Cry For The Moon⑤
トン、トントン。
癖のある、独特のリズムで部屋の戸が叩かれた。
「ジュンス」
「…はい」
ユチョンが部屋に入って来る。
今日のユチョンは黒いシャツを着て、何だか黒猫みたい。
何をするにも、僕がいつもユチョンにくっつき過ぎてるせいか、全身像を見るのも随分久しぶりな気がする。
ユチョンはベッドの上に座ってる僕の隣に腰掛けた。
「エアコンの調子、悪いの?」
「ううん…?」
「…ジェジュンヒョンがそう言ってた…だったら、なんで付けないの?暑くない?」
「寝てたから、判んない」
「暑いよ、この部屋。ほら」
そう言うなりユチョンは着ているシャツの裾に手を入れると、シャツで僕の顔を拭いた。
…一瞬、ほんの一瞬ユチョンの胸元のタトゥーがちらりと見えてしまった。
「…ちょ、ちょっと!」
「だって、汗かいてるから」
ユチョンは何でもないことみたいに言って笑うと、僕を抱き寄せた。
抱きしめられて、ユチョンの胸に押し当てた耳が熱い。
まるで、タトゥーの文字が燃えてるみたい…。
刻む鼓動を聞いてたら…胸が痛くて苦しくなった。
不意に、ユチョンが僕に尋ねた。
「ジュンス、俺と別れたい?」
癖のある、独特のリズムで部屋の戸が叩かれた。
「ジュンス」
「…はい」
ユチョンが部屋に入って来る。
今日のユチョンは黒いシャツを着て、何だか黒猫みたい。
何をするにも、僕がいつもユチョンにくっつき過ぎてるせいか、全身像を見るのも随分久しぶりな気がする。
ユチョンはベッドの上に座ってる僕の隣に腰掛けた。
「エアコンの調子、悪いの?」
「ううん…?」
「…ジェジュンヒョンがそう言ってた…だったら、なんで付けないの?暑くない?」
「寝てたから、判んない」
「暑いよ、この部屋。ほら」
そう言うなりユチョンは着ているシャツの裾に手を入れると、シャツで僕の顔を拭いた。
…一瞬、ほんの一瞬ユチョンの胸元のタトゥーがちらりと見えてしまった。
「…ちょ、ちょっと!」
「だって、汗かいてるから」
ユチョンは何でもないことみたいに言って笑うと、僕を抱き寄せた。
抱きしめられて、ユチョンの胸に押し当てた耳が熱い。
まるで、タトゥーの文字が燃えてるみたい…。
刻む鼓動を聞いてたら…胸が痛くて苦しくなった。
不意に、ユチョンが僕に尋ねた。
「ジュンス、俺と別れたい?」
Cry For The Moon④
ガチャ…。
玄関のドアが閉まった音と小さな振動。
ジェジュンヒョンは出かけて、僕はユチョンと対峙しないまま二人きりになった。
ユチョン…。
ごめんね。
君を理解することができなくて。
ユチョン…。
君が何を考えて、何に傷ついているのかが判らない…。
それでも、君が好きだから、許される限り、傍にいても、良いですか?
僕は、ただ、君が好きで…愛しているだけなんだ…。
それじゃあ、ダメですか?
好きなだけじゃダメですか?
玄関のドアが閉まった音と小さな振動。
ジェジュンヒョンは出かけて、僕はユチョンと対峙しないまま二人きりになった。
ユチョン…。
ごめんね。
君を理解することができなくて。
ユチョン…。
君が何を考えて、何に傷ついているのかが判らない…。
それでも、君が好きだから、許される限り、傍にいても、良いですか?
僕は、ただ、君が好きで…愛しているだけなんだ…。
それじゃあ、ダメですか?
好きなだけじゃダメですか?
Cry For The Moon③
「ジェジュンヒョンとユチョンは?」
「僕?今夜はこれから出て泊まりになるけど、ユチョンはさっき帰って来て、今はシャワー使ってるよ」
明日の予定を聞きたかったけど、予想外の返事が返って来て驚いた。
「泊まり?」
咽喉の奥が、ギュッとしまる感じ…胸も少し、苦しくなる。
「うん、冷蔵庫の中に有り合わせで作ったのが有るから、食べてね」
「嫌だ…帰って来て」僕が首を振るとジェジュンヒョンはちょっと驚いたように目を見開いた。
「どうしたの、急にホントの赤ちゃんみたい。ユチョンがいるんだよ。」宥めるように優しく僕の頬を撫でる。
ユチョンと二人きりになるのが怖いのに…。
そうとは言えなくて、黙り込む僕に、ジェジュンヒョンは、納得したと思ったようだ。
「食べた後の食器は、ちゃんと食洗器に入れておいてね」
ジェジュンヒョンは普段通りの諸注意を告げると、僕の頭を優しく撫でて、せわしなく部屋を出て行った。
廊下でユチョンと二言三言話しているのが漏れ聞こえる。
「僕?今夜はこれから出て泊まりになるけど、ユチョンはさっき帰って来て、今はシャワー使ってるよ」
明日の予定を聞きたかったけど、予想外の返事が返って来て驚いた。
「泊まり?」
咽喉の奥が、ギュッとしまる感じ…胸も少し、苦しくなる。
「うん、冷蔵庫の中に有り合わせで作ったのが有るから、食べてね」
「嫌だ…帰って来て」僕が首を振るとジェジュンヒョンはちょっと驚いたように目を見開いた。
「どうしたの、急にホントの赤ちゃんみたい。ユチョンがいるんだよ。」宥めるように優しく僕の頬を撫でる。
ユチョンと二人きりになるのが怖いのに…。
そうとは言えなくて、黙り込む僕に、ジェジュンヒョンは、納得したと思ったようだ。
「食べた後の食器は、ちゃんと食洗器に入れておいてね」
ジェジュンヒョンは普段通りの諸注意を告げると、僕の頭を優しく撫でて、せわしなく部屋を出て行った。
廊下でユチョンと二言三言話しているのが漏れ聞こえる。