『ハンガー』 (1983) トニー・スコット監督 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

 

1983年制作(日本公開は翌年の1984年)、カトリーヌ・ドヌーヴ/デヴィッド・ボウイ出演のバンパイア映画。劇場公開時に観てから、30+年ぶりに劇場で再鑑賞。当時は酷評されていたが、自分はとても気に入った映画。今ではカルト映画として評価されている模様。ちなみにトニー・スコットはこの作品の後、1986年に『トップ・ガン』を監督している。

 

ニューヨークの高級アパートで豪奢な生活をし、趣味でクラシックを教えているミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)とジョン(デヴィッド・ボウイ)。ミリアムは齢6000歳でエジプトの吸血鬼。ジョンとはフランスで18世紀に出会った。ミリアムは人間をバンパイアにすることで、永遠の命を与え伴侶としてきたが、彼らには「永遠の命」はあっても「永遠の若さ」はなかった。急速に老化するジョンは、老化現象を研究する学者のサラ(スーザン・サランドン)に相談を持ち掛けるが、サラは当初まともに取り合わなかった。しかし、数時間のうちにも老化が進むジョンを目の当たりにして、サラは驚く。立ち去ったジョンの家を訪れ、サラはミリアムと出会う。そしてミリアムが次の伴侶として目を付けたのがサラだった。

 

非常にスタイリッシュなホラー映画。特に、カトリーヌ・ドヌーヴとデヴィッド・ボウイの美しさはこの作品の全てと言ってもよい。ちなみに当時ドヌーヴは40歳、ボウイは36歳。ドヌーヴといえば『シェルブールの雨傘』だろうが、ボウイの出演映画では(『戦メリ』でもなければ、間違っても『地球に落ちてきた男』ではなく)この作品をベストと推したい。

 

そして、この作品をより魅力的にしているのが、3人目の主役級スーザン・サランドン。実にセクシーな学者を演じている。ドヌーヴとのベッドシーンがカルト人気のポイントだろう。不思議といやらしさはなく、ただただ美しい。

 

ということで、お勧めの一本だが、このジャンルでは近作の『ネオン・デーモン』(現在開催中の東京国際映画祭で公開)が超お勧め。

 

★★★★★★★ (7/10)

 

『ハンガー』予告編