『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

 

 

                     

                   架空ポップカルチャー・マガジン

                       『Adieu Romantique』創刊!

           ~特集 : メイ・シモネスの、新しいJAZZ?~

     

 

【創刊に寄せて】

アメブロを始めてかれこれ8年近くなり、書いた記事は前回で725回。毎回、結構な熱量でそれなりに時間をかけて書いてきたつもりなので「まぁ、よく書いてきたなぁ」とは少しは思っているし、長く続けてこられたのは、読んでくださっている方が「いいね」を付けてくれたり、フォローしてくれたり、コメントをくれたりメッセージを送ってくれたりしたことが僕の背中を何度も押してくれたからだと思っている。それがなければ長くは続かなかったんじゃないかなうーんほんとそこには感謝しかありません。改めて、ありがとう。

 

だけど最近は。たまにノリノリで書いた記事もあったけど、(いろんなことがあって)気分が落ち込んでしまっていたり、ブログの新しい切り口も見つからないまま迷路に迷い込んでは過去の記事を焼き直し、自己模倣したものばかりに。なのに、ただの自己満足なのか、はたまた昔の記事を貼り付けただけの、「たし算」的に Re-Edit したものになり、ボリュームばかりが膨れあがってしまって。読んでくれる方にとっては、音楽をそんなに何十曲もUPされても聴けないのにな、って思うようになってきたし、書いている僕自身もいつからか、ただ作業してるみたいな感じになってしまい、まったく面白くなくなってしまったえー?。そろそろ変わらないといけないのかな、そういう時期なのかな、と感覚的にそう思うようになってきた。

 

それなら思い切ってブログを辞めようかな、とも考えたけど、自分の中にあるいろんなものをまだまだうまくOut Put できていないと思うので(今でも毎日のようにいろんな新しいことを In Put していて、それなりに刺激を受けているのでOut Put が In Put に追い付かないから、もっとうまくOut Putできるように今までとは少し方法や切り口を変えて一応、(いつまで続くかは分からないものの)ブログを書き続けていこうと思うに至った。


とは言いながら。僕のブログを書くのは今まで通り僕ひとりだし、どこまで行っても僕は僕自身でしかないので、今までとまったく異なるもの、と言ってもそんなことできる訳はないし。さて、どうしたものかと🤔。

 

そんな時に。ブログを始めて2年ほど経った頃だろうか(正確には想い出せない)。フォロワーの方たちから「雑誌のようにスタイリッシュなブログですよね」と言われることが増え、とても嬉しかったことを想い出した。それなら、その通り「自分のブログを雑誌にしてしまえ」と。

 

僕が大切にしてきたものを僕なりに、僕らしくEditしながら多くの人に読んでもらって楽しんでもらいたいと思うことや、僕が面白いと思い、僕の好奇心を擽ってくれる、僕にとってロマンティークな音楽やアートや写真、映画、本など、さまざまなモノやコトを通じて「僕っていったい何者なの?」ということを僕自身が知るために(そう。僕はそういったモノやコトを「何故、僕はそれが好きなんだろうか」って、いつも自問自答しながら、自分という人間を解き明かしたいのだ)。

 

そういうことで心機一転、今回から完全に雑誌風のブログにすることに決めた。架空のポップカルチャー・マガジン『アデュー・ロマンティーク』【Adieu Romantique】の創刊である。そもそも雑誌というのは、エディターやデザイナー、写真家がいて、さらに何人もの(有名だったり、そうではなかったりする)書き手がいることで、初めて面白いものができることを知りながら、それをひとりでやるということを考えた時に、イメージをもっと膨らませて、自分自身がもっとワクワクできるように。表紙のデザインはChat GPTの力を借りることにした。僕の頭の中にあるイメージを伝えながら何度もキャッチボールをした結果、Chat GPTは細かい内容まで勝手にそれらしくデザインしてくれた。まぁ、そうすることがいいのか悪いのかは分からないけど、少なくとも僕にはできないことを(もちろん、そのイメージは僕の中にあるものだし、AIを使うのもあくまでも僕自身だけど)簡単に文句も言わずやってのけてくれるのだから、とても優秀で何とも心強いので、チャッピーにはこれからもヨロシクと言っておきたい(チャッピーもこれからもっと精度を上げて、カッコいいデザインをいっしょに創っていこう、って言ってくれている)。

 

特集:「メイ・シモネスの、新しいJAZZ?」。

 

メイ(芽衣)・シモネス【Mei Semones】。母が日本人の日系アメリカ人で、一見、どこにでもいそうな女の子なのに(少しセンシティヴな雰囲気はある)、高校生の時にすでにJAZZギターに没頭し、その後バークリー音楽大学で学んだアカデミックで聡明な才女。確か、昨年の「FUJI ROCK」Red Marqueeに出演していたはず。

中学生の頃にはニルヴァーナスマッシング・パンプキンズ夢中になって聴いていた女の子は、やがてウェス・モンゴメリージム・ホールカート・ローゼンウィンケルの影響を受けつつ(ジャコ・パストリアスフレットレス・ベースからもギターの弾き方を学んだり)、チェット・ベイカージョアン・ジルベルトへのリスペクトから歌いながら演奏するようになったという。

彼女がひと度(高速で変則的な)ギターを弾き、(英語と日本語をMixtureしながら)歌い出すと彼女の、愛に満ち溢れた世界が鮮やかに広がってくる。そう。まるで音楽という魔法を使う妖精みたいに。

 

2012年にはロバート・グラスパーがアルバム『Black Radio』をリリースし、JAZZR&BSOUL MUSIC HIP-HOP、Club Musicなどのあらゆる音楽Mixtureし、ジャンルを超えた「Jazz The New Chapter」、或いはNext Jazz」の潮流を生み出した。そして今また、JAZZが更新されようとしている予感が。彼女がクリエイトする音楽って、新しいJAZZ?なの?

 

音譜彼女の、2025年リリースのデビュー・アルバム『Animaru』から(英語とローマ字の造語だ)『Zarigani』を、とても楽しいMVといっしょに。因みにこのアルバムを含め、ほとんどのアート・ワークは実の母親が手掛けている。何ともアットホームな。
 

 
音譜「ポスト・ボサノヴァ」を標榜する友人、ジョン・ローズボロ【John Roseboro】とのコラボレート曲『Tooth Fairly』。彼女には才能ある、さまざまな音楽家やミュージシャンからも多くのオファーが。
 

 

音譜実の父である、ドン・シモネスとコラボレートした『Kurage』。彼女のパフォーマンスは時に緊張感を醸し出しながら、どこまでも緩やかで柔らかい。

 音譜こちらは、今年リリースされた、バークリー時代の友人である兄弟デュオ、ダナ&アルデン【Dana & Alden】とのコラボレートによる、涼し気なボサノヴァ風味のインストゥルメンタル曲『Lee's Greenhouse』

 
果たして、彼女の音楽は新しいJAZZ?なのかなうーん。と考えたところで、何の意味もないし、彼女の音楽がJAZZであってもJAZZじゃなくても、まぁ、それはどっちでもいい。彼女の音楽は、時代の空気を呼吸しながら羽ばたく小鳥の囀りのように自由で魅力的なのだから。

 

音譜彼女の他にも最近、面白いと思った「新しいJAZZ?」をひとつ。ポルトガル出身、イギリス在住のSSW、カルメン・ソウザ【Carmen Souza】の2012年リリースのアルバム『Kachupada』から。チャーリー・パーカー『Donna Lee』を超絶スキャットでアコースティック・スウィングっぽく歌い演奏した、とても独創的なカヴァーを。

音譜それじゃぁ、ついでに(と言ったら正統的ジャズ・ファンから怒られそうだけど)JAZZのお勉強を。チャーリー・パーカーマイルス・デイヴィスバド・パウエル、トミー・ポッター、マックス・ローチという凄いメンバーによる1947年のオリジナル演奏も。

 
音譜メイ・シモネスがバークリー出身なら、東京術大学で学んだマルチ打楽器奏者、角銅真実の曲も。ゆるフワな可愛い曲『Lullaby』と、彼女のミニマルなマリンバスティーヴ・ライヒ的に響くLiveから。彼女の多彩な音楽性が楽しめる。

 

 
音譜ブエノスアイレスのSSW、Agustin Oscar Rissotti のソロ・プロジェクト Aoiii の、日本の食文化や暮らしを柔らかな眼差しで捉え、ユル~く歌い綴ったアルバム『食べ物』【tabemono】から『お好み焼き』メイ・シモネスが高速でギターを弾き、歌ったら面白いと思うし、いつか彼女とコラボレートしたらいいのに、とも思う(夏向きのボサノヴァ風な曲で例えばタイトルは『SUIKA』とかでもいいかも)。

 

 

【📖 雑誌について知るための本】
 
データを調べてる訳じゃなく、どこまでも感覚的なことだけど。雑誌は最近、売れなくなってきていると思っている。雑誌自体が面白くなくなっているから、ということがあるかも知れない。それじゃぁ何故、面白くなくなっているかを考えた時に、時代と共に人の趣味や嗜好がどんどん多様化する中で、web上でさまざまな情報が得られるようになり、雑誌を読むことの必要性がなくなり(カフェや電車で雑誌を読んでいる人を見かけることがほとんどなくなった)、雑誌自体が求められなくなってきたことで徐々に売れなくなり、売れなくなったことで、広告が減り、制作費が削られて(取材費用も削られ、人も減らされてしまって)、昔のように編集者が遊びながら、楽しみながら雑誌を作れなくなったことと併せて、無理をしてでも「面白い雑誌を作ってやろう」という気概も無くなり、最低限の部数を確保するためだけに奔走するというような、制作側がサラリーマン的で保守的になってしまったことが大きな要因だと思っている(これはあくまでも僕の想像にしか過ぎないので、現実は違うのかも知れない)。そのようなことで。雑誌が面白かった時代の雑誌を特集したり、面白かった時代の雑誌を取り上げた本や雑誌を並べてみた。うん、そう。とても牧歌的だった時代の雑誌に愛を込めて。
 
📖 架空雑誌の創刊号に相応しい(のかな?)本を。70年代カルチャーに精通するエッセイスト、坪内祐三が70~80年代に愛した雑誌ばかりを集めた『私の体を通り過ぎていった雑誌たち』。知らない雑誌がいっぱい載っていて、それなりに面白いけどタイトルが少々、大袈裟というか古臭いというか。もう少し軽い感じの方がいいよね(僕が言うべきことじゃないケドえー?)。因みに。氏は他にも1972年という1年に着目した時代論であり、文化論でもある『一九七二 ~「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」』という、なかなか面白い本も書いている。
 
📖 村上春樹『THE SCRAP~懐かしの一九八○年代』『エスクァイア』『ニューヨーカー』『ライフ』『ピープル』などのアメリカの雑誌を拾い読みした内容について、雑誌『スポーツ・グラフィック Number』1982年から86年にかけて連載したエッセイを集めた本。急に少し時間が空いた時にカフェにでも入ってパラパラと読むのにぴったり(もちろん内容はすべて80年代のものだけどね)。そう。この『Adieu Romantique』では「現在」のモノやコトだけじゃなく、時代に関係なく「過去」の古いモノやコトも取り上げていこうと思っている。
 
📖 1976年に創刊され、一世を風靡したカルチャー雑誌『popeye』。創刊当時から編集に携わり、後に編集長も務めた椎根 和が書いた『popeye物語 '76~'81 』。この雑誌はサイズや製本の形を変え、現在でも刊行が続いていて息が長い。
 
音譜1985年に雑誌『SWITCH』を創刊した(2004年には『Coyote』を創刊し編集長も務めた)新井敏記が数多くの個性的なスターへのインタヴューを回想した本『SWITCH STORIES』。日本のスターやシンガーの中に混じって、『ことの次第』『パリ、テキサス』を撮った(後に『ベルリン 天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、最近では『Perfect Days』を撮ることになる)映画作家ヴィム・ヴェンダースへのインタビューを敢行しているのが興味深い。
 
📖「エスクァイア日本版」の2006年11月号の特集は「進化するマガジン・カルチャー」。世界中で面白い雑誌を制作している人たちの話や、カテゴリー別厳選マガジン110冊などの記事が今、改めて参考になる。
 
📖「pen」という雑誌の、同じく2006年4月15日号の特集は「心を揺さぶるグラフィックの宝庫 雑誌のデザイン」。日本が世界に誇るアーティスト、横尾忠則がアート・ワークを手掛けた雑誌が紹介されていたり、世界中のワクワクするような雑誌デザインがアーカイヴ的に俯瞰できる。
 
音譜今週の「世界の、あらゆるどこかで音楽が」】
 
音譜ドイツの音楽レーベル「Habibi Funk Records」(Habibiとは、アラビア語で「愛する人」というような意味)からリリースされた、アメリカの(レバノン)ベイルート・コミュニティで活動するAra kekedjian のアルバム『Bourj Hammoud Groove』の中の曲『Mini , Midi , Maxi』『Seta , Seta』。日本のGSのような感じもある(つまり歌謡曲的でもあるということ)、アラブ風の妖しいGrooveがカッコいい。

 

 

 

音譜ナイジェリア系イギリス人、ディヴァイン・アース【Divine Earth】のとてもGroovyな曲『High』 の、2023年リリースのHagan remixバージョン。カッコいいんだな、これが。


 

音譜お経のようにも、ブルースのようにも聴こえるウガンダのレジェンドたちによるミニマル・ソング。John Katokye のファースト・アルバム『Obuhangwa bwa Banyankore na Bahororo』からの一曲『Abera Bakyarusheshe』。今、アフリカの音楽は(アフリカの音楽をひと括りにすること自体がすでに違うんだけど)、多様で広くて深くて、自由でワクワクするほど面白い。

 

 

音譜アフリカの音楽が続く。エチオピアの女性ピアニスト、エマホイ・ツェゲ・マリアム・ゲブル【Emahoy Tsege Mariam Gebru】の曲『Mother's Love』『Song Of The Sea』誰にも似ていないピアノ曲もはやこの世のものですらないような。或いはあっち側の世界から響いてくる音楽のような。その旋律と言い、音色と言い、一度聴くと頭から離れない。

 

 

 

【編集後記】
雑誌の方向が決まったら、後は割りとスムーズに完成したのかな。とにかくあまり欲張らず、こんな感じで。まぁ、これから少しずつ形を整えたりしながら、楽しんで書いていこうと思う。あ、そうそう。一応、雑誌の発行日は毎週月曜日にするつもり。次号をお楽しみに。それじゃぁ、また。アデュー・ロマンティーク。