こんにちは。僕のブログ【アデュー・ロマンティーク】へようこそ。
まだ結構、寒かったりはしているけれども。でももう、間違いなく「春」でしょ。なんかウキウキしますね。そういうウキウキ感が「春」と言えば「恋する季節」、のような気分を運んで来るのかな、と思っている。実際には運んでこないのかも知れないけれど、そういう気がするだけで、いいじゃない。と、いう訳で、今回はそんな「恋する春」にぴったりの音楽(だと思っている)、レゲエのことを久しぶりに書きますね。しかも。レゲエの中でも特別にロマンティークなラヴァーズ・ロックのこと。なので。軽やかに、だけど甘々し過ぎず。ビター・スイートに進めていこうと思う。
まずは、ラヴァーズ・ロックについて、少しだけ説明を。ラヴァーズ・ロックとは、レゲエの中の、ひとつのジャンル。1970年代中頃、ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズを中心にしたラスタファリズムの宗教的な思想が込められたルーツなレゲエが勢いを増していた時代に(そう、レゲエという音楽が世界に拡がり始めた時代に)、宗教的なものから距離を置いて、ジャマイカの移民が多く暮らすイギリスのサウスロンドンから生まれてきた音楽である。もともとジャマイカでも人気があった、アメリカのR&Bやソウルの有名曲をレゲエのリディムでカヴァーした(アメリカのシンガーと較べると、歌はあまり上手くはなかったけどね)ロックスタディという音楽をさらに洗練させ、甘みを振りかけたような音楽、とでも言ったら少しはイメージが湧くだろうか。その後はロンドン発のラヴァーズはあまり大きな動きにはならず、逆にその動きを受けたジャマイカのグレゴリー・アイザックスやシュガー・マイノット、フレディ・マクレガーらがラヴァーズ・ロックを世界に広めていったと言える。ある意味では。レゲエという大きな流れの中では、UKラヴァーズは特殊だったのだ。
さて。UKラヴァーズ・ロック、と聞けばまず、まっ先に浮かぶのが、1980年代の後半(かな?)に日本でも凄く人気が高かったジャネット・ケイの『Lovin' You』(ご存知、ミニー・リパートンの名曲のラヴァーズ・カヴァー)だろう。このジャネット・ケイもそうだけど、当時はいくつかのラヴァーズ専門のレーベル、例えば「Lovers Rock」や「DEB」、「STUDIO16」、「BUSHY」、「SANTIC」、そして「ARIWA」などがあり、大体はその中の、どこかのレーベルからレコードがリリースされていたんだと思う。それから。90年代に入ってからは、渋谷系のミュージシャンやDJたちが、日頃の活動とは別に「箸休め」的にラヴァーズを使ったものを出してきていたような気がする。何故なら、ラヴァーズはとてもお洒落だから。それはそれで、いいじゃない。
さて、と。今回はそんなラヴァーズ・ロックの中から、70年代中期のロンドン発のラヴァーズ創世記のものから、日本のミュージシャンのものまで、(微妙にラヴァーズではないものも含めて)広く紹介していこうと思う。
まずはTAXIサウンドで有名になったスライ&ロビーの『Love Sound』という曲を。1曲目から少し甘みとエロ味が強過ぎたかな、と思っている。
純粋なラヴァーズじゃないが、みんなが大好きシャーデーの超名曲『By Your Side』(シャーデーの曲中で僕が最も好きな曲だ)。流れると場の雰囲気を変えてしまうことができるマジカルな曲でもある。アルバム・タイトルはその名も『ラヴァーズ・ロック』(2000年)であった。
次はLove &Unityの『Can't Let You Go』。ラヴァーズ・ロック専門のレーベル「STUDIO16]から。
ラヴァーズの世界で最も成功を収めたジャネット・ケイの名曲『Closer To You』を。
次はちょっと外して。日本のラヴァーズ(と、言ってもいいよね。この胸キュンな感じ)、フィッシュマンズの『ランニングマン』を。とにかく好きだし、春っぽいかなと思って入れてみた。それでいいじゃない。
Ella Star & ThrillerU『ALWAYS』。この辺りは(ジャマイカなら今でもそうかも知れないが)ほとんどがジャケットなしの、10inch・single。音も相当、悪いが、そんなこと気にならないのがレゲエの魅力だ。
レゲエという音楽の中で、最高のコーラス・グループのひとつ、カールトン&ザ・シューズはジャマイカから。最高のアルバムからの名曲『Give Little More』を。
またまた日本のラヴァーズを。Ticaの『Small Town Girl』。とても可愛い曲。
1980年末に、あのソウルⅡソウルに在籍し、伝説的な名曲『Keep On Movin'』を歌ったキャロン・ウィーラーがまだ12歳のときに加入していたラヴァーズ・グループ、ブラウン・シュガーの『Black Pride』。若い!というより、まだ子供じゃないか。
■ブラウン・シュガーが在籍していたレーベルは「ラヴァーズ・ロック」。このレーベル名がラヴァーズ・ロックというジャンル名になったのであった。
ビッティ・マクリーン【Bitty McLean】は2000年代以降のUKラヴァーズを牽引してくれた。オシャレな音楽バーでよくかかっていたな。
「15,16,17」という変な名前のガールズ・グループ。僕の勘だけどメンバー3人のデビュー当時のメンバーの年齢じゃないかと思う。だとしたらメチャ適当だな。DEBというラヴァーズ専門レーベルからのリリースだ。
ラヴァーズ・ロックの名曲。クール・ノーツの『My Tune』を。
ピチカート・ファイヴの『Lover's Rock』は、野宮真貴がボーカルを担当した初めてのシングル曲。「Ariwa」レーベルを主宰したUKラヴァーズ界のドン、マッド・プロフェッサーによるリミックス・ヴァージョン。これで、締めたいと思う。
今回は春の陽気に誘われる感じで『恋する春のサウンドトラック~ラヴァーズ・ロック篇』というタイトルで書いたが、やっばり、いつものように中途半端な感じになっているような気がする。と、言うのも、僕はラヴァーズ・ロックの魅力は、前半が歌で後半がDUBになる12inchのDisco Mixにあると思っているけれど、12inchのDisco Mixは1曲が7分前後もあるので、あまりブログで紹介するのに向いていない、ということがあって。
まぁ、今回の記事が中途半端かどうかはともかく。このブログを書くにあたってラヴァーズ・ロックをずーっと流し放しにしていたのだけれど、とにかく気持ちいい。こんなのをカップルで聴いていたら、ロマンティーク過ぎて甘過ぎて。もうなるようにしかならないかな、と。
できれば。ラヴァーズ・ロックはあまり大きくない音量で。それから、あまり高価な再生機器じゃなく、今、ほんの一部で流行っているカセットテープなんかで聴くと最高じゃないかな、と思っている。
それでは、また。アデュー・ロマンティーク。
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