haruのブログ~争いはいらない ほしいのは愛だけ~ -229ページ目

Cry For The Moon⑩

「こんなことされても、ちっとも嬉しくない!!」




僕はユチョンに取られれていた手を振りほどき、


自分でもびっくりするほど大きな声で叫んでいた。




「何でこんなことするんだよ…」




軽く拳骨でユチョンの胸…ちょうどタトゥーの辺り…を殴ると、乾いた音が部屋に響いた。








僕の心の中の…あぶくが…はじけちゃった…。




なんてこと口走ってしまったんだろう。






ユチョン、びっくりしてる…そうだよね…。



「やっぱり、シャワー行って頭冷やして来る」

「ジュンス…」

「変なこと、ううん、嫌なこと言ってごめんね」




僕は自分でも嫌になるくらい


嘘くさく笑って見せたつもりだけど、


笑ってるんだか泣いてるんだか、ぐちゃぐちゃだから、


早くこの場から出たかった。


僕は黙ったままのユチョンをおいて、逃げるように部屋を出て行った。

Cry For The Moon⑨

「何言ってるの」ユチョンは嫌そうに答えると、口調とは裏腹に、僕の両手を取り、爪先に優しくキスをした。

「ジュンスだけしか…好きじゃない」

不意に、僕の目から自分でもびっくりするほど大きな涙がこぼれた。

今まで、何回も体を重ねて来た。
もちろん、ユチョンのことが好きで、大好きで、後悔はなかったし、抱かれるだけで幸せだった。

でも…今日は、今この瞬間は違ってた。

「…だったら」僕は馬鹿みたいに涙を流しながら言った。

「ジュンスが好きって言って」

Cry For The Moon⑧

「ジュンスとユファンと、大事さが違うの、判るよね」

ユチョンは自分の胸の上…おそらく、例のタトゥーの有る上辺りに僕の右手を置いて話し始めた。
僕はユチョンの真剣な双眸にじいっと見据えられて、こっくりと頷く。

「じゃあ、あのさ…ジェジュンヒョンとも、大事さが違うのも、判るよね…」



なんでだろう。


体が動かない。

咽喉の奥がしまって声が出ない。



「ジュンス、そんなに気にするコトじゃ、無いから…」

ユチョンの声が遠い。

「…友達同士で良いや」

友達が良い…笑って言うつもりが、泣きそうになった。