丹沢湖・三保ダム | カ素ブログ

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横浜から相鉄線と小田急線、御殿場線を乗り継いで谷峨駅に到着。

 

谷峨駅からさらにバスで25分ほど。丹沢湖です。ドン曇りです。

 

三保ダムを見に来ました。今年二つ目のダム。

名前だけは知ってましたが宮ケ瀬ダムに行ってからこちらも興味が湧いたので来てみた感じです。

 

県道76号線沿いにダム堤頂の入口があります。その意味では交通の便良し。

「丹沢湖バス停」も近いですが、山の上なのでここまでの道は多少ウネウネしてます。乗り物酔いしやすいヒトは事前に薬をぶち込んでおくと精神安定剤になります。オレのように。

 

ダム堤頂から望む丹沢湖。ここに来て初めて丹沢湖がダム湖で人造湖だと知りました。実地で勉強。

 

堤頂の歩道脇は草が生えてたりしてかなり自然な景観。上の画像にもあるように「ダム湖百選」に選ばれているだけあってダムの上感があまりない感じです。

 

堤頂を少し歩くと洪水吐のゲートがあります。

 

丹沢湖側からのゲート。これを見て初めてダムに来た感出てきます。それくらいダム湖側は自然な感じ。

 

ゲートから見る下流側。ゲート付近は金網が張られているので正直見通しは悪いです。

金網の隙間から撮影。右側は茶畑みたいです。

 

ぶっちゃけ「思っていたよりダム感薄いなあ」という印象。宮ケ瀬を先に見たせいもあるかも知れませんがイメージと違った。

 

なんかもういいかなあ、帰ろうかなあ。

 

がしかしここに罠がある。この時点での時刻午前11時過ぎでさっき谷峨駅に向かうバスが出ちゃった。次のバスが15時まで無い!3時間40分以上バスが無い!丹沢湖の怪。

 

ダム堤頂から下流に下る道があるんですが、道ほどを見る限りあまり下りる気になれない。長くて。

時間つぶしにいいかもだけどやる気になれない。

 

で、丹沢湖側に「三保の里みち」という湖沿いを歩く身体にやさしそうな小路があったので行ってみる。

 

なんとものどかな散歩道風情。

 

堤頂を一望できます。

 

写真を撮りながらトロトロ歩いても10分ほどの短い小路。県道に抜けると特徴的な橋が見えてきました。

 

丹沢湖に架かる「永歳橋」。巨大な主塔が目を引きます。この橋も「かながわの橋百選」にえらばれているそうです。百選×百選。なんかスゴイ。

 

まだぜんぜん時間あるなあ。いい眺めだなあ。

 

近くに「丹沢湖記念館」があるので入ってみる事に。入館料無料。

 

三保ダムの建設と丹沢湖誕生に関する資料や写真パネルの展示のほか、無料休憩所にもなっていてお土産なんかも売っています。

 

色んな意味で雰囲気のある館内。勝手な想像ですが、昔はまた違う施設として使われていたのかな?

特にこの深海クラゲ的なデザインの照明器具。

 

2階の展示室前。照明が無いのでツキノワグマの剥製が暗くてコワい。

 

展示室内は明るいです。丹沢湖周辺の生物の剥製やダム建設の記録写真など。

 

屋上展望台へ。

 

二階建ての屋上なんでそれほど高い所からの眺望と言うわけではありませんが、周りに高い建物が無いので周辺をぐるりと見渡せます。

右下にチラ見えしてる茅葺屋根は「三保の家」という復元古民家ですが、現在屋根の補修作業中で見れません。

 

丹沢湖記念館で三保ダムのダムカードをゲット。しかも40周年記念のキラカードも頂けました。

 

三保の里みちを歩いたり丹沢湖記念館を見たりして時間を過ごしましたがまだ12時過ぎ、まだ2時間半以上バスは来ない。

 

てことでさっき行くのを躊躇した下流に下る道、明らかに過酷な道のりなのを覚悟で下ってみます。

バスが来ないから。

 

舗装路ですが徒歩以外は通行できない道になってます。くねってる分勾配は緩やかなので思いの外歩くのは辛くないです。あと大量の赤トンボとバッタが飛び交ってます。秋の風情というよりは虫嫌いのヒトは逃げちゃうレベル。幸い虫は好きな方なので問題ナシ。

 

個人的に良かったのがこの草原な感じ。山肌の道以外は草とススキで覆われていて、それが風にそよぐ様がなんとも言えない感じ。心地よい孤独感。

 

下流には「ダム広場」という公園があります。ひとまずそこを目指します。

 

 

 

下り坂を終えて公園入口に到着。銀杏並木は紅葉前ですが、発光しているような黄緑色で非常に綺麗です。これはこれで中々イイ。

 

もう少しすれば紅葉が良さげな感じ。それも見たかったかも。

関係ないけど近くでずーっと”ゴーッ”て音がしてるんです。

 

 

”ゴーッ”の音の正体はすぐ近くにある「田ノ入発電所」の常用放流設備からでした。

ダム下流からの水は田ノ入発電所で利用されたのち、この分水槽から川の下流へ放流し、同時に東京電力嵐発電所にも送水され使用されます。なるほど合理的。

それはそうと奥の方になんか見える。

 

ダム広場公園からダムの洪水吐を近くに見る事ができます。見たいのコッチだった。

 

 

洪水吐の手前に架かる松ケ山橋。さっき県道で見た永歳橋と同様にこちらも主塔が主張してます。

主塔のてっぺんに神奈川県のシンボルマークが燦然と輝いてます。

 

ダム洪水吐を正面から。こう見るとかなり大きくて高低差もあります。

 

ダムの横奥に広がる芝生のエリアがさっき下ってきた赤トンボとバッタが飛び交う坂道。

あそこもダムの一部である事をこの景色から認識できます。

 

そうこれが見たかったんですコレが。ゲート部分の青が効いていて非常にカッコいい。

決死の覚悟で坂道下ってきて良かった。あと2時間バスが来なくて良かった。

 

 

見たいダムが見れて一通り満足。丹沢湖バス停に行くにはさっきの坂道を戻らなければいけません。

幸いな事に公園の駐車場の脇に坂を迂回する道があったので、迷わずそのルートを選択。

 

多少の上り坂ではありますが、行きよりは全然緩やか。ダム広場も一望できます。紅葉がキレイそう。

 

しばらく歩くと柵で道が塞がれます。まさかの行き止まりかと思いきや、その上を越えて行く階段が。

 

常用放流隧道のパイプをまたぐ階段でした。公園内で見た田ノ入発電所の分水槽から送水された水がこのパイプを通って下流に流されています。

 

ダムの用途と水力発電の仕組みを実地で勉強。物事の流れが理解できるとなかなか楽しい。

 

何だかんだと延々歩いてゴールが見えてきました。

眺めはいいんですが、正直息が切れる程には疲れてきてます。もういろいろ満腹です。

 

て事でなんとか県道まで戻ってきました。県道からの丹沢湖、随分茶色い。台風24号と25号の影響で湖面に流木や土砂がかなり流出しているようです。

 

台風も満腹なので今年はもう来ないで下さい。

 

三保ダムは堤頂を見た時は正直ちょっと物足りない感じがしましたが、ダム広場から望むダム洪水吐は非常にカッコ良かったです。ダム広場までの坂道を行って戻っては疲れましたが、カッコいいダムの姿を見る事が出来たのでそれはそれで結果オーライ。さんざん歩いていい運動になりました。としときます。

 

 

「山北町観光協会」公式HP

http://www.yamakita.net/