特撮のDNA「平成ガメラ3部作展」その3 ~邪神〈イリス〉覚醒編 | カ素ブログ

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↑続きです。

 

 

以下、「ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒」関連の展示です。

 

いきなり「ガメラの墓場」です。甲羅がゴロゴロと…。

 

ガメラの頭骨は2017年の調布でのイベントでも展示されてましたが、その時は上顎だけでした。

今回は下顎も揃って完全な形での展示でした。骨もカッコいいなガメラ。

 

※ブログには頭骨の写真は載せてませんでした…。

 

 

G3のアップショット用頭部。G2よりも更に小型化、鋭角化し険しい顔つきになってます。

 

 

こちらもアップショット用の頭部なんですが、こちらはイリスと空自の戦闘に割り込んできたシーンのために作られた頭部だそうで、そのワンシーンのためだけの造形物です。

そら金かかるよね、特撮は。

 

1、2の可愛らしさが微塵も無くなり猛々しさを前面に押し出したG3の表情。人との関りを断ち切り使命だけを全うしようという覚悟の現れでしょうか。切ない…。

それが劇中のラスト、綾奈を助けるシーンでは不思議とやさしい表情に見えてくる演出の見事さ。

 

バニシングフィスト用の右手。頭部同様に腕も1から3にかけてより攻撃的な形状に変化してます。

激化していく戦いに呼応して自らも変化の必要を強いられたガメラの心情を思うとホント切ない…(←バリバリ感情移入)。3はとにかく前作以上にガメラの心情を感じさせる演出が素晴らしいなと思いました。

一度は人間との関りを絶とうとしたガメラがイリスに取り込まれた綾奈を救い出し、再び人間の思いを背にしてギャオスの大群へと向かっていくラスト。泣くよねこんなの。

 

そのイリスのアップ用頭部。改めてまじまじ眺めると、仮面状のシェルの中は筋肉繊維のようなディテールが詰め込まれていてかなり複雑な造形がされています。

イリスは2016年のイベント()でもスーツを見た事はありましたがアップ用頭部は初見で、これほど細かく作り込まれているのを初めて知りました。これだけでも見応えがある。

 

 

 

イリスの触手のアップ用。劇中でこれが戦闘機のようにF15を追撃するシーンが印象的でした。

 

展示ケースの中にそっと展示されていた「京都駅の自動改札機」。

これ、何気に欲しいヒトいそうですね。改札機マニアっていますからね。

 

ギャオスハイパーの飛行モデル。G1のギャオスとはかなりシルエットが変わってる事が分かります。

 

同じく頭部モデル。もう別物と言っていいくらいの変化。全体にかなりソリッドな印象になってます。

 

赤道直下の某国で長峰が調査するギャオスの亡骸の雛型。けっこう小さいモデルですがかなりよく出来てます。ホントこういうところにも手を抜かないプロの仕事ぶりが伺えます。

 

秋葉原のイベントでも展示されていた「トラウマガメラの頭部」。

 

 

 

こうして並べてみると元の面影が全く無くなるほどに改造されているのが分かります。

てかG1ガメラの歯ってけっこう丸っこいのね。

 

もう一点イリスの頭部。キャプション撮り忘れて何のモデルか忘れましたが、スーツの頭部と違い顔面のシェル部分が樹脂で出来ているようで半透明です。これもカッコいい。

 

 

これも秋葉原で展示されていた「イリス幼体」。やっぱりかわいい。

 

この背中のシェル部分の造形がホントに見事でいつまでも見ていられます。

 

大和煮の缶詰も健在でした。

 

「綾奈を取り込んだイリスの繭」の雛型。てか今展を見て思ったんですが、怪獣のスーツや造形物を作るにあたってイメージスケッチを描くのは分るとしてその雛型もこんなにいろいろ作られているというのは初めて知りました。映画にもよるでしょうけどね。

 

しかもこのクオリティで。もうなんか製作者側の執念すら感じる。

 

柳星張の扁額まである。自動改札とかもだけどこういうところが“特撮のDNA”ぽい。

 

今展の目玉となるガメラ対イリスの巨大ジオラマ。怪獣が2体いるので、機龍の時よりも若干スペースが広く取られているように感じました。そんなことない?

 

イリスのスーツはおそらく上でも触れた2016年のイベントと同様のものだと思いますが、その時は何もないスペースに棒立ちだったので、こうしてジオラマと絡められると複雑な形状の分また印象が違って見えます。

 

今回”背中”が見れたのが非常に良かった。背中のシェル状の部分は初めて見ました。幼体同様凄まじい造形。

 

足元からケーブルが出てる。電飾用のケーブルでしょうか。こういうのが見れるのも嬉しいですね。

 

G3ガメラは展示用のスーツだそうで、これは2016年に見たものと同一かはちょっと分かりません。

まあ、そんなことどーでもいいくらいカッコいい。甲羅のボリューム感もいい。

 

 

 

こういう構図もたまらんですな(変態)。

 

足元の瓦礫や倒壊したビルとかも見所多すぎ。情報量がすごいです。

 

こういうのとか。

 

こういうのとか。他にもいろいろ仕掛けがされていてこのジオラマだけでかなりの滞在時間を要します。

 

で、やっぱり煽っちゃうよねと。

 

 

いやホントに大ボリュームの今展でした。会場のキャパはゴジラの時と同様でそんなに広くはないんですが、展示物のひとつひとつの見応えがあり過ぎて全て見るのにそこそこ時間がかかりました。

 

ゴジラの時と同様、ショップ内にはガメラに関わった方たちのサイン入りポスターが飾られていました。

東京タワーでの会期は8月28日で終了してますが、次の開催地が大阪梅田とアナウンスされてます。

 

 

 

という事で、7月16日から8月28日まで東京タワーで開催された「ゴジラ・モスラ・東宝特撮展」と「平成ガメラ3部作展」で個人的には1ヶ月のあいだに3回東京タワーに通いました。非常に楽しかったです。

展示物のボリュームとクオリティはさすが「特撮のDNA」という感じで大満足のイベントでした。

次はどんなイベントを組んでくれるのか非常の楽しみです。