六本木ヒルズです。
森美術館、ではなく東京シティービュー・スカイギャラリーへ。
昨年のスターウォーズ展以来です。
企画展「大都市に迫る空想脅威展」に行ってきました。
入ってすぐに「ガメラ大怪獣空中決戦」のジオラマが。
と思いきや飛んでくるガメラはレギオン以降の羽ガメラなのでシーンの再現ではない模様。
東京タワーに巣を作るギャオス。実際に撮影に使われたミニチュアだそうです。
大ゴジラ特撮王国でジオラマを見た時も思いましたが、
瓦礫のミニチュアと言ってもただジャンクパーツを散らかすんではなく
何がどのように破壊されて瓦礫になったのかきちんと計算して作られているわけです。
まさにミニチュア特撮の醍醐味。 はいはいオタクですよ。
森ビルが製作した非常に精密な東京の1/1000スケールジオラマ。
以前テレビで紹介されていて「いつか見たいなあ」と思っていたので念願叶いました。
テレビで見たジオラマはかなり大きかったので、ここの展示は分割されたものと思われます。
それでもこの精密さと情報量。見応えがあります。
ジオラマの中にはどこかに怪獣がいたりします。それを探すのがなかなか面白い。
なんとなくガメラメインですが、他にも東京を舞台にした特撮番組などを紹介しています。
特撮作品を通して別の側面から東京を見るというのがこの展示会のコンセプトです。
そして待望のガメラ師匠とご対面。
普段は角川大映スタジオに展示されている第1作目のガメラ立像。
当時のスタッフが製作したものだそうです。
昔はテレビで度々放送されていたガメラ。
こうして造形物としてまじまじ見るとテレビの印象とはまた違う気がします。
そして平成ガメラ。こちらは「G3」版です。となりのガメラと比べるとかなりカッコいい。
平成ガメラの映画自体もかなり好きなので、もうちょっと興奮状態。
こうして昭和版と並べて見るとかなりのトゲトゲしさ。厳つい。
けど基本は昭和版に準じているのが確認できます。
顔もかなり猛々しくなってカッコいい。牙が半透明です。
この立像も昭和ガメラと同様に本来は非公開だそうで、映画の造形スタッフ(原口氏)が撮影に使用した現物を忠実に再現した展示用立像とのこと。
甲羅が緑色なのが意外。傷んで欠けているようなディテールがあるのも初めて見ました。
劇場のスクリーンやテレビで分からなかった造形的な部分の発見が出来て面白いです。
平成ガメラ3部作のデザイン画。徐々にデザインが変遷していくのが分かります。
前脚が羽になる形態は「G1」から案があったそうですが大映側が難色を示したためボツになり、
「G1」がヒットしたことで「G2」からの登場になったと、関係者から聞いた事があります。
G1ガメラが公開された1995年は「ゴジラvsデストロイヤ」も公開されてました。
個人的には平成ゴジラシリーズにあまり新味を感じられなくなっていたところにガメラが復活し、
リアリティーのある画作りと演出がかなり衝撃的でした。そこから「G3」までテンションは常に上昇傾向で、今でもたまに3作を見返してます。
昨年はガメラ生誕50周年で記念の映像も公開されて、新作への期待が膨らんでます。
ぜひとも「G3」のその後を見てみたいものです。
若干ゴジラをディスりましたが、「シン・ゴジラ」は好きですよ。3回見に行くほど好き。
ここまでガメラガメラになってますが、ウルトラ怪獣なんかもちゃんと紹介されてます。
東京近郊に出現した怪獣一覧。怪獣無法地帯・東京。
でもやっぱりガメラ。
次の展示室で再び1/1000の東京が。こちらはかなり大きなジオラマです。
怪獣怪人だけじゃなく悪魔王ゼノンも出現。東京コワイ。
こちらではベイエリアを中心に展示。こうして俯瞰で見ると街の作りが分かって面白いです。
そしてこちらのジオラマにも所々に怪獣がいます。1/1000だとこんなにかわいいかしかし。
東京タワー付近にはギャオスとガメラが対峙。
科特隊基地は無いけどゼットンはいる。なんか寂しそう。
しかしホントに見事なジオラマ。オリンピック以降の変更とかあるんでしょうか?
最後の展示室には小型レギオンとイリスが。やっぱりガメラガメラです。
小型とは言えそこそこデカいです。表面に若干ラメのような光沢があります。
横から見るとどのように人が中に入るのかがよく分かります。
劇中では暗闇で大群でワサワサするのでよく分からない足元がここでハッキリと確認できます。
頭部も横に複眼が2対あるのが分かります。色味も単色じゃなくて結構複雑。
こちらは劇中使用の着ぐるみなので、痛みも確認できます。
こちらも劇中で使用した現物のイリス。この人も単独でワサワサするのでここで全体がよく見れます。
縦横にかなり大きいですが、本体自体は思いの外小柄。にしても動き辛そう。
貝類をモチーフしていると聞いた事があります。見ると納得。
劇中で前田愛演じる綾奈を捕り込むので、どこか女性的な感じもあります。
触手の部分には塗装の禿げが確認できます。実物を見れて感無量。
「大都市に迫る空想脅威展」公式HP
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/event/kusoukyoui/
以上で展示は終わり。正直なところコスパ低めな感もありますが、東京シティービューの入場料も含まれるので、まあ仕方ない。
地上52階からの眺望が見れるのは非常に楽しいです。仕方ない。
森美術館で行われている「宇宙と芸術展」も気になったんですが、
この日は時間の制約があったのでまたの機会に。来年までやってることだし。
天候の影響かこの日の屋上スカイデッキは閉鎖中。ちょっと残念でした。
なんかホントに今年は特撮系イベントや施設に行くことが多い。
ちょっと距離を置いていたオタク系趣味に引き戻されつつあります。