東福寺保雄《モトクロスな毎日》 -3ページ目

【新しいことにチャレンジする】

先日、マナブギョウザ100個が会社に届きました。

これはISDEのクラウドファンディングのリターンです。

二輪業界ではクラウドファンディングでの資金集めも、もう珍しくなくなりましたね。

今までのような「予算がないからやめよう」ではなく、「チャレンジしたいから応援(協力)してください」の方が断然前向きで共感できます。

 

そこで、思い切ってT.E.SPORTでファンクラブを作ることにしました!

今まで無かったのか?というとあったのですが、所謂リターンが不十分だったのです。特に、バイクに乗らない方にとっては全く面白みがなかったと思います。(反省)これについては僕たちも悩みましたし、良い企画も思いつきませんでした。

 

しかし、今はSNSとクラウドファンディング会社を組合わせて少ない経費でファンクラブを運営することができるようになりました。

もうクラブメンバー向けの会誌を作らず、Facebookがその役割を担ってくれます。会費の管理はcampfireがやってくれます。便利な世の中ですね。

 

そして、もう一つ大きく変わってきたのがファンクラブメンバーの役割です。

僕たちの世代のファンクラブというと、毎月の会報を楽しみにしたり、グッズを買ったり、ライブに行って応援したり、という受け手のイメージですが、今は「応援しながら一緒に育てる楽しみ」を求める形に変化しました。AKB総選挙でも知られるように自分の応援する人がどれくらい成長するか、そこを楽しむファンが出てきましたよね。昔のジャニーズジュニアのファンがこの楽しみ方の最初だと勝手に思っていますが、【スポーツ界でもこれが当てはまっても良いんじゃないか?】というわけです。

 

〜皆で育てる【モトクロスライダー育成プロジェクト】〜

 

まずは自分のチームでチャレンジしてみます!

①リターンはズバリ『ライダーの成長記』(Facebook非公開グループ)です。

②そして、年に数回のオフ会(開幕前や望年会など)です。

③時々資金調達にチームシャツも販売するかもしれません。

 

成長記は僕やマネージャーが見てきた成長過程を皆さんと共有しよう、というものですが、非公開にする理由があります。

 

【理由】

①夢を語りたいから

②提案や意見は有難いけど批判いらない、から

 

この二つはとても重要で、チャレンジするときに第三者から否定されるとつい足踏みしてしまったり、引き返してしまったりするからです。

 

実際に僕もこのファンクラブを立ち上げるのにはとても気が重かったのですが、理由は簡単「自分で稼げよ」と言われるからです。

僕たちの世代は特に「やりたいことがあるなら人に頼るな」という教えが強くあります。しかし今の時代、若い子たちにそんなことを言っていたら沢山のチャンスを逃してしまいます。

だから、どんどんチャレンジしてほしいのですが、チャレンジもまた背中を押してくれる人が必要です。僕にも背中を押してくれた叔父がいました。先輩がいました。同志がいました。みんなで夢を語った時間は貴重です。

 

今のライダーは僕たちの時代よりも沢山の否定派の中にいます。厳しい環境です。それでも目標を持って精進する彼らを応援したいし「応援してる人がいるよ」と「だから頑張っても大丈夫だよ」と背中を押してあげたいと思っています。

 

というわけで「批判は邪魔」だし、ファンクラブ内で思う存分夢を語りたいのです。

※僕の夢も含まれます(笑)

 

今回のチャレンジは、成功すれば他のチームも始めるだろうし(うまくいかなかったら…また改善してチャレンジします)スポーツ選手育成につきものの【活動資金】問題が解決に向かうならやりがいがあると思っています。

 

ご賛同いただける方はファンクラブに入って、この活動の行く末を見てみてください。よろしくお願いします!

 

東福寺保雄

【エンターテイメントとしてのモトクロスとは?】

全日本選手権はいよいよ終盤戦に入りますが皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

ブログも少々お休みしてしまいましたが…ここ数ヶ月、全日本選手権をまわりながらも沢山の方とお話しをする機会がありました。

これからの日本のモトクロスのことを考えていました。

選手のレベルを一番に考える人や、とにかく切実に参加者を増やしたい人、ショー的要素を求める人、考え方は人それぞれ、全て大切なことばかりです。

春には「とにかく一歩踏み出すこと」これを目標に動いたのですが、求めるものはまだまだ遥か彼方にあるようです。

 

そんな中で、同じような価値観で同じ目標を見てくれている人に出会いました。

彼と協力して少しずつでも前に進めたらいいなぁ、と思っています。

 

さて、国外のモトクロスシーズンは終了となり、ネイションズの話題に移っています。今年の日本代表は3人中2人がT.E.SPORT出身ということで応援にも熱が入ります😊

 

 

【エンターテイメントとは何か?】

 

ネットで調べると[人々を楽しませてくれる娯楽や催し]とあります。

芝居、演芸、音楽、娯楽性の高い読み物や映画も含まれます。

 

モトクロスも昔はここに含まれていました。

しかし、今やってることは競技会です。

人知れず競技が行われ、競技者以外に認められることもなく終わっています。

昔は競技者数が多かったので、ある意味競技そのものがエンターテイメントとしての一面も持ち合わせ、助かっていたわけです。

 

つまり競技者が減少した今はもっとアピールが必要であり、人を惹きつける工夫が必要です。

例えば会場に流れる音楽であったり、会場デザインであったり、これらも大事な要素ですが、一番大切なのは会場に行く理由を作る「応援物語」を作ることです。

 

【エンターテイメントとは物語を売るということ】

 

応援されるスポーツは必ず頂点がどこなのか、それが示されています。

野球ではシリーズ優勝やワールドベースボール。サッカーならW杯。

高校野球では甲子園、ラグビーなら花園、そして一番大きくはオリンピックなど。そこに到達するまでのドラマがあります。怪我や精神的挫折を乗り越えて戦うので各選手ごとに物語はあり、数年かけて、もはや勝っても負けても応援して良かった!という状況が作られます。

その事例として代表的なのが、国民的アイドル選手として活躍した元卓球選手の「福原愛」さんです。3歳からTVに取り上げられ、彼女の成長、挑戦、挫折、若手の台頭、国民が見守る中、卓球王国中国に立ち向かう日本人選手として活躍したオリンピックでの試合は最高の試合(物語)でした。

 

思えば、僕らの時代もそういう背景があったのかも知れません。

 

地形を活かしたコースを走るモトクロスしか知らなかった日本に、エンターテイメントとして発展したスーパークロスがアメリカから入ってきて、どう走ればよかったのかも分からない状況でボロ負けした日本人が、少しずつ技術を向上させ、アメリカンに立ち向かう様は応援したくなる要素しかありませんよね。

実際、本当に大変でした(笑)

 

今卓球界は第2章と言ってもいいでしょう。福原愛さんに続き、しっかりとバトンを繋いで選手層も厚くなっています。

 

野球もある意味第2章ですね。世界一になったあと、また違う壁にぶつかりつつも世界一奪還の物語です。

 

そして、サッカー(フットボール)は物語の途中と言ったところでしょうか。なかなか結果が出せないながらも、プロリーグが生まれ、スター選手が生まれ、1人だけ強くてもダメなんだ、と段階を追って業界全体の成長物語となっています。これは長い長いフットボールの歴史の中では見守っていられる時間なのでしょう。

 

モータースポーツ界は第1章を本田宗一郎さんが作ったところでしたが、うまく後に繋げられませんでした。

これは歴史の差が関係しているようにも思えます。

 

モータースポーツはガソリンエンジンが荷車に初めて搭載されてからのほんの150年、実はモータースポーツとしてレースを始めてからまだ100年も経っていないのです。(Moto gpは1949年、F1は1950年、MX GPは1957年から開催されています)

戦後、様々な文化が入ってきた日本では、モータースポーツにチャレンジすることで技術の向上スピードを劇的に上げることができました。二輪も四輪も素晴らしいマシンができましたが、その陰でマナー違反者も増え、いつしか技術向上の立役者として活躍したレースに関わる人達よりもマナー違反者が目立つようになり、歴史もないことからステータスも分かりにくく、「働く車(移動または移送手段)」以外は「余計なもの」になってしまいました。日本経済にとって無くてはならない産業を支える重要なポストなのに、モータースポーツはひっそりと応援されているのが現状です。

(※海外でのモータースポーツはとても人気です)

 

【これからのモトクロス物語】

 

先程から書いてきたように誰か(何か)を応援するためには応援したくなる物語が必要です。今のモトクロス界では国内には「絶対王者、成田亮」が君臨し、アメリカには満を持して「ルーキー下田丈」が現れました。日本育ちで果敢にアメリカチャレンジを続ける「不死身の富田俊樹」や「渡辺裕介」、更に全日本チャンピオンを獲って再チャレンジを狙う「横山遥希」と話題は豊富です。

 

では、なぜ盛り上がらないのでしょうか?

目標が【世界一】ではないからです。

これは本人がどう思っているか、ではなく、今の周りの空気が「世界は遠い」と言い過ぎていることが問題だと思っています。

 

日本人は世界一が大好きです。2位じゃダメなんです(笑)

卓球も野球も世界一が見えてきたから盛り上がっています。

サッカーもラグビーも強豪国相手に一度でも勝っているから盛り上がります。

テニスもゴルフも世界のトップに近づくと盛り上がります。

これは日本人の習性だと思います。途中過程にそれほど興味がありません。

 

とはいえ、今の若い人たちは変わって来ています。

クラウドファンディングが若い世代で受け入れられ、日常的になりつつあります。

働き方、お金の使い方が変わって来ています。これは誰かを応援することや、一緒に育てる(成長する)ことを楽しめる人が増えて来たことを意味しています。

 

一方で変わらない(普遍的な)ものは応援したくなるストーリー(物語)です。

だから、モータースポーツ界でもこれは変わらないと思います。

だからこそ、目標を明確に打ち出すことが大切です。

 

【世界一のモトクロス王国決定戦!】

 

それは「モトクロスオブネイションズ」と呼ばれる国別対抗戦を指します。

シーズン最初からネイションズに向けての話題があり、シリーズ追う毎に選抜メンバー入りについて盛り上げて行くことが必要です。

 

以前は全日本選手権の上位3名が選抜選手として選ばれていましたが、今は大人の事情でなかなかランキング通りにはいかないのが現状です。(これについてはまた後日書きます)

そして、このような選考方法および結果が、ファンの憤りを生み、疲れさせていきます。選手のモチベーションも上がらない一つの原因と考えます。

 

理想としては「選抜理由が明確である」こと、そして毎戦選抜枠に誰が入っているかをわかるようにしていくことなど、ファンにより分かりやすいアナウンスがあることが望ましいですね。

 

物語の主人公は様々あっていいんです。それぞれの選手の物語のファンを作ること、そして応援してもらってファンと一緒に成長することができれば、より多くの人々を巻き込んでいけると思います。(ファンも成長したいからお互いに刺激が必要ということです)

 

モトクロス業界がこのことを軸に様々なことがデザインされるといいなと…これからの活動に繋げていきたいと思っています。

 

その為にも物語の舞台となるフィールド(コースやレースなど)を増やしたいですね。

空いてる土地があったらお知らせください😊

 

東福寺保雄

「TESキッズスクールの教科書公開します」

皆さん、ご無沙汰しておりました。

忙しかったので、なかなか書けず、久しぶりのブログになってしまいました(反省)

 

さて、T.E.SPORTでは1時間¥1,500でレッスンが受けられるTES KIDS RIDING SCHOOL(以下、TESキッズスクール)を毎月開催していますが、このキッズスクールには教科書があります。最初は自動車学校の教習簿を真似て作りましたが、約10年程前に写真入りで作り直しました。今回はその教科書を更に見易くリニューアルしました!

↑これをきちんと製本します

 

小さな子供相手に教科書なんて役に立つのか?

 

そう思われる方もいらっしゃると思います。実はこの教科書は、レッスン時間内では使いません(笑)これは親子の【コミュニーケーションツール】です。

 

50分のレッスンが終わると、先生がこの教科書に「どこまで出来たか」「何が出来ていないか」「どんな練習をしてきてほしいか」など生徒と話しながら書き込みます。すると、今度はそれを持って、嬉しそうに親に報告をするのです。更にまた、家に帰ってからお父さん(時にはおじいちゃんやおばあちゃん)に報告するツールになります。僕はこの時間がとても大事だと思っています。想像しただけでもほっこりしませんか?

 

TESキッズスクールは3歳から受講可能としています。3歳と言っても、バイクに跨って足が地面に着くかどうか、が最初のポイントになります。(届かないお子さんには、一緒に遊びながら先ずはバイクに馴染んでもらうところから始めます。)

そんな小さなお子さんは、言葉より「視覚」と「聴覚」が重要になります。だからこそ、教科書は【写真入り】にこだわりました。

 

そしてもう一つの大事な役割は、親(教える人)が使う教科書でもあるということです。今の若いご両親はモトクロスを知らない方もたくさんいます。今までも、練習中に、他の子ができていることは自分の子もできるはず、と無謀なチャレンジをさせて怪我に繋がるケースをたくさん見てきました。

 

例えば、シングルジャンプが飛べたからと言って【抜重】が分かるようになっているかどうかは別なので、TESキッズスクールでは様々な種類のジャンプを教えます。その過程でしっかりと身に付いていくので、ミスが少なくなり、大きなジャンプもチャレンジしやすくなります。痛い思いをしてモトクロスを嫌いになってほしくないので、この教科書はチャレンジする順番をとても大事にしています。

実際のスクールでもチャレンジしてうまくできなかったら、前に戻って、できていないことを練習して再チャレンジします。基礎を大事にしているので、TESキッズスクールでは開校以来15年間、スクール中に大きなケガはありません。

 

(教科書後半の各項目については、出来ているかどうかの判断は一般の方には難しいことが多いです。インストラクターが見極める前提で教科書を作っていますので、細かい基準は載せていませんが何卒ご了承ください。)

 

 

【人は知らないものを危険だと嫌うという性質がある】

 

モトクロスもこれにあたると思います。

そこで、TESキッズスクールに来れない方でもモトクロスを始められるように、教科書を公開することにしました。(冊子も製作中なので、¥300で購入出来るようにします)

http://www.tesport.net/contents/upload-docs/2019626135556.pdf

 

モトクロスは、チャレンジ方法を知っている人が少ないので、悲しいことに「大きな怪我をして当たり前」のスポーツだと認識されているように思います。しかし、僕を含めて選手達は、モトクロスも野球やサッカーと同じように考えています。

例えば、バットを持って素振りしている人の近くに行かない、とか、打席に入るときはヘルメットを着用する、とか、もっと初歩的なことを言えば、「練習中によそ見しない」というようなことで怪我を防いでいますよね。大人の草野球であれば、準備運動をしっかりやることで思いがけない怪我を防ぎます。

 

モトクロスも同じように大きな怪我をしない為のルールや防具、準備体操などがあります。これをもっと広めたいのですが、まずは乗り始めのお子さんとモトクロスに詳しくないご両親向けに、この教科書を活用して頂けたらと思います。これを今読んでいるあなたのお友達で、お子さんがバイクを始めるとか、始めたばかりの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてあげてください。少しでも安心してバイクが始められて、楽しみながら上達にできるように、この教科書が助けになれば嬉しいです。

 

東福寺保雄

↑教科書を作った頃の生徒たちと…