ゾイド徒然草 -228ページ目

六本足の魔獣!? 俺は三本足だがな!

 実は、最初のゾイド「ビガザウロ」は開発当初、六本足になる予定だったそうだ。先月の「電撃ホビーマガジン」でも紹介されていたエピソードなので知っている人も多いことだろう。当時の社長の「六本足の動物などいない」という鶴の一声で、我々が知るビガザウロの姿に落ち着いたのだという。

 確かに、六本足の動物はいない。いや、昆虫などは六本足の動物であるが、ここでは「脊椎動物」の意だ。脊椎動物の外肢は二対である。例外はない。しかし、我々は外肢が三対ある動物のイメージを、世界中の文化の中に見いだすことができる。そう、ドラゴンである。


 ドラゴンと一口に言っても様々な様態があるが、最もポピュラーなイメージは、一対の翼と二対の足を持つ巨大なトカゲ、といったものだ。

 ご存じのように鳥や蝙蝠の翼は前肢が変化したもので、必然的に足は一対。翼と足で外肢は合計二対である。それが脊椎動物の構造、世界の掟だ。ドラゴンのイメージを作り出した古代人とてそれくらいのことは心得ていただろうから、外肢が三対という姿はすなわち、超自然の存在であることを表したものだったのであろう。そうでなければ、かつて地球外から飛来した怪物がいたのかもしれん。


 さて、ゾイドにもそのものズバリ「ドラゴン型」が存在する。古いものから順に、レドラー、ガン・ギャラド、マトリクスドラゴン、デカルトドラゴンである。「キメラ型」となっているキメラドラゴンもドラゴン型の範疇に入れてよいだろう。

 それと、「ワイバーン型」と称されるギルベイダーだが、アレもどう見たってドラゴン型だ。

ワイバーン

 上がワイバーンの図である。イギリスで紋章に描かれる。ドラゴンに似ているが、一対の翼と一対の足を持つ、生物学的に正しい(?)怪物である。もしかしたら、翼竜の化石を見た昔の人が、生きているところを想像して描いたものなのかもしれない。


 で、下の写真がギルベイダー(再利用)。

ギルベイダー

 足が四本。これではワイバーンとは言えず、まごうことなきドラゴンである。


 さて、そのドラゴン型ゾイド群であるが、私個人の評価としてはおしなべて低めだ。

 まず、私の美的感覚からすると、どうもデザインがイマイチだ。及第はデカルトくらい。

 そして、動物を兵器に翻案したときの、解釈の面白さもゾイドの魅力だと考えるからだ。なるほど亀は強固な戦車に見立てられるだろうし、甲虫を攻撃ヘリにもってくるアイディアも面白い。ところが、元から存在しないドラゴンではなんでもありなので、そういった楽しみを見いだし難いように思う。

 もっとも、実際に購入して組んでみたら、いつもみたいに「ギルベイダーいいっスよ。やっぱりゾイドは組んでみないと分かりませんね」とか言い出す気もするのだが。


 話は変わるが、ドラゴン型ゾイドは命名の理由がよく分からない。デカルトドラゴンは何がデカルトなのかよく分からないし、ギルベイダー、ガン・ギャラドに至っては全くの意味不明である。多分語感で怪獣っぽいものを付けただけなのだと思うのだが……

 レドラーは多分レッドドラゴンをもじったものなのだろう。しかし、EZ版では成型色が紫だし、ブラックレドラーはもう何が何だか分からない。その都度バイオラーとかブラッドラーとか改名されても困るけど。

トゥーランドットのギルベイダー

 仕事中にブログに書く内容を考えていた。ちなみに、そこまでいくとインターネット中毒という病気の可能性があり、もしそうであれば専門医の治療を受けないと回復の見込みがないそうだ。

 それはさておき、考え中に仕事なんかしてたもんだから、どうも良い案が浮かばない。「人民元の切り上げがゾイドに与える影響について」書こうかと思ったが、馬鹿なのでよく分からない。「ゾイドホテルってのができたんだってね」とボケて「メイドホテル」について書こうかとも思ったが、ゾイドにこじつけるのが難しい。うーん困った。今日もギルベイダーについて何か書いてお茶を濁すとするか。


 例の「山より大きいゾイド」が発掘された「トゥーの国」とはどんな場所か。もし、『ゾイドジェネシス』がアメリカでも放送するとすれば「Tu-land」とでも訳されるのか。まてよ、もしかすると「トゥーランド」は「トゥーランドット」のもじりなのではあるまいか?

 『トゥーランドット』とはプッチーニの遺作となったオペラで、プッチーニ脳内中国のお姫様の名前だ。もちろんそんな珍奇な名前の中国人はいないと思うが、『蝶々夫人』とか書いた人だから気にするな

 だが、欧米の教養人にとって「トゥーランドット」はオリエンタリズムを連想させる言葉であることは想像に難くない(もっとも、本当に中国文化に関する知識のある者が『トゥーランドット』を観たら鼻から担々麺を吹き出すんじゃないかと思うが)。

 そして、中国と言って連想するのは龍、ドラゴンである。龍は皇帝を象徴する霊獣で、皇帝の娘であるトゥーランドットからの連想もできよう。 

 それでだ、かなり強引だが「トゥーの国=トゥーランド=トゥーランドット=中国=龍=ギルベイダー」と言う連想が可能な──わけないか。だがネタが思い浮かばず苦しいので、今日のところは看過してほしい。


 で、私としては以上のこじつけをもって「山より大きいゾイドとはギルベイダーのことだったんだよ!」とまるでムーキバヤシのように主張したい。まるで出来損ないのなぞなぞだが、いいじゃないか。『トゥーランドット』もなぞなぞのお話だし。


追記
 さらにロン(竜)と関係があったりして。
「ロンはトゥーの国出身だったんだよ!」


ユニバーサルクラシック
プッチーニ:歌劇《トゥーランドット》全曲

ギル様の噂

 ギルベイダー復活の報を受けて、方々でだいぶ盛り上がっているようである。特に話題に取り上げられているのが、『ゾイドジェネシス』劇中においてどのような位置づけで登場するのかということだ。噂は大別して二つだ。


1.第三勢力説
 同じく白いボディーに青いキャノピーをしたレドラー、デカルトドラゴンと共に、第三勢力・ドラゴン軍として登場するという説。


2.反乱軍旗艦説
 ルージらが起こす反乱軍の旗艦となる説。


 なるほど、どちらも燃える展開で面白い。ネット上の噂など情報ソースが明示されない限り信用に値しないが、どうも真実の一端が混じっているような印象を受ける。

 思うに、ギルベイダーは十中八九、第三勢力である。なぜか。キャノピーが青い!

 おっと、「それだけかよ!」と馬鹿にするなかれ。ジェネシスではコンセプトを徹底して商品がリリースされている。まずは恐竜軍対猛獣軍というアングル。そして、反ディガルド勢力のゾイドのキャノピーの色は、かつての帝国ゾイドですらオレンジに統一されているのである。シンボリックな意味合いを持たせているのだ。

 そこにきて青いキャノピーをもってくるのはどういう意味だろうか。それはディガルドでも、反ディガルドでもない別の勢力と考えるのが妥当ではないか。その上、ギルベイダーは(厳密に言うと違うが)ワイバーン型、恐竜でも獣でもないじゃないか。


 そういえば『ゾイドジェネシス』第一話で、ルージの父がこんなことを言っていた。

「昔、トゥーの国で、山よりでかいゾイドが掘り出されたことがあるそうだ。誰も乗りこなせなかったらしいがなぁ」

 うーむ、もしかするとギルベイダーの伏線だったのか、あれは。

 それにしても「トゥーの国」ってどこだよ? 少なくともディガルドでないことは確かだと思うが。

 何にせよ、その時は適合者がいなかったようだが、いずれは生まれてくるかもしれない。もし、適合者が現れたら「トゥーの国」は「山よりでかいゾイド」をどう使うつもりなのだろうか。

 「山よりでかいゾイド」が掘り出された時点で、周辺国の為政者は安全保障の問題から対策を練るだろう。もし、「山よりでかいゾイド」を擁する国家と戦争になったらどうするのか、と。

 ここからは「山よりでかいゾイド=ギルベイダー」と仮定して考えよう。かつてはヘリック共和国ほどの大国家が苦戦を強いられたのだ。よほどの国力がある国でなければ交戦はできないだろう。しかし、ジェネシスの世界はどうも都市国家が点在するといった感じに見受けられる。とてもギルベイダーに対抗できる国はなかったのではないか。対抗するためにはそう、強大な中央集権国家が築けなくては。

 そこでである。いずれ現れるだろうギルベイダーに先んじて、強大な国家を作ろうと考えた者が現れたのではないか。それがディガルド公なのではないか。


 そうなると、ディガルド公国改めディガルド武国の侵略戦争にも大義ができる。というか、大義がなければ戦争などできないのだし。そう考えると、反乱軍対ディガルド武国も、けして善対悪の構図というわけではないのだ。相対的な正義のぶつかり合いということになる。

 もっとも、日曜朝のアニメでそこまでのテーマをやるかどうかは分からないが、そういう展開になったら燃えるなぁ。超燃え。

ゾイドジェネシス 第十五話「離散」感想

 今回のあらすじ──
 ディガルド武国による過酷な占領統治を目の当たりにしたルージは、少年らしい正義感でゼ・ルフトの解放を仲間に訴え、なぜ今まで解放闘争をしてこなかったのかとラ・カンに詰め寄る。しかしロンに、皆ディガルドに苦汁をなめさせられた過去を負っているのだとたしなめられるのであった。
 しかし、ゼ・ルフトの人々のことを見捨てられないルージは単身敵地に向かう。途中、見張りに立っていたガラガがルージを見つけるも、共感して同行する。
 それと入れ替わるようにゲオルグは全軍を率いてラ・カン一派の掃討作戦を開始。おかげで易々とゼ・ルフト再潜入を果たすルージたちであったが、町長に土地の人間の問題だと諭されて引き上げる。その時、ラ・カンたちの野営地の方角に火の手が上がった。ディガルドが急襲に成功したのである。ルージ、ガラガは持ち場を離れた愚かさを悔やみつつ急行するも、皆敗走して焼け野原が残るのみだった。


 今回はルージの未熟さが執拗に描かれている。人の立場を顧みない幼い正義感や、個人にできる限界を知らない意見などだ。しかし、手痛い敗北で多くを学んだだろう。侵略という「政治」には「政治」をもって当たらねばかなわないし、スタンドプレーはチームにとってはマイナスなのだ。教訓を糧にルージ君がどう成長していくのか生暖かく見守りたい。


 そして、ついに物語に動きが出た! 七人の仲間が集って対ディガルドの闘争を始める動機付けも終わった。いわば、前フリの終了だ。急転直下、一行は離散の憂き目にあい、ジェネレイター修理の件も手がかりを失って振り出しに戻った状況だ。ルージはたった一人で再出発しなければならなくなった。しかし、三ヶ月前のルージと今のルージは違う。今は落ち込んで独り彷徨するばかりだが……
 そのルージの前にフィラソードを駆る一団が現れて次週へ続く、となったわけだが、予告を見る限り少年少女だけの共同体の様子だ。おそらく、これからルージが初歩的な政治を学ぶ課程が展開されるのではなかろうか。テーマ的には。


 殺陣は多勢に無勢、バイオラプターの大軍団対五人の戦いが描かれた。ゲオルグは効果的に部隊に指示を出してラ・カンたちを追いつめていった。これにより、指揮官としてはザイリンより遙かに有能な印象となった。結果を出せたのかどうかは分からないが……
 気を引いたのがバンブリアンの活躍だ。以前、発煙筒として使われたバンブーミサイルだが、今回はその真の力を見せた。空中で炸裂し、メタルZi弾頭(笹?)の雨を降らせるのである。ロンの「あまり使いたくないんだけど……」と言うセリフはバンブーミサイルの貴重さを表しているのだろう。現実のミサイルは一発何億円もするわけだし。

ギルベイダー復活祭!?

 おもちゃの通販サイト、ブレーメン2でとんでもない物の予約が開始されていた。その名もギルベイダー! 満を持してGZナンバーで復活のようだ。ついに来るときが来た。

GZ-018 ギルベイダー

 ご覧のように成型色が変更となるようで、だいぶ印象が違う。

 まぁ、まだ詳細もよく分からないし、続報を寝て待つとするか。


GZ-018 ギルベイダー
定価6,300円