キャラクター商品としての展開
バイオメガラプトルの蓄光バージョン、「バイオメガラプトル グリアームド」の発売が来月末日に決まった模様。
骨+蓄光という、以前紹介したほねほねザウルスのパク…… いや、類似したコンセプトの商品だ。
今回特徴的なのは色変えにとどまらず、アニメにおけるパイロットのフィギュアを付属させた点だ。
これはありそうでなかった商品展開である。アニメ放送に先駆けること二十年近く前から存在しているゾイドは、まずキットありき。キャラクター性は薄い玩具であった。
しかし、広告媒体としてアニメを用いている今、それをフルに活用するのは当然だ。ただ、ゾイドという商品に置いては前例がなく、この商品はその試金石的意味合いも兼ねているのではないかと思う。
ゾイドコア・ドットコム
バイオメガラプトル グリアームド
ゾイドジェネシス 第十六話「出会い」感想
今回のあらすじ──
仲間とはぐれ彷徨するルージの前に立ちはだかったフィラソードの一団。その正体は五人の少年少女からなる反ディガルドゲリラ「無敵団」であった。
ルージは後から合流したガラガと共に、ディガルドの輸送部隊襲撃に参加。作戦は成功に見えたが、輸送部隊は無敵団を誘い出す罠だった。バイオラプターが無敵団に迫るも、ルージとガラガがこれを撃退する。
無敵団は勝利に浮かれるが、ルージは小規模の武装闘争は無意味だと苦悩するのだった。
無敵団吹いた!
クオリティは低いが勢いで笑わせる安田大サーカスに通じるものを感じさせる。
無敵団のメンバーは、はぐれた五人の仲間のパロディーである。何から何まで五人の正反対なのだ。
■ア・カン
「あたいはア・カン。無敵団のリーダーだ」
アネゴ肌の少女。ホットパンツで大開脚。闘争の意味はよく分からんが、とにかく凄い自信だ。
■ラ・ムゥ
「僕、ラ・ムゥといいます。特技は料理です。よろしくお願いします」
ミィ様の反対担当なのでショタ。料理が得意で腰が低い。
■ゴトシ
「ゴトシよォ。ゴッちゃんって呼んでね☆」
ちょっとムッチリ過ぎるお色気担当はよりによってオカマ。ガラガに気がある。
■フリ・テン
「博識の美少女、フリ・テンで~す」
出た! 狙い澄ました眼鏡のドジッ子! 逆算すると、やっぱりロンはスマートな策士として描きたいわけか。しかし名前ひどいな。
■サイコ
「サイコだ。拙者に挑むときは(以下略)」
美形の剣士で、一見セイジュウロウと被るが、話が長くて中身がない。レギュラーと性別が反転しているから女だとは思うが、あまりにも洗濯板なので確信が持てない。
で、こんなのが出てきた以上、今回は基本的にコメディである。勢いで笑わされたし、話が深刻になりすぎないように、シリアスなシーンの次にコメディリリーフを持ってくるのは確かに教科書通りだ。堅い作りをしてきた『ジェネシス』らしいとも言えるが、あまりのおふざけにちょっと困惑したのも事実……
って、あれ? もしかしてそう思ってるの私だけ?
高校の時『ナディア』を見ていたのだが、あの、「南の島編」ってあるじゃないか。流れぶち切ってスラップスティックになる。当時、あれが解せなかった。今もって分からない。
ところが、「南の島編」はアニオタの支持があると聞いた。ええっ!? そうなのか? 普段アニメを見ない私には分からない、先鋭化した表現が盛り込まれているのだろうか? 今回の『ジェネシス』のエピソードもアニメに造詣の深い層からは支持されていたりするのかしらん?
テーマに沿った意味づけを考えるとするならば、次の解釈が成り立つかもしれない。
今回、ルージは悩みを持ち始める。前回の敗北を受けて、小規模の闘争には意味がないと考え始めているのだ。だが、どうすれば問題を解決できるかが分からないで、懊悩している。
逆に、無敵団は目先の戦果に酔っている。無敵団を道化として描くことによって、大局を見据えない闘争は小人の自己満足だと批判している──のかも。
ゾイドフューザーズ DVD最終巻本日発売
本日、アニメ『ゾイドフューザーズ』のDVD第八巻・第九巻が発売。これをもって『ゾイドフューザーズ』というビジネスは終了ということになるだろうか。
『フューザーズ』とはなんだったのか。初めてキャラデザを見たときの黒い衝撃。アメリカでの先行放映。伝え聞く悪評。待望の国内放映開始。主題歌の黒い衝撃。結構主題歌が好きになっていることに気が付いたときの衝撃。後半の持ち直し。終盤の神懸かった面白さ。残った不満。
色々あったが、これで終わりだ。
ホッとした、というのが偽らざる心境である。定価6,090円のDVDを月に二巻買わねばならぬ状況はきつかった。ものがものだけに。
「買わなきゃいいじゃん」と言う意見もあろうが、放送地域に住んでいない私は録画ビデオを送ってもらって見るという「いけないこと」をしていた経緯がある。だから、ちゃんと『フューザーズ』に金を落とすのが筋だと考えていたのだ。義理は果たした。
きつく感じていたのは、私の『フューザーズ』への評価が、けして高いものではないからである。歴代ゾイドアニメの中で『フューザーズ』が一番好きという意見も目にしたことはあるが、大勢の意見としては「多少難あり」というところだろう。
よく言われるように、キャラデザの時点で引いたというのも確かにある(特に、時代劇俳優のようなブレードさんの顔にはまいった)。しかし、たとえ『ガラスの仮面』でも三巻読み終わる頃には慣れるのが人間というものだ。キャラデザなど小さなことだ。それよりもなによりも、シリーズ構成の破綻を度々見せられて、その都度冷や水を浴びせられたため作品世界に没入できなかったというのが大きい。
主人公RDは悪童として登場する。法で禁じられている一般道へのゾイドでの乗り入れをして、警察に追われているところから物語が始まるのである。こういう出だしの物語は多いが、それが肯定できるのは悪童が未熟故に悪童であったことを、きっちりと成長を描いて浮かび上がらせることができた場合だ。RDには自分が「兵器」を「暴走」させている自覚がなく、「誰にも迷惑かけていない」と思っているのだが、結局最後まで責任を自覚する形での成長は描かれなかった。一番最初に出したものすら、きちんと最後まで書けていない。残念ながら、万事が万事この調子であった。
失踪したRDの父・アッシュの伏線は回収されずに終わった。視聴者全員が「エナジーライガーのパイロットが実は……」と考えていたであろうが、なんだか釈然としない博士の説明で片づけられてしまった。どうも残り話数が足りずに、丸ごと端折られたのではないかという疑いを抱いてしまう。
エミーを「さん付け」で呼んで憧れている風だったRDだが、エミーが再登場すると呼び捨てにしている。
愛機を失う辛さを味わったシグマが、RDが同じ目にあったときに平然としている。
シグマ曰く「太陽のようだった」マービスが、実は既に○○○○の○を殺害した後だった。
アルファにため口を聞いていたマービスが、次の回で「アルファ様」とかいってヘコヘコしている。
──なんだ、毎回顔が同じ別人が出ていたのか(顔もしょっちゅう別人になっていたけど……)。そんな嫌味の一つも言いたくなるくらい、シリーズ構成・脚本は雑だった。
もっとも、良い部分もあった。ゾイドの描写、演出に関しては、前二作にはない切り口が見られ、魅力的だったと思う。実際に凱龍輝やグラビティーウルフがアニメに登場すると、キットの売れ行きが急加速したという。バトル全体の演出やモーションの付け方では前作に軍配が上がると思うが、オンリーワンの輝きを見せた点は評価したい。
作品の質に難が出る根本的な原因というものは、おそらくテレビアニメの制作環境、業界の体質というものに根ざしているのであろうが、普段アニメを見ない門外漢にはあずかり知らぬことである。出てきたものを私なりに評価すると、残念だが上記のようになってしまう。なんだかんだ言って好きな部分もあるだけに、惜しい。
話は変わって第八巻・第九巻の映像特典だが、なかなか面白いものが見られる。
「通り魔」にやられるチョイ役で登場、凄い配色のハスブロ版デッドボーダー「バトルレックス」のCG三面図。これは珍奇なものを見たという感じ。デッドボーダーはあの配色を前提にしたデザインなんだな、と。
全アイキャッチ集は3分30秒の大ボリューム。こればかりは毎回クオリティーが高く、『ジェネシス』でアイキャッチがなくなったことが惜しまれる。
Amazon.co.jp
ゾイドフューザーズ
白き竜が火山から無限に現れるという噂は本当だった!?
通販サイトあみあみの更新情報により、かねてから噂のあった以下のラインナップが確定。
■10月20日発売予定
GZ-016 レドラー 1,050円
GZ-017 デカルトドラゴン 2,835円
GZ-018 ギルベイダー円 6,300円
GB-008 バイオヴォルケーノ 3,150円
■11月21日
GZ-019 ムゲンライガー 3,675円
ムラサメ進化形は大和言葉でのネーミングという流れが崩れた。それともまた二転三転するのであろうか?