テムズ河の潮汐を眺めつつ -317ページ目

イギリス独特の言い回し その3

WellingtonsまたはWellies(ウェリントンズまたはウェリーズ)
ゴム長靴。アメリカ英語ではRubber Bootsですね。

Plimsolls(プリムソルズ)
体育館履き。ゴム底のズック運動靴。

Settee(セッティー)
ソファー。

Goggles(ゴグルス)
眼鏡。

Bins(ビンズ)
双眼鏡。

Clink(クリンク)
刑務所。

Flog(フロッグ)
売り払う。盗品等を不法に売る事。

Brass(ブラース)
現金。前にDosh(ドッシュ)も紹介しました。

Footie(フッティー)
サッカー。

Mate(メイト。東ロンドンだと訛ってマイトになります。)
友達。

Cheers(チアーズ)
ありがとう。乾杯の意味もありますが、カジュアルに謝意を表す時にも使います。前にTa(ター)も紹介しました。

Mitt(ミット)
手。

Snog(スノッグ)
情熱的なキス。

Cup of char(カップ・オブ・チャー)
一杯の紅茶。

Char lady(チャー・レイディー)
一般家庭の掃除を請け負う女性。

Bonkers(ボンカース)
狂気の、気が違った。例えばHe has gone bonkers after that!(彼はその後気が狂ったみたいになってしまった!)というように使います。

さて、以下は罵り言葉ですので喧嘩を売りたい時以外は口にしないでくださいね。

Wanker(ワンカー)
男性に対して、つまらんやつ、ろくでなし、ばかもん、ぼんくら。文字通りの意味は辞書を引けば載っていますがここに書くのは憚られるので各自調べて下さい。

Slag(スラッグ)
女性に対して、ふしだらで醜い。

Slut(スラット)
女性に対して、だらしのない。

Pre-Christmas Lunch

デザイン部4人でプレ・クリスマス・ランチに行ってきました。私がフリーランスで働き始めた初日に連れて行って貰ったのと同じ会社近くのパブでです。費用は会社持ちですが部長の一平太さんが建替えていました。デザイン部ではこういう食事会をする機会は少ないみたいです。お隣のプロダクション部では取引先やクライアントも一緒によく出掛けるようで会計部の皐月さんは「それが3コースに飲み物とたくさん食べるし飲むのよね~。まあ会社に払えるお金があるんだから別に良いんだけどね。」と。
 このパブはその初日に来た後に1度昼休みにお友達と待ち合わせをして一緒にランチをしたのですが、料理が出て来るのに40分かかってしかも私の頼んだ料理はかなり焦げていてマズかったです。今回は待たされはしたけど料理は悪くはありませんでした。一平太さんと蒼哉さんはビーフバーガーにフライドポテトとサラダ付きの一皿、初音さんはソーセージとマッシュポテトのグレービーがけ、私はステーキとキドニーのパイとマッシュポテトと温野菜付きの一皿を頼みました。
 私の頼んだパイは、ロシア料理にありそうな深めの耐熱皿にビーフシチューが入っていて上からパイで閉じてオーブンに入れて焼き上げた物です。そのシチューの味付けが塩から過ぎた点を除いては付け合わせのマッシュポテトの味も温野菜もおいしかったです。でも量が多くて全部食べきれませんでした。私は食べる速度が遅いのですが、一平太さんは私よりも後に食べ終わりしかも少し残していました。私と一平太さんが家族なら家計に占めるエンゲル係数が低くなりそうです。

話題は16日のクリスマスディナー会場について、過去のクリスマスディナーでの珍事件、音楽、一番の古株の蒼哉さんによる会社の発展の歴史などについてでした。テムズ河出版の社長さんの1人、巌さんは週刊で付属のモデルを集めて楽しんだり、部品を集めて模型を作ったりできるタイプの雑誌の出版社や、大手のCarlton Publishing Groupで働いていたそうです。もう1人の社長さんの輝明さんの経歴は忘れてしまいましたが、とにかく2人がChelsea Arts Clubという会員制のクラブで知り合った所から始まったようです。
 蒼哉さんは数年前に法律関係の書類をコンピュータに入力して体裁を整える仕事をしていた時にテムズ河出版が勤め先の近くに引っ越して来たので求人に応募してプロダクション部の社員として採用されたそうです。その時は社長2人、現在もプロダクション部長をしている嘉帆さん、編集部長の徹乃さんしか居なくてデザイン部も存在していなかったそうです。蒼哉さんはデザインやプログラムの使い方などについては仕事をしながら覚えて行ったそうです。一平太さんは去年の5月入社で総勢約25人のこの会社が今までで一番小さい会社だそうです。初音さんは去年の9月入社です。
 一平太さんは最新のi-podを買ったけれどCDの曲を全部コンピューターに落としてからi-podに写すのが面倒だと言っていました。CDは2500枚程持っているので最新のi-podでも全部は入りきらないそうです。私が流行の音楽に興味が無くて、80年代半ばに高校生になって初めて自分で音楽を買った時にはもうレコードではなくてCDの時代になっていたという話をしたら、日本とイギリスではCDが普及し出した時期が違う事が判明しました。イギリスではCDが一般になったのは90年代初頭以降だそうです。
 Sex Pistolsの話は蒼哉さんが『Sid & Nancy』の映画を観たという話から出て来て、一平太さんは前に私の夫が大ファンだと話したのを覚えていました。後で娘がヨチヨチ歩きの頃Fancy Dressを来て出席というのがテーマのお誕生日会に呼ばれた時に「Sex Pistolsのメンバーのつもり」で行った時の写真を見つけて送ろうと思います。ジェルで髪をつんつん立ててカムデン・マーケットで買っSex PistolsのGod Save the QueenのグラフィックのプリントされたTシャツとビブを着て、私がボール紙と色紙で作ったギターを持っていたんです。

2時間程の会話の間で一番面白かったのは年の話です。前々から蒼哉さんって若いんだろうなでもいくつだろうと気になっていたので「ところで蒼哉さんは何才なんですか?20代終わりくらい?」と聞いたらなんと「37才だよ。」という答えが!「え~!でも若く見えますね。」と言ったら一平太さんも初音さんも激しく同意。蒼哉さんは嬉しそうでした。そして今度は蒼哉さんが初音さんに年を聞いていました。42才だそうです。一平太さんは39才なのは前に聞いて知っていました。
 そして皆の誕生日が固まっている事も判明しました。私はもうすぐ誕生日、初音さんは12月31日生まれ、一平太さんは1月1日生まれ、蒼哉さんは何日かは聞きませんでしたが1月生まれなのだそうです。ひょっとして皆射手座なのかしら。山羊座に変わるのはいつからでしたっけね。私は迫りつつある誕生日を迎えると35才で、四捨五入するともう40才ですよ。感慨はありますが嫌だとか焦るという事は無いです。この年までにして置きたいと思った事は全部実現しているから。

小学生の登下校時の安全確保

残念ですけれど日本でも通学路の安全が無料という時代はもう終わりの様です。集団登下校しても家の近くでは1人になるし、住民のボランティアのパトロールにも必ず穴はあります。防犯ブザーやGPS付きの携帯電話を持っていても通学路沿いに防犯カメラが付いていても、事が起こった後の追跡には役に立つかもしれないけれど子供が連れ去られるのを物理的に止められる訳ではありません。
 子供に「知らない人に付いて行かない。」と教えても、大人だって振り込め詐欺の電話にコロっと騙されて大金を振り込んでしまう人が後を絶たない位です。悪知恵のある大人が子供と5分も話せば警戒心を解かせて「知らない人」から「お友達」に昇格して、通学路を離れてどこかに一緒に行く事に同意させるのは簡単な事ですよね。不審者情報があっても結局子供が1人にされては対処できません。
 ニュースで「子供の登下校中の安全を守る有効な手立てが無く現場に無力感。」などという見出しを見る度になぜ保護者が子供の手を引いて家の玄関から学校の門まで毎日送迎しないのかと思います。保護者が一緒に歩いているのに凶器を突きつけらるなどして子供が誘拐されるというなら無力感を持つのも分かりますが。子供が保育園や幼稚園の間は送迎しているのだから、それを小学校卒業位まで続けるだけです。
 専業主婦(夫)でも家に介護の必要な人がいるとか、会社勤めをしていて長時間労働なので自分で送り迎えができない、でも欧米のように例え有償でも自分の代わりに確実に送迎をしてくれる人を探せるシステムが無い、周りの人に過保護だと思われるといった所がまるで禁句のように「保護者が毎日小学生の子供の登下校に付き添う。」という言葉が対策として出て来ない理由でしょうか。
 それでも万が一自分の息子や娘が小児愛者に誘拐レイプ殺害された上に死体が遺棄されて見つかったという場合、子供の安全を守る責任は保護者にではなく警察や学校や行政にあったという結論が出たとしても実際に酷い目に遭って恐い思いをしながら死んだのは自分の子供、二度と帰って来ないのは自分の子供ですよね。そう考えたら後悔しない為には手間と費用はかかっても自分の子供は自分で守るしかないと思うのです。

『Bang! Bang!』 初公開

夫の新作短編映画のプルミエ・パーティーが土曜日の行われました。プルミエ・パーティーなんて名前は大袈裟だけど面白いのでお友達同士でそう言っていたんです。要は近所にプロデューサーをしてくれたアレックスさん(女性)が住んでいるので、その家を会場にしてその居間にある普通の家庭用の大型テレビで内輪でお披露目をしたという事です。
 その家の持ち主はアレックスさんでは無く、同居しているお友達のソニーさんです。インドに住む彼女のご両親が投資のために購入したのだそうです。3階建て庭付き、一階には車庫、書斎、ダイニングキッチン、トイレ、中庭があり、2階には寝室、居間、トイレバスシャワー。3階には寝室が2つあり、その内の1つはen suite(部屋の中にトイレバスシャワールームが付いている)。値段は8千万円位するそうです!

夫のサイトでもイギリス時間の午後9時以降『Bang! Bang!』がダウンロードできるように設定、ソニーさんの家でも9時に皆で居間に集まって鑑賞しました。この家のテレビとサラウンドサウンドのシステムがまた素晴らしくて、重低音に迫力があり床が振動する程です。出演者とそのお友達が殆どという観衆だったせいもあり文句無しの大受けの反応でした。アウトテイクや過去の作品も同じDVDに載せてあるのでそれも一緒に見ました。
 私は事情があってあまりアルコールは飲まない方が良いのですが、台所の大鍋一杯に作ってあったホットパンチは香りの誘惑に負けて飲んでしまいました!色は赤で、クランベリーやスライスしたリンゴが入っているのでフルーティーで甘かったです。炭酸水とアルコール分としては赤ワインが入っていたのかな。材料と作り方を今度聞いてみたいと思います。
 昔12月にスイス、オーストリア、ハンガリー、ドイツに旅行に行った事があるのですが、確かドイツかオーストリアのクリスマスマーケットで、暖かいフルーティーでスパイシーな赤ワインを売っているお店があったのを思い出しました。あれは名前は何だったけな~。フルーツは浮いて無かったと思うけど同じような系統の味がしました。甘くてスパイシーな所にアルコールのキックが効いているのです。

娘も同行して他に子供は居なかったのですが、私と夫の所にはたまに会いに来るだけでした。それ以外はずっと以前親子3人で夕食に招待されて顔見知りのホストのソニーさん、アレックスさん、ジルさんを始め、初めて会う人にもどんどん話かけて一緒に遊んで貰って愛嬌を振りまいていました。将来またどう変わるかは分からないけど、この性格は何をするにしても助けになるだろうなと思います。
 それに引き替え私はパーティーで既に形成されている全然知らない人の輪に自己紹介をしつつ入っていくのが苦手なので、今回は8時半にから10時半位までと短時間しか居ずお酒を飲んで酔いに任せる(?)事も無かったので新しい人とは1人しか話せませんでした~。いくら週末とは言っても4才児にはとても遅い時間なので、10時半過ぎには夫に送って貰って娘と私は帰宅、ベッドに直行しました。
 その後引き返した夫によるとその後皆もっとリラックスして来て最終的には殆ど全員とお話できたそうです。一時は台所で皆踊り出したけれど夫は台所で踊る気はせず、その間はもう1人踊らずにいた人と2人っきりでしゃべっていたそうですが。結局夫は明け方4時頃に帰って来ました。娘のスクーターを借りたので小さくて漕ぎにくかったけどかなり素早く移動できたそうです。
 このスクーター、90年代終わりに登場した時は値段も2万円位して大人向けだったのに今は値段も1万円以下になりなぜかもう子供しか乗っていません。帰りはもう人気も無かったけど、行きは通り過ぎるバス停毎にバスを待っている人達の物言いた気な視線を浴びてしまったそうです。「誰かの裏庭から子供用スクーターを盗んで乗っているように見られたかな。警察官が居たら職務質問されてたかも。」との感想。
 唯一、ティーンエイジャーの集団だけが「スクーター素敵、イェイ!」と実際に話しかけてくれたそうです。「近所の買い物用、または香蓮と連れ立って児童公園に行く時用に大人用のスクーターを1台買おうか。いや、家族全員で散歩出来るように2台買おうか。」といきなり夫は乗り気です。まあ折り畳めるから場所は取らないし良いんですけどね。

ソニーさんの家まではバス停4つ分離れていて、バス通り沿いを歩くとドアからドアまでで20分程で自然公園を横切る近道をすると10分位です。でも夫には普段からいくら成人男性だとは言っても冬は日が短いので、暗い自然公園は通らないでとお願いしています。一応街灯は整備されていて特に事件などは起こっていないのですが。息子さんを同じ保育園に預けているノルウェー人のトーアさんは通るそうですが。
 トーアさんこの近所で精神病らしい人に刀か何かの凶器で襲われた事があると言うのに!ある日車を駐車しようとしていたら、通りがかりの男が突然一方的に罵倒し出していきなり刀のような物でガンガンとボンネットを叩きながら「車から降りろ!」と言い出したそうです。もちろんノコノコ出て行く訳も無くギアをリバースに入れてそのまま道路をしばらく逆走行したそうです。方向転換する余裕も無かったそうです。
 で、ようやくその男を振り切ったと思ったら近くにやはり同じ目に遭ってボンネットがボコボコになった車とドライバーが居たそうで、2人で警察を呼びその男はすぐに逮捕されたそうですが。そんな経験をしながらよく暗い公園を歩きますよね~。まあ通勤時間帯にはそれなりの人通りはあるし民家に囲まれているとは言ってもやはり真ん中あたりで襲われて最初の一撃で意識を失ってしまったら・・・。

飲食中の方、この続きは後で読む事をお薦めします・・・。

ところでパーティーの最中、普段パパ好きであまり私に助けを求めて来ないのに香蓮が「Mummy, I need you!」と言うので何事か思ったらおねしょやお漏らしなどしない娘がお漏らし!しかもNo2!興奮のあまりかと思ったけどそうでは無く単に下痢気味でオナラしたつもりが中身も少し出たという感じでした。トイレに座らせて続きをさせる一方洗面所でパンツを石けんを使って手洗いしてラジエーターの上にかけて乾かしました。
 その時に初めて気がついたのですが、このお家の2階のトイレにはヘッドの小さいシャワーが側に付いていました。ビデの代わり、というか一種のウォシュレットですね。トイレでさっと局部を洗う事が出来るようになっているのです。水しか出ないのが難点でしたがありがたく娘に使わせて頂きました。ウォシュレットの開発で一番難しかったのは温水が「確実に」適温で出るようにする点だったろうと思いました。

イギリスのパブ

タイトルの言葉をサーチエンジンに入力すると多くの個人や公の団体のホームページが上がって来て詳しいパブの起源や発展の歴史などはそちらで見られるのでここでは省略します。1つ言える事は多くのパブは経営者が交代したりチェーン店になったりしても店名は変えずに営業を続けるし廃業も少ないようで、近代の地図を見ると教会と並んで現在も続いているパブの名前がしっかり載っていて面白いです。
 以前娘の保育園(学童的に利用)のお友達とそのノルウェー人お父さんが家に遊びに来た話を書きました。その方の先祖が実は代々航海と運輸の仕事をしていてこの東ロンドンに来ていた事、その妻であり現在では親戚中の長老である女性が自らは一度も訪れた事はないけど夫のみやげ話に聞いたノルウェー系の教会はもちろんパブの名前をいくつもスラスラと答え、それらは皆現在も存続しているのに感心しました。

パブの数はもの凄く多いです。繁華街の中にもありますが、住宅街の中にもたくさんあります。イギリス中、どこに住んでいても家から徒歩5分の圏内に必ず1軒はパブがあるのではないでしょうか。以前シャーロックホームズで有名なベーカー・ストリートから一駅先のマリルボーン駅近くに住んでいた時は、その圏内に5、6軒はありましたし、私の通っていたアートカレッジの施設の1つにもパブがありました。
 パブの構造は、昔労働者階級と中流階級を分けていた名残で大抵は出入り口が2つあり、真ん中にバーカウンター、そのカウンターに沿ってバースツールが並び、壁際にテーブルと椅子が並んでいます。暖炉のある方には低いテーブルと革のソファーがあります。パブの中には裏庭がある所もあり、そこにもテーブルや椅子が並んでいます。一階だけの所もあれば、地下と2階もあるところもあります。

パブでは立ち飲みをする事が多いです。上記のようにカウンターの所にはバースツールもありますし、テーブルと椅子もあるにはありますが、特に繁華街のパブの夏の金曜日の夜などは席はあっという間に埋まってしまうのです。仕事帰りに待ち合わせをして午後の5時半位からパブの閉まる11時過ぎまでずっと立ちっぱなしで飲んでいます。時にはパブのドアから溢れ出て外でも飲んでいます。
 パブでは飲み物だけでなく食べ物も提供される所がありますが、主にそれは昼食向けで夜はただひたすら飲んで、11時にパブを追い出された後に深夜まで営業しているケバブ、中華、フィッシュアンド・チップスなどのお持ち帰り専用の店で空腹を満たすというパターンです。でも最近では積極的に夜にも食事を供する所が増えて来て、食事に力を入れているレストラン寄りのパブは「ガストロパブ」と呼ばれます。
 パブで供される昼食のメニューの代表的な物はプラウマンズサンドイッチ(パン、サラダ、ピクルス、チーズ)、ソーセージとマッシュポテトとグレービー、フィッシュ・アンド・チップス、ステーキ類(温野菜とフライドポテト付き)、日替わりスープ、シーザーサラダなどです。週末にはサンデーロースト(ローストビーフかチキンかポークにやはりローストされたポテトと温野菜付き)を用意する所も多いです。

パブでの娯楽としてはダーツ、ビリヤード、フルーツマシーンなどのゲーム機があり、新聞が用意してある所もあります。スポーツ観戦好きの人に欠かせないのは大スクリーンに写される衛星放送のスポーツ中継でしょう。フットボール(サッカーの事)、クリケット、ラグビーの重要な試合がある日はファンの人でパブは一杯になり声援も賑やかなので興味が無い人は中継無しの所を探した方が身の為です。

私は夫がイギリス人で、ビール好きなのでパブにはしょっちゅう行きます。パブはお酒を飲む所ですが、郊外の住宅街の中にあるような所は積極的に小さな子供連れの家族連れを受け入れている所もあります。その場合は店内は分煙されており、裏庭にかなり立派な遊具施設が備えてある場合もあります。もちろんハイチェアも用意してあって日本のファミリーレストラン風です。
 そういうパブ以外は営業許可の種類によっては子供は入れない所もあるので、私達も娘を連れて初めてのパブに入る時は必ず子供連れでも大丈夫ですかと確認します。パブで飲み物だけを頼む分にはどこでもあまり味の差はないので選ぶ基準はやっぱりお店の雰囲気です。柄が良いとは言えない地域で外から全く内部の様子が伺えない所は避けます、やっぱり。取って食われはしないだろうけど。

ところでヨーロッパの大陸の国々が制限時間無しにゆっくりアルコールを楽しめるのとは対照的に、イギリスでは長らく一般のパブの営業は11時までという法律がありました。もちろん飲み続けたければ違った種類の営業許可を持つ、入場料を取るようなパブやバーに行けば良いのですが。11時直前に一気飲みを繰り返した酔っぱらいが一斉に店を追い出されて道に出て来るのです。
 そのまま機嫌良く帰宅、またはお持ち帰りのお店で手っ取り早くおなかを満たしてから帰宅、となるなら平和なのですがしばしばそこから喧嘩やら乱闘やらが起きて警察騒ぎになったりするのです。これはなぜかロンドンの中心部は住宅街ではあまり起きないようで、ニュースになるのは中規模の地方都市の繁華街ばかりです。どうしてなんでしょうか。今度イギリス人達に聞いてみます。
 今年の11月の終わりから法律が改正されて普通のパブも申請すれば11時以降も営業できるようになりました。ヨーロッパの大陸の国々のように時間を気にせず自分のペースでゆっくりとアルコールを楽しむという大人気のある飲酒習慣が生まれるのか、それとも飲み過ぎのせいで治安を乱すような行動を取る人が更に増えてしまうのか、法律改正に賛成だった人も反対だった人も成り行きを見守っている所です。

最後に食事中の方はここで読むのを止めていただきたいのですが、やっぱりイギリス人の方が日本人よりアルコールに強い人が多いみたいですね。もちろんtea total(ティー・トータル)と呼ばれる全くお酒を飲まない人も中にはいますけど。どうしてそう思うのかと言うと、食事無しで飲み続けるにも関わらず街中や駅のプラットフォームなどで吐瀉物、または戻してる最中の人を見る事が滅多に無いからなんですが。

ススキの穂の飾り

火曜日の朝に出勤するために玄関を出た所、外階段の側面の格子にススキの穂2本が編み込む様に差し込んでありました。日本の野原に生えているのと全く同じススキで、日本の秋を思い出してしまいました。ススキ野原、紅葉、お月見、虫の声、たき火などなど。この建物の敷地内にはススキは生えていないのでたぶん道路を挟んで反対側の自然公園のどこかにあるのを取ってきたのかなと思いました。
 最近我が家の上階に引っ越して来た女子大学生3人組がやったのだろうと考えました。その家は3人の内の1人の両親が投資の為に買った様です。御両親とも会った事があり、「若い娘3人ですが騒いだりはしないので心配しないで下さいね。」と言われました。本当に静かだし、ゴミ捨ての仕方はこの階段の管理人と化している下階の方が指導しているようだし、香蓮に返事をしてくれて笑顔のかわいい3人です。

ところが木曜日の朝に家を出た所ちょうど上階の向かい側に住むイエンツさんとばったり出会い、意外な事実が明らかになりました。
私: おはよう。このススキの穂、誰が差したのか知ってる?
イエンツさん: あ、おはよう。それはダヴがやったんだって。実は僕も昨日の晩聞いて初めて知ったんだ。僕はあなたがやったんだと思っていたよ。
私: ダヴさんがね~。てっきりあなた達のお隣の女子大学生達が飾り付けたのかと思ってた。素敵ですよね、とても気にいった!
イエンツさん: じゃあダヴにもそう伝えておくよ。

などという会話をしながらバス停まで一緒に歩いて行きました。以前にイエンツさんもダヴさんもヴィダル・サスーンの学校の先生だと聞いたので、それはフルタイムで先生なのかそれともたまにはお店で働く事もあるのか尋ねてみました。フルタイムで先生で週に5日働いていてとても忙しいそうです。昨夜は大阪の「コウズ」から来た50人位のキャーキャー言う日本人女子専門学校生相手に技術講習をしたそうです。
 私が「なんでキャーキャー言ってたの?」と聞くと、「日本ではヴィダル・サスーンは有名だし、ロンドンに来て勉強できるっていうだけで嬉しいみたいだよ。」という答えでした。「そうよね~、それに日本の専門学校ってmature student(一度社会に出てからまた勉強しに学校に通う大人の学生。)は少ないからみんな18才から20才位だものね、それは賑やかよね。」と言いつつ彼の顔を見ると・・・。
 髪型が新しくなっていてそれがちょっと変!大体髪の毛ってあまりに短いとあまりスタイルの付けようも無いからだと思うのですが、イエンツさんもダヴさんもいつも多少長めにしているんですけど、今回のイエンツさんの髪型は、少しだけ残した前髪だけ長くてそれ以外は頭頂も含めてかなり短めになっていました。これがこのシーズンのモードなのか~と感心しつつもその感覚について行けない私でした。

その後バス停に到着してそれぞれ違う方向のバスに乗って出勤しました。それにしてもダブさんのススキの穂を飾ろうという感覚はどこから来たのでしょうか。元々彼にそういう所があるから日本人の女性の心を掴んで付き合う事になったのか、それともその付き合っていた彼女の影響でススキの穂にも風情を感じる様になったのかどちらが先なのかな。
 そしてイエンツさんとの会話を振り返っていてふと彼の英語には全く訛りが無い事に気がつきました。前の会社の社長さんの親類がドイツ人で頻繁に職場に来たのでドイツ語訛りの英語は聞き慣れているのです。北欧の3国、オランダ出身の人達は概して英語が流暢で訛りが少ないのですが、ドイツもまあどちらかと言ったら北の方だしな~。次に会った時にはズバリ『訛り無しで英語を話す秘訣』を聞いてみようと思います。
 ところで「コウズ」というのが気になったのでググってみると出て来ました。高津理容美容専門学校(Kozu Beauty College)が。ホームページによると生徒さん達は毎年この時期に2週間のヨーロッパ研修に出掛けるそうです。訪問先はイギリスとフランスで、イギリスではヴィダル・サスーンで研修、フランスではヘアーショーの見学をするそうです。ヴィダル・サスーンとはSchool Shipを結んでいるんだそうです。

新しいコート

最近の最高気温が3、4度という寒波に震え上がっています。日本でもイギリスで雪のせいで高速道路上に車が立ち往生して救助が必要になったとニュースになったみたいですね。という訳で遅ればせながら先週末に真冬用のコートを探しに出掛けました。特に夫は1998年の冬から7年間愛用していたコートがクタクタになったために先シーズンの終わりに処分してしまっていたので切実でした。
 そのコートはチャコールグレーのReefer(船員などの着る厚地のダブルのコート。日本語ではピーコートって呼ばれていますね。)で、羊みたいにモコモコした感触の布地で出来ていました。忘れっぽい夫はお友達と飲みに行くとしばしば財布、携帯電話、鞄、傘、セーターなど物理的に体から離す事が可能な物は全て一度はパブに残して帰って来ましたが、このコートだけはいつも夫と一緒に帰って来ました。
 1999年冬から4年間と、使用年数こそ夫に及ばないものの同時期に私が愛用していたのはダウン入りの膝丈のグレーっぽいカーキ色のフード付きコートでした。フードには白に少し黒の混ざったフェイクファーのトリミングが付いていて、軽くて暖かい優秀なコートでした。そう言えば夫のコートも私のコートも同じお店から買ったもので、迷わずにすんなり気に入った所も同じでした。

夫も私もお気に入りのコートでも大分くたびれて来たから新しいのを買わなくてはと思いつつもなかなか気に入る物が見つからずにいたのです。私は薄手のコートばかり3着買ってしまい、夫は1着もないという状態で迎えたこの寒さ。私はセーターと2枚色違いで持っているモヘアのロングカーディガンを、夫もセーター2枚重ねにして薄い上着の下に着てしのいでいました。実は私は現在もその状態です。
 夫は運良く一軒しか行かなかったデパートのMuji(無印良品)でモスグリーンのウール地のピーコートを見つけました。試着してみたら似合っていた上にセールでお値段もお得。少しだけ細身のスタイルで、ボタンを全部かけて襟も上げるとフランソワ・トリュフォーの『華氏451 』に出て来るモンタグという主人公みたいです。ご近所の60年代風ファッション好きの美容師さん達にも似ていました。
 出会う時はあっさり出会うんですね。脚を棒にして歩き回って探しても見つからない時には見つからないですけどね。さっそく「お買い上げ~!」でした。買った翌日から毎日そのコートを着て出勤しています。モスグリーンの色のせいかヨーロピアンな感じもして上品だし、娘のコートも同系色なので親子でお揃いみたいです。私も早く暖かくて素敵なコートに巡り会いたいな~。



華氏451

英語が母国語の人が日本語を話す時

昔私の英語がなかなか通じなかったのは、発音が悪いだけではなくて抑揚がないせいでもあったんだなと思います。例えばタクシーの運転手さんに西ロンドンのHammersmithに行きたいと告げる時に「ハマースミス」では通じませんでした。「ハンッマースミス(語頭が高音で語尾に向かい低音に。)」と言わないとダメ。アイスクリーム屋さんでバニラのミルクシェークを注文する時も「バニラ」じゃなくて「ヴァネーラ(ネが他より高音で少し長めに。)」と言わないと英語の言葉として認識して貰えません。
 反対に英語が母国語の人が日本語を話す時は発音はそれほど苦労しないようですね。母音の種類は日本語の方が少ないですしね。でも英語の抑揚の激しさを日本語に持ち込まないようにするのが大変なようです。必要の無い抑揚が付いていても通じないという事はないけど、いかにも外国人の日本語って感じがしてしまいますよね。今回はイギリスのテレビやラジオのニュースで聞く日本の言葉の発音のされ方と抑揚のつけられ方について書いてみようと思います。

Sake(サーキー)

「サケ」じゃなくて「サーキー」と発音されます。語頭が高音で語尾に向かい低音になるように。そう言えば同じ「ke」で終わるスポーツ用品メーカーのNikeも「ナイキー」って読みますものね。

Tsunami(スナーミ)
津波
Vanillaと同じ様に語尾から数えて2番目の音を高く長めに抑揚を付けて発音します。この抑揚の付け方については以下の言葉全てについて言えます。そして「tsu」はどう発音すれば良いのか分からないので「t」を抜かして「スナーミ」という人が殆どです。

Finacial Group Nomura(ファイナンシャル・グループ・ノミューラ)
野村グループ
経済ニュースで良く聞きます。「mu」の綴りはMuseumでもMusicでも「ミュ」と発音しますよね。

Kyoto Protocol(キヨート・プロトコル)
京都議定書
これななぜか分かりません。単に「キョ」という発音が英語にないせでしょうか。英語の単語で「kyo」を含んでいて「キヨ」と発音される例を見つけようと思ったけれど見つかりませんでした。

Sudoku(スドーク)
数独
やはり語尾から数えて2番目の音を高く長めに発音するのがしっくり来るんですね。その為には本来長めに発音するべきスの音が伸ばせなくても仕方ないっていう感じでしょうか。

Toshiba(トシーバ)
東芝
数独と全く同じパターンです。

イギリス英語とアメリカ英語の比較

以下1つの項目につき3行づつあり、1行目は日本語、2行目はイギリス英語、3行目はアメリカ英語で書いてあります。

アクセル
Accelerator
Gas Pedal

アンテナ
Aerial
Antenna

飛行機
Aeroplane
Airplane

アルミニウム
Aluminium
Aluminum

逆時計周り
Anti-clockwise
Counter-clockwise

映画館
Cinema
Movie Theatre

接地した
Earthed
Grounded

延長電気コード
Extension Lead
Power Strip

切れた(電池)
Flat (Battery)
Dead (Battery)

変速レバー
Gear Lever
Stick Shift

エレベーター
Lift
Elevator

携帯電話
Mobile Phone
Cell Phone

高速道路
Motorway
Highway/Freeway

ガソリン
Petrol
Gasoline

ガソリンスタンド
Petrol Station
Gas Station

絆創膏
Plaster
Band Aid

ポリスチレン
Polystyrene
Styrofoam

郵便ポスト
Post Box
Mail Box

往復切符
Return Ticket
Round Trip Ticket

ロータリー
Roundabout
Traffic Circle

ゴミ箱
Rubbish Bin/Dustbin
Trash Can

片道切符
Single Ticket
One Way Ticket

蛇口
Tap
Faucet

お手洗い
Toilets
Bathroom/Restroom

懐中電灯
Torch
Flashlight

タイヤ
Tyre
Tire

フロントガラス
Windscreen
Windshield

ファスナー、チャック
Zip
Zipper

以上は私が前の会社に居た頃デザインしたオクスフォード大学出版の10冊余りのELT(English Language Teaching)の本の中の1冊、『Tech Talk Elementary』を参照して書きました。英語のコースブックのデザインは既に決まっているスタイルに従う場合、カバーだけ、中身だけの場合がありましたが、このTeck Talkはカバーも中身(章開け、ページナンバー、活字の種類、表題、文法説明の欄、復習の章、色使いなどのスタイル全般)も全部私がデザインし、編集の人や絵の編集の人と一緒に使う写真やイラストレーターについても選べて満足の行く仕上がりになったので思い入れがあります。
 デザインだけでなく中身も実用的で素晴らしいんです。これまでの英語のコースブックと言えば管理職の人向けの物ばかりでしたが、Teck Talkはオフィスに限らず工場や研究室や建築現場などでとにかく英語を使って派遣先でやはり英語が母国語で無い人と意思疎通を図って仕事をする必要がある人向けの本なんです。著者のVicki HollettさんはELTの分野で既に確固とした支持を得ており、編集の人にも「表紙の著者名は目立つように。」と指示された位です。英語初心者にも分かり易いように多彩な図解やクイズが載っているので、それを見栄え良く収めるのがまた大変だったりしたのですが。



Tech Talk Elementary



Tech Talk

日本からの小包

日本の実家からの小包が届きました!今回はいつもの食料品に加えて娘用のクリスマスプレゼントとカードが入っていました。今年のプレゼントは以前ここで紹介した世界地図と国旗のパズルのソフトウェアとアクセサリー類の詰め合わせです。これらはクリスマス当日まで娘の目の届かない所に保管します。妹が勤め先のデパートで限定販売をしているのを予約して買ってくれたクリスマス用のお菓子の詰め合わせは、12月に入ったら少しずつ食後のデザート代わりに頂こうかな。
 食料品はいつものおかきのバラエティーパック、柿の種、チーズ味のカール、チョコレート、生麺の様にゆで上がるラーメン、うどん、お吸い物の素、お茶漬けの素、ソフトふりかけ、緑茶のティーバッグ、乾物です。乾物は今回は切り干し大根、キクラゲ、大根の葉、ニンニクのフレークが入っていました。乾物があるときゅうりと一緒に酢の物等、もう一品がサッと作れてしかも懐かしい日本の味で便利なんですよね。軽いから航空便で送って貰っても割に合う優秀な食料品です。
 以前実家からの小包に日本酒が入っていた事があって、確かに夫は大好きだから大喜びなんだけれど重量で送料が大分嵩んでしまいますよね。その他にももう何だか忘れてしまったけれど、果物の缶詰か何かが入っていた事があって、似た様な物はイギリスでも売っているし重くて送料がかかって勿体ないからと説明して止めて貰いました。とは言っても送料は着払いではなくて送り主の両親が負担してくれているんですがそれでも無駄使いして欲しくないなあと思って。
 その話をまだアートカレッジに通っていた頃に同じ日本人留学生のお友達にした所、「家のおばあちゃんなんて小包に砂糖1キロ入れて送って来たんだから。ごく普通の砂糖!イギリスにも砂糖位売っているってすぐ電話したんだけどね・・・。」と言っていました。面白いお祖母様。醤油とか味噌だったらまだ「イギリスでは手に入らないのでは・・・。」って心配して送ってくれるのも分かる気がするけれど、砂糖を送ってくるとは上には上が居るな~と思いました。