こんばんは。
早速ですが、考えてみたいと思います。
第51回試験・専門知識
(a)
(気象庁HP 「雷監視システム」 より)
(気象庁HP 「雷監視システム」 より)
気象庁が運用している監視システムは、通称ライデン(LIDEN:LIghtning DEtection Network system)と呼ばれています。
雷放電により発生する電波を受信し、その位置、発生時刻等の監視を行うシステムです。下の方の図にありますように、これらの情報を航空会社などに直ちに提供することにより、空港における地上作業の安全確保や航空機の安全運航に利用されています。
したがって、下線部の内容は正しいということになります。
(b)
(気象庁HP 「雷の観測と統計」 より)
気象庁HP 「雷の観測と統計」によりますと、全国各地の気象台の観測に基づく雷日数(雷を観測した日の合計)の平年値(1981~2010年までの30年平均値)によると、年間の雷日数が多いのは東北から北陸地方にかけての日本海沿岸の観測点で、新潟では34.8日、もっとも多い金沢では42.4日となっています。これは、夏だけでなく冬も雷の発生数が多いことによるものです。関東地方の内陸部の宇都宮では24.8日となっています。
したがって、下線部の内容は誤りということになります。
(c)
(気象庁HP: 「雷検知数の季節的特徴」 より)
上の図より、夏の雷と冬の日本海側の雷について時刻ごとの検知数を比較しますと、夏は午後から夕方にかけて明瞭なピークを持つのに対して、冬は昼夜を問わず雷が発生し時刻による特徴がはっきりしないことがわかります。
したがって、下線部の内容は誤りということになります。
(d)
冬に日本海沿岸で多く発生する雷は、夏の雷に比べて放電の数が少ないものの、一回あたりの雷の電気量が多い傾向があります。また落雷すると被害が大きくなりやすい特徴があるといわれています。
したがって、下線部の内容は誤りということになります。
よって、正解は(a)のみが正で③ということになります。
では。