短波放送受信用アンテナチューナー改良 | ピクルス卸問屋のブログ

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エレキ、音楽、無線関係など、日々の出来事を思いつくままに…。

これまで何度も登場したこのアンテナチューナー(今後この名称に統一します)、

 

 

先日ヒートガンなる工具を購入したこと、大きめのトロイダルコアを入手したことから、配線の見直し+改良を行ないました。


これがヒートガン。
構造はドライヤーと同じですが、電子工作に使われる熱収縮チューブに欠かせないものです。
電子工作を始めてから「欲しい欲しい」と思いながら数十年…、ふと立ち寄ったホームセンターで偶然出会い、即購入。2,680円也。

 


改良前のアンテナチューナー。
使っていないポリバリコンの足に熱収縮チューブが付いていますが、これははんだごての熱で
収縮させただけ。強く引っ張ると抜けてしまいます。
スイッチの端子部分はそのままで、我ながら実にひどい状態です(;^_^A。


全ての端子部分に熱収縮チューブ処理をした様子。美しい…。
数千円で買えるならもっと早く購入すれば良かったと痛感(笑)。


次の改良はトロイダルコア。
これまで使用していたT-68-#2からT-80-#2に交換しました。
#2材なので、対応周波数は1MHz~30MHz。
100ターン当たりのインダクタンスはT-68-#2:57μH、T-80-#2:55μHとほぼ同じですが、
T-80の方がひと回り大きいので、線材を巻くのが楽かな…と思いました。
また、T-80の方がQ値が若干高いようです。


T-80-#2を装着したところ。
68ターンとし、6ターン目にタップを付けています。
受信周波数は実測で約1.1~5MHz、8MHz~30MHzとなりました。
計算値とは異なっていました…。

ここは中々難しいところです。つなぐアンテナによっても変わってきます。

改良前後の様子。
何よりも配線が見違えるように美しくなりました。
仕上がりの美しさを求めると作業も丁寧になりますので、今後も「美しい配線」を気にしていきたいものです。

 


前回は受信の上限が13MHz辺りだったのですが、今回それが30MHzになったことで、27MHz帯の漁業無線も聴けるようになりました。
写真は先日うみほたるで受信した27.892MHzのとうきょうわんぎょぎょう(ちばけんぎょぎょうが運用)です。


いずれにしても、ヒートガンを手に入れたのは大きな収穫。
電子工作以外にエレキの配線修理などでも重宝することでしょう。
                                  ~以下次号~