長野オリンピックの開会式の生中継を、ニューカレドニアのホテルのロビーで見た。
結婚式で来ていたからだ。その時現地で記念にいただいた赤ワイン。
帰国して、しばらくはリビングに飾っていた。その後。。
妊娠・出産・子育てとあわただしく過ごし、そして引っ越し。
その赤ワインは引っ越しの段ボールからしばらくの間出されることはなかった。
再びの引っ越し。その赤ワインの入った段ボールはそのまま移動した。
その時点でも段ボールから出されることなく、納戸にそのまま保管されてしまった。
その後、しばらく専業主婦になっていた時期があって、納戸の片付けをしているとき、
箱に気づいたが、赤ワインの入った段ボールはそのまま、屋根裏のグルニエへ運ばれてしまった。
そして。。10年以上。
ある時屋根裏でその箱を見つけた。「結婚式の時の赤ワインがある」
その時になぜか思った。飾っておいて数年後の銀婚式に飲もうかな。
そして20年以上ぶりにその赤ワインは寝室に飾られた。
銀婚式を無事迎えた夫婦は、飾ってあった赤ワインを飲む気満々だった。一抹の不安はあったのでネットで調べたりした。
25年物のワイン売ってたりするじゃん。
「保管状態よくないからカビてるかも」と思いつつ「熟成されておいしいかもしれない」という期待も少しだけあった。
その期待は、コルクを開ける段階で暗雲が立ち込めた。
ワインオープナーをコルクにさすと、ぼろっと。。強度がなかった。。
小さなフォークで注意深く掘ってコルクを捨てる作業を続け、あと少しで取れそうというとき、残りのコルクが瓶の中に落ちてしまった。
その時点で、かなり絶望的だった。。
シンクに少し流してみると、ワインの匂いはすれど、変な茶色で、明らかにもうワインではなかった。
夫が少し舐めてみるが、「うわっ」え??
「これはいかんわ」その言葉ですべてを察し、瓶の中身を少しだけグラスに注ぎ、あとはすべて流してしまった。
「いかんわ」の言葉を聞いても、臭いものをかぎたくなる私の性格上、スプーンにワインを取って舌にのせた。
「げっ!!!」シンクに即吐いて、水で口を注ぎました。。
結論。25年前のワインは、保存状態が良くないと飲めません!!