6月の読書会『あおくん と きいろちゃん』レポート④ | 寺田真理子オフィシャルブログ

6月の読書会『あおくん と きいろちゃん』レポート④

6月13日(木)に開催した読書会のレポートをお届けしています。

 

6月の読書会『あおくんときいろちゃん』レポート①はこちらをご覧ください。

6月の読書会『あおくんときいろちゃん』レポート②はこちらをご覧ください。

6月の読書会『あおくんときいろちゃん』レポート③はこちらをご覧ください。

 

 

 

 

「子どもの頃、父親が家でも静かで、喜怒哀楽が少なく、距離を感じるタイプだった。週末に家のソファで寝転がっていて、自分から見えるのは青でしかないのに、会社から電話があると電話口でハイテンションな営業トークをして、緑の父が見えたようで気持ち悪かった。今、息子がスケボーをしているので、親として付き添いで遠征に行く。野球やサッカーのようにスポーツチームに預けておけば良いのとは違って、スケボーは親子一体でやらないと上達しないスポーツなので、他の子どもたちの親に会う機会が多い。妻はいろいろな親と仲良くしているが、自分は交わらないタイプだ。ただ、向こうの親が話しかけてきたりして、関わって緑になる瞬間もある。息子としては、それが気持ち悪いらしい。子どもが緑になるのにつられて、親も緑になる感じだ。恋人など、特定の相手に対して『あなたとだけ関わりたい』と思うものだけれども、違う社会があって、いろいろな色を知っていく。いつまでもひとつの青というのは叶わない」

 

「子どもが親の会社に見学に行くと、『普段家でボーッとしているお父さんが、働いているときは別人のようでかっこよかった』などという感想を述べるが、気持ち悪かったのか」

 

「自分は裏表のある振る舞いがかっこよくないと思っていて、父にもそのことを求めていた。父は家で偉そうだったので、外でも偉そうにしていて欲しかったが、そうではなかった。社会人として当たり前のことなのだろうが、使い分けていることに気持ち悪さを感じた」

 

 

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