェークしてカクテルグラスに注ぐ

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アイランドThe Bar Bojoeのブログ 飛んで・夏しました~」
 
 
「このくそ暑い時期に、もうええってThe Bar Bojoeのブログ The Bar Bojoeのブログ だから歌うなってThe Bar Bojoeのブログ The Bar Bojoeのブログ
 
 
「あほ、やっと汗ほとばしる夏が来たんやで」
 
 
「あかんガーンあほらしガーン
ただでさえ暑いのに…
横に暖房機みたいなやつがおる……」
 
 
 
「さよかニコニコほなマスター、とりあえずクールダウンや。チチ一丁ビックリマーク
 
 
「えっ!!乳」
 
 
「あほビックリマーク乳ちゃうで……
チチや」
 
 
「なんじゃそりゃ…」
 
 
 
「酒音痴のおまえはんには分からんやろうな。このカクテルはウオッカがベースでココナッツの香りと味がわしを南国へと誘うのじゃ。見た目もさることながら夏本番をイメージさせるカクテルであ~るニコニコニコニコ
 
 
 
「??来たぞ??」
 
 
「これこれニコニコこれぞトロピカルカクテル。ええか、こうやって二本のストローでチュウチュウ吸うのじゃ。あ~最高。心は南国アップアップ
 
 
「あほらしガーン家に帰って嫁の乳でも吸うとけっちゅうねんショック!
 
 
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(チチ)
 
ウオッカ30ml
パイナップルジュース80ml
ココナッツミルク45ml
 
 
シェークしてクラッシュドアイスを詰めた大型グラスに注ぐ
 
パイナップル、マラスキーノチェリーを飾り
短いストローを添える
 
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スコットランドで最も小さな蒸留所


ハイランド地区で生産されるこのウイスキーは
地場産の大麦を使用


仕込み水は花崗岩とピートを通って沸き上がる


丘によって隠されたこの蒸留所のポットスチルは
スコットランド最小


このスチルより小さなものは密造が可能という理由から関税当局から認められていない


1980代後半から出荷されているエドラダワー10年


現在のボトルは
麦とシェリーの香りに
包まれ
味わいはクリーミーで
奥深い
比較的穏やかながら
エレガントな気品がある


後味もあっさりしているが少し干し葡萄、ピート感がある
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おもたい瞼をあけ
時計を見る


まもなく昼過ぎだが
土曜日なので焦る事はない

けだるい身体を引き摺って台所へ


冷たい水で喉を潤すと
少しずつ記憶が甦る


接待が終わった後
部長行きつけのバーへ


2人だけで杯を重ねるのはかれこれ3年ぶりだった


マスターに(ニューヨーク)をオーダーする


労いの言葉に始まり
今後の展開について説明を受けた


仕事の話をそうそうに
切り上げ、カクテルの話題

マスターも交えてお酒の
蘊蓄の応酬へ


二杯目のニューヨークは
ベースをライからバーボンに


よりパンチの効いた味わいにノックアウト気味


おぼつかない足元で店を
出ると外は雨


部長と別れタクシーを拾う

車中で1日を回想しながら改めて部長の偉大さを知る


「チャンスはピンチ、ピンチはチャンスだと思え」



最後に伝えられた言葉の
重さが身に染みた夜だった



(ニューヨーク)
ライ・ウイスキー3/4
ライム・ジュース1/4
グレナデンシロップ1/2
tsp
砂糖1tsp


シェークしてカクテルグラスに注ぐ