千葉県立中央博物館 特別展「鯨展」 | カ素ブログ

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JR千葉駅から「ちばシティバス」に乗車。

外は日差しがギラギラ過ぎてバスを降りるのがこわいです…。

 

中央博物館バス停で下車。ギラギラ炎天下の中を徒歩6分。すでに汗だく…。

 

汗だくで「千葉県立中央博物館」に到着。

2013年以来、9年ぶりの再訪です↓

 

 

前回はふいに思い立って訪れましたが、今回は特別展があるという事でかなり楽しみにしてました。

 

という事で特別展の「鯨展」へ。

 

特別展の一貫としてエントランスにはシャチ親子の剥製が展示されています(実際の親子では無いですが)。大きい方の剥製は鴨川シーワールドからの出張で、私も鴨シー以来の再開です。↓

 

もうひとつこの横にシャチの骨格標本も展示されてるんですが、そちらは撮影NG。

 

 

エントランスの吹き抜けにはクジラの大きな垂れ幕が。これはマッコウクジラの寝姿だそうで、それがそのまま垂れ幕になってます。立つ海洋生物って案外いるのね。

 

色々と気になりつつ企画展示室へ。

入ってすぐにイッカクの全身骨格がつがいで展示されています。角の長さがエグい。

 

雄の頭骨を前から。イッカクの角は歯が変形したものだそうですが、その影響なんですかね?頭骨がかなり歪んでます。角は基本的に一本ですが、希に2本生えてくる個体もいるとか。

 

雌の頭骨も歪んでます。メスは角を持っていませんが、こちらも希に短い角が生える事があるそうで。

案外元々は雌雄共に角があったのが進化の過程で雌だけだ角を失っていったのかも、みたいな想像も膨らみます。

 

この「ツノシマクジラ」は2017年に勝浦の海岸で白骨化した状態で発見された標本です。近年ナガスクジラ科の新種として発表されたクジラで詳しい生態はまだいろいろ謎だそうです。

これだけの巨体でも未だに新種が見つかるという辺り海の広大さを思い知りますね。

この他にも興味深い展示が多数あって非常に面白いんですが、マリサイエンスミュージアムからの借用標本など撮影NGの物もまあまあありまして、その辺は直に見れて良かったなと思います。

 

こちらは常設展示のクジラ達ですが「鯨展」ということで特別展の順路に組み込まれてます。ここもまた見たかった展示だったので静かにテンション上がってます。

 

初めてこの博物館で「マッコウクジラ」の全身骨格を見た時の衝撃が甦ります。

 

 

千葉県立中央博物館と言えばココ!って勝手に思ってますが、結構そういうヒトも多いんじゃないかと。

クジラはその巨大さから恐竜化石の展示を見るのとほぼ同様の感慨があると思うんですよね。

 

展示室外の通路にも色々と特別展の展示がありました。

こちらも2019年に新種認定された「クロツチクジラ」の頭骨。

 

千葉県は国内でも有数の鯨類の生息地でその種数も全国トップを誇っています。

常設展でも房総とクジラ、房総と海との関わりが詳しく解説されていますが、今回の特別展ではよりクジラに重点を置いて解説されていて非常に面白かったです。

 

図録買ってみました。これも面白かった。

あとで知りましたがこの図録、限定200部だったそうで、私が博物館で買った2日後に 完売したそうです。ちょっと優越感。

 

博物館公式HPの鯨展のページがあるんですが、ここの「展示準備・更新風景」のブログも面白いです。

標本展示の大変さを面白おかしく(←ここ重要)書かれています。↓

 

 

 

特別展の展示の幾つかが常設展示を兼用してるのでそのままの流れで常設展示へ。

9年前、アカマンボウはマンボウの仲間じゃないとここの展示で教えてもらいました。

 

「小動物展示室」では生きた爬虫類や水生昆虫、淡水魚などが展示されています。

室温調整がやや高めなので夏はちょっと暑いですけどね。

 

ちょうどアオダイショウのお食事タイムに遭遇。美味しそうにお召し上がりになってました。

 

上の方で「中央博と言えばここ!」て書きましたが、中央博はジオラマも見所のひとつです。

上は昭和の一般家庭の台所の窓に張りつくヤモリ。

 

ほら、ここに。

 

夜の商店街に蠢く鳥などの野生動物。

街と生き物の関わり方を実物大のジオラマで見せるというのは中々珍しい展示だと思います。

 

房総の生き物を解説する展示室。小さな標本でもその生態が理解出来るようにひとつひとつの展示の仕方にも拘りを感じられます。

 

 

 

やっぱりジオラマのクオリティが素晴らしい。作り込みがハンパ無いんですよね。

 

 

房総の地学展示室。

 

ナウマンゾウの全身骨格。見事だねマジマジ見ると。

 

房総の歴史に纏わる展示室。古民家を移築してほぼ丸ごと展示してます。

これもジオラマと言えるのだろうか?

 

今と昔の河川の移り変わりを現した展示。この横に昔の川岸のジオラマが並んでいて変化が分かるようになっています(写真撮ってなかった)。この展示も面白いなあ。

他にも房総の歴史に纏わる展示室もありますが、そちらは撮影NG。じっくり拝見させていただきました。

 

というわけで9年ぶりに中央博物館を訪れましたが、大きく展示が変わってる感じはありませんでした(多分)。まあ、それはそれで懐かしさも感じられていいものです。

 

博物館は「青葉の森公園」の中にあり、博物館のすぐ横には「生態園」という野外博物館への入口があります。が、「今日の野外は死んじゃうなコレ」という判断から今回はパスしました。また今度ね。

 

 

 

 

 

 

まだ陽も高いのでせっかく千葉に来たし観光でもすればいいんですが、気温が高すぎて歩き回るのはちょっと辛いなと。気温が高いと体力の消耗ハンパ無いですな。

千葉駅内でお昼をして早々に中央総武線に乗車。取り敢えず東京を目指しました。