東福寺保雄《モトクロスな毎日》 -8ページ目
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「誰でも出来るモータースポーツ支援とは?」

前回の投稿は「トイレ問題」に目が行きがちになってしまったけど、実は「なぜ観客スタンドが先に必要なのか?」を伝えたかったんです。

 

僕はチームの選手に対して前売券を自分で売る(なぜ売らなければならないか?は前の二つのブログを読んでみてください)ことにチャレンジするように言いました。駆け出しの役者やアーティストがライブチケットを売る努力をするのと同じことだと話しています。

しかし、選手から聞こえてきた不安は「あの会場に誘えない」と…つまり、友達を誘えない理由は、みんな「友達に嫌われたくない」ということです。

とてもよくわかります(笑)

 

友達を誘うのにはいくつものハードルがあり、こんな条件でも来てくれますか?と念押しをしないと、あとが怖いわけです。

 

何が怖いのか?

 

会場での不便さの説明不足を「不親切」と取られ、「配慮が足りない人」と取られてしまい、結果的に選手自身に対する評価を下げてしまう可能性があるからです。

だから、モトクロス観戦に無条件で友達を誘うのは怖いわけです。

 

現状で、僕がいくら前売券を売って来いと言ったところで、これではただのパワハラ監督になってしまいます。そこで主催者ではない僕が出来ることは「来てくれたお友達の居場所を作る」ことです。

 

もちろん今までも関東大会に限ってですが、チームパドックに休憩所を作り、選手たちが活用出来るようにしていましたが、やはり長時間は居づらいのが伝わってきました。

 

《やっぱり、観客スタンドが必要だね!》

 

チーム員全員一致でした。ただし、本当は「屋根付きで、雨風しのげて…」と欲を言えば止まらないのですが、とりあえず、今オフロードビレッジさんで設置されてるようなスタンドがあったらすごく嬉しいし、お友達を誘い易くなる!というわけです。

このタイプの観客スタンドは、他の会場でも設営できると思いますので、まずは関東で始めてみて、真似をする会場が出てきたらいいな~と考えています。

 

こうして、前売券を売る為の準備(お手伝い)をする宣言をしてしまったわけですが、忘れないで頂きたいのは、目的はモトクロス支援です。

前回も書いたように、予算がなければ僕たちの要望はずっと叶わないと思います。

僕たちや、昔からの仲間も、初めてモトクロス観戦に来る方の為に簡単にモトクロス支援出来る方法が「会場での観戦」と「前売券購入」です。

 

応援したい選手やチームは皆さん様々ですが、今ここで一緒に悩んだり、考えたりして下さっているように、モトクロス(モータースポーツ)愛は同じだと思います。

 

新しいモータースポーツの楽しみ方を模索して一緒に作っていきませんか?

 

今の時期は全日本のマシンテストなど忙しい時期で、レスポンスも悪いかもしれませんが、皆さんのコメントやFBのメッセージは全て読んでいます。少しでも良いアイデアは取り入れて実行していきたいので、モトクロス支援のご協力よろしくお願いします!

 

東福寺保雄

 

「卵が先か、鶏が先か…もう考えるのはやめた」

先日のブログに予想以上の反響があり、メッセージやコメントなどを沢山頂きました。僕本人がとても驚いている状況ですが、本当にありがとうございます。

 

また、一つ一つの返信が難しいので、皆さまのコメントに対するお返事として今日のブログを読んで頂ければ嬉しいです。

 

 

《モトクロス会場設備問題 第1位 トイレ》

 

「観客スタンドよりトイレでしょ⁈」

ごもっともです。もちろん分かっています。

ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、僕のチームは他のチームに比べて女子の割合は高いのです。全日本選手権のライダー、メカニック、チームスタッフ合わせて30~40人いますが、約半分は女性です。

他の監督さんに比べると、僕の女性に対する気遣いは相当かと…(笑)

 

それはさておき、もちろんトイレの問題も例外ではありません。僕は昔も今もレース会場の仮説トイレでは[大]はしたことがありません(笑)

今まで長い間モトクロスに携わっているので、様々な方から相談を受けたり、スクール繋がりのお客様からもご要望をお聞きする機会も多いので、やはり女性のことを考えると「トイレ問題」は大きいです。これは各会場において共通の悩みだと思います。

常設の水洗トイレがある会場でも、イベント時の観客数に対応している施設は無いからです。

 

例1

ある会場では、仮設トイレの数を増やしたが、当日は雨天レースとなり、客足が伸びず、赤字となった。※参加者やお客様には好評でした。

 

例2

ある会場では観客数に対してトイレの数が足りず、選手もレース前に長時間並んで、準備がギリギリになっていた。※もちろんお客様も長時間並び、観戦時間に遅れていました。

 

この2つから言えることは、「準備するべきトイレの数が全くわかっていない」ということです。なぜ準備するべき数が分からないのでしょうか?

 

入場者数の予測がつかないからです。

 

ライブやコンサートはほとんどが前売券です。逆にいうと、前売券で全席埋まるくらいの会場しか用意しないということも言えます。この場合は入場者数が事前に分かるので、例えばパンフレットやグッズの準備数やゴミ箱、トイレの数なども大体データに基づいて準備することができますよね。

 

「やるなら赤字になってもやるべきでしょ⁈」

 

ごもっともです。本来イベントをするならそれくらいの覚悟はほしいですよね。

しかし、今の状況では「覚悟」で乗り超えられる程度の赤字には収まらないかもしれない、ということなんです。なぜそんなにリスクが大きいのでしょうか?

 

各会場毎のイベント収支(主催者負担)だからです。

 

例3

同会社の航空機は空席が多い便があっても、満席の便が多ければ黒字にすることはできる。

 

天気の影響を受けやすいイベントでありながら、今は各大会毎に主催者が別会社であり、主催者は赤字になると黒字に転換するチャンスがないのです。これがかなりブレーキになっているのではないでしょうか?

 

「最低これくらいは売れるよね?」という最小限の準備。

観客数を多く見込めないからスポンサーもつきにくい。

予算がないからサービスのレベルが上げられない。

サービスが悪いから観客数が減少。

売上の減少。

 

以下、ネガティブなループにハマる…。

例えば僕にたくさんお金があって「これでなんとかしてくれ」とドーンとお金を渡せれば解決すると思うのですが、残念ながらそういうお金もなく、お話を聞いて主催者さんを応援することしか出来ませんでした。

おそらく、主催者さんはじめ、多くの方が同じだったのではないでしょうか?

 

そこで僕はこう仮定してみました。

 

前売券が売れる。(当日券が少なくなる)

観客数(販売数、売上)が分かる

サービス向上対策を立てられる

 

 

【観客スタンドは前売券を買って貰うため】

 

屋外イベントに誘う場合を考えてみてください。

①「座るとこあるかな?」

②「トイレあるかな?」

どちらの質問が先でしょうか?

 

基本的に屋外イベントでトイレは仮設で用意されるものという認識の方は多いと思います。野外ライブとなれば、椅子がある場合と芝生の場合があると思います。つまり、トイレは質問するまでもなく綺麗なものがあるというのが一般的でしょう。

あとはそれを裏切らないようにすればいいだけなんですよね。

 

 

《女性基準のトイレスペースも出来るんじゃないかな?》

 

先ほどの僕の仮説では、敢えて「サービス向上対策」と書きました。皆さまが言うように問題は一つではないからです。

変えていかなければならないことは山ほどあります。

しかし、始めの一歩がなければ二歩目はないので、主催者ではない僕たちに今出来ることをやっていこうと思っています。

 

今日は観客スタンドの一部を試作して頂いたものを見に行ってきました!

また進捗報告します!

 

東福寺保雄

 

「僕たちは間違っていたんだ」

《迷走し続けて数十年》

 

近年のモーターサイクルスポーツの人気低迷についてずっと考えていました。

僕が今の会社を立ち上げた頃(1990年代)には、今のように走る環境が少なくなることも、車やバイク離れといったことも想像もしていませんでした。

 

子供達が外で遊ばなくなったことをTVやTVゲームのせいにしたり、最近はスマホのせいにしたりするのは僕たちの世代ではよく耳にする話でしょう。

バイク離れもこの影響を受けた一つだと考えていました。

 

僕は精力的に全国各地でスクールをやり、より多くの人にバイクの楽しさを伝えることに尽力してきました。40代になる頃には「子どもが少ないスポーツは廃れる」と、キッズスクールで底辺を広げる活動により力を注ぎました。インストラクターも全日本選手権に参戦するチーム員に任せて、ファンも同時に作ろうとしました。

一時は上手くいっていたと思っていましたが、リーマンショックの影響や全日本選手権の観戦者数の減少…と、後は言うまでもありませんよね。

 

不景気が続いても人気スポーツはあります。

特にオリンピック競技は強い。しかし、オリンピック競技でもマイナー競技はあります。

 

違いは何か?

 

一昔前はフェンシングも日本ではマイナー競技の一つでした。

今は注目を浴びるようになり、ここ数年の大きな変化はTV画面に映る会場の華やかさです。まるでゲーム画面のような、アニメの一場面のような緊張感を演出した試合会場に引き込まれます。

 

また、超メジャースポーツのプロ野球はどうでしょうか?

インターネットで様々なスポーツを楽しめるようになり、人気も分散しているとはいえ、観客はそれなりに入っています。しかし変化がないかというと、あります。セ・リーグ人気が高かった30年前と比較してパ・リーグの人気が格段に上がっていることです。

これもきっかけは見せ方(個人的には新庄剛志さんのファンサービスが大きかったのではないかと思っています)の変化が印象に残っています。

 

モトクロスに話を戻すと、アメリカのスーパークロスが人気を博し、日本でも開催され、大変な人気だったことがありました。

当時、アメリカ選手のジャンプは見たことがなく、日本選手の僕たちは慌ててスーパークロス用のジャンプの練習をしました。アメリカの選手に果敢に挑む日本人選手の姿は応援の対象でもありましたが、やがて、日本人が勝つその日を待ちきれずにファンは少しずつ離れていきました。

 

それでもモトクロスという競技についてはレベルも上がり、モトクロスのオリンピックとも言われる国別対抗戦[モトクロス  オブ  ネイションズ]で日本は世界7位まで上がりました。

 

この後、僕たちは人気を取り戻すべく「バイクの楽しさを伝えよう」と普及活動に力を入れます。冒頭の話です。

僕たちは「バイクに乗れば、バイクの楽しさをわかってもらえる!」と、30年ほどずっとこればかりやってきてしまったのです。

 

【バイクに乗れない人を切り捨ててきてしまったかも知れない…】

 

野球観戦を楽しんでいる人たちは全員野球経験者だろうか?

サッカーファンは全員サッカー経験者だろうか?

フィギュアスケートの観客はみんなスケートが出来るだろうか?

フェンシングは…?

 

バイクに乗れない人に「バイク楽しいから乗ってみようよ」と誘い続けた結果「乗らない人には分からないよ」と一線を引くことになり、結果的に切り捨ててきてしまったんじゃないか?

そんなことをしていたら「バイクの楽しさ」が伝わる範囲も限られてくるに決まってるじゃないか…。本当は、バイクに乗れなくても「バイク仲間」になれるのに。

 

 

《観戦オンリー大歓迎!》

 

「バイクに乗れない人」にも3種類あると考えてみました。

「乗れたらいいのにな、と思う人」「乗らなくてもいい、と思う人」「興味がない人」他にも意見は別れるところだけど、僕としてはこの3つと仮定します。

 

「乗れたらいいのにな」と思う人は、今までのやり方で、少し背中を押してあげればすぐに仲間になれると思います。

しかし、今、大切にしなければいけないのは「乗らなくてもいい」と思う人と「興味がない」人です。

 

先に挙げたマイナースポーツにおいては「自分には出来ないけど観るのが楽しい!」という理由で観戦専門という人に支えられているのではないでしょうか。

 

かつてスーパークロスを観戦に来てくれた方々のほとんどはそういう方で、また観戦してから「ちょっとマネしてみたい」「僕にも出来るかも?」とオフロードバイクに乗ってみた方もいたでしょう。

もうこの一文の中に「乗らなくてもいい人」がいて、「乗れたらいいのになと思う人」つまり仲間がいますよね。

最後の「興味がない人」の中の一部の人は「人が集まると興味が湧く」ので、人気が出ると仲間になれそうです。

 

僕たちがこれに気付き、やるべきことは「モトクロスを観てもらう」こと。とにかく、みんなで仲間を集め、新たな仲間を呼び寄せること。

 

 

《ここから始める》

 

毎年、全日本選手権の観客数減少の話が出るが、本気で取り組んで来なかったことを反省しなければいけません。(何もしなかったわけではないけど、結果が出ていないので本気とは言えないかな…)

各メーカーが応援グッズ付きのチケットを作ってくれたりもしていますが、実際、販売出来る時期が遅すぎて、販促に繋がっているかと問われたら唸ってしまいます。

だから、今年は率先して販売しようと思い、早速地元開催分のチケットを手配しました。もちろん、チーム員や選手たちが手売りする分ひとまず300枚。

 

昔のバンドブームのライブや学生の演劇、はたまた習い事の発表会など、普段の練習の成果を発表する場を設ける為にはお金がかかるが、それが会場のキャパから計算してチケット代に跳ね返る仕組みは、規模の大小あれど変わりません。昔から友達に頭を下げて買ってもらうという光景は珍しくないと思います。

しかし、モトクロスにおいてはそれをやる選手は少ないのが現状です。

そこそこ売れてる芸人だって最近は自分のライブのチケットを手売りしているというのに…です。僕たちにはまだまだやれることがありそうです。

 

 

《もっと僕たちに何か出来ることはないか?》

 

チーム員と話しをすると、どうやら選手たちが友達を誘いづらい原因は会場にあるようです。もちろん、僕も分かっています。バイクに乗らない人にとって足を遠ざける一番の原因でもある会場設備問題。普段モトクロスを楽しんでいる人たちには普通の環境でも、そうではない人たちからは受け入れ難い環境が待っています。そこにチケット代を支払い、来てもらわなくてはいけないから困ってしまいます。もちろん、施設側もそこは理解してくれていて、出来る限り尽力してくれていますが、まだまだ足りないのが現状です。

 

スポーツ観戦として盛り上がれる環境を作ること。

まず必要なのが観客スタンド。肝心のモトクロスが見えないなんて論外だし、安全対策の面から考えても不慣れなお客様ほど観客スタンドで座って観て貰うのがベスト。

これについては僕一人の力では何も出来ないし、他の誰かが一人頑張っても出来ないと思います。出来れば、モトクロス界を変えようと思う人みんなが少しずつ協力してくれたら嬉しいし、ぜひ協力してほしい。「モトクロス会場に観客スタンドを設営したい」これを実行する為に準備を進めていきます。

 

「観客スタンドで座って観れるから一緒に行こうよ」って、仲間が仲間を呼んで来れるようになったら最高ですよね?

 

 

《僕がチャレンジすること》

 

有難いことに、モトクロス会場がお客様で溢れていた80~90年代に僕は走っていた。仲間がたくさんいて、チーム員にも恵まれて、充実した毎日を送っていた。

今もあの頃と同じように過ごしているけど、一つ変わったことは「乗れたらいいのになと思ってる人」と「乗らなくてもいい人」の気持ちが分かるようになったこと。

自分の老いと共にモトクロスの別な楽しみ方も覚えて、ますますモトクロスが好きになったことで、いろんな気付きがありました。

 

だからこそ、改めて「観戦オンリーもいい!オフロード乗ったことなくてもいい!モトクロス観て楽しいって思ってくれたらいい!」それだけでモトクロス仲間になれる。これを伝えていきたいですね。

僕の新しいチャレンジは、モトクロス好きという仲間を増やすこと。

 

東福寺保雄

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