遂に、世界陸上競技大会(以下、世界陸上)2007が幕を開けた。
私は、この世界陸上で注目している競技がある。
それは、男子400mハードルである。
幾年か前に観た世界陸上の中で、
特に勢いが良かった日本人選手が、400mハードルで活躍していたからだ。
それが、為末大氏(以下、為末選手)である。
為末選手は、400mハードルの他に、
中学生の頃に出場した大会で、
100m、200m走において優勝経験を持っている。
特に、200m走では中学新記録を樹立している。
そんな彼が、オリンピックに出場し成績を収めた種目が
400mハードルである。
2003年のパリ大会で決勝進出を逃すも、
2005年のヘルシンキ大会では堂々の3位を獲得した。
そして、2年ぶりに世界陸上に出場したのだ。
司会の織田裕二氏(以下、織田氏)も大盛り上がりの今大会。
彼の魅力は、170cmという小柄ながらに
他の選手を圧倒するスピードだ。
普通の短距離走であれば及ばなくとも、
ハードルとも成れば相手を突き離す程の底力を持っている。
そのパワフルさに、日本人でも世界に通用する逸材が
誕生した事を喜んでいたのだ。
私は、そこに注目してテレビを観ていた。
予選の報告をしよう。
男子400mハードル、第1次予選である。
組数は5つあり、第3組の為末選手は第6位となった。
準決勝に進むためには、それぞれの組で上位4位以内、
若しくはタイムで候補4位以内にならならければならない。
第4組が終わった時点で、為末選手は候補3位の記録である。
最後の第5組で、準決勝戦進出になるかが決まる。
そして、為末選手の準決勝をかけた運命の瞬間が訪れた。
第5組、終わってみると驚異的な選手が揃っていた事がわかる。
上位4名が為末選手の記録を上回るタイムで、
ゴールキップを切っていたからだ。
5位以下の選手も、それにつくペースであったため、
結果、為末選手はタイムで拾われる事はなかった。
しかし、まだ希望の星は残されていた。
なんと、先ほどの第5組の中に日本人選手がいたのだ。
その選手が、成迫健児氏(以下、成迫選手)である。
順位とタイムは、第3位の48秒92。
為末選手を上回る高記録である。
残念な結果と嬉しい結果の両方を得られた。
司会の織田氏も同じであった。
今大会の今後は、成迫選手に注目していきたい。





