6月の読書会『あおくん と きいろちゃん』レポート① | 寺田真理子オフィシャルブログ

6月の読書会『あおくん と きいろちゃん』レポート①

6月13日(木)に開催した読書会のレポートです。毎月の読書会では、絵本を中心に、毎回読み切りの短い作品を読んでいきます。作品は毎回変わりますが、テーマとしては何かしらケアに関わるものを取り上げていきます。

 

6月に取り上げたのは、『あおくんときいろちゃん』(至光社)です。本書を一度読み上げたうえで、参加者のみなさまからご感想を伺いました。

 

 

 

「本屋が好きでウロウロすることが多く、その際に本書を見かけてずっと気になっていたが、絵本ということもあって手に取ることはなかった。今回はじめてじっくり読んだ。ただの色なのに、うれしそうだったり泣いていたり、表情が見えてくる。想像力をかき立ててくれる。多様性を思い浮かべる。具体的なことは何も記されていないけれども、垣根をとって接していったら、違うものになると伝えてくれる。もっと早く読んだらよかった」

 

「良い本だなぁと思う。小さい孫と一緒に読みたい。好きな絵本だ。アフリカに駐在したときのことを思い出した。息子を連れて、家内と3人で行った。ロンドンに立ち寄ったときに朝食を3人でとっていたら、息子が突然ポカンと口を開けて放心状態のようになってしまった。どうしたのかと思って視線の先を見ると、黒人の方たちがいた。息子にとっては生まれて初めて見る存在だったので、驚いたのだとわかった。アフリカに連れて行って大丈夫だろうかと心配したものの、白、黒、黄と人種が混じった幼稚園に通い始め、数日経ったらニコニコして帰ってくるようになった。イギリス人の先生は優しい先生で、子どもたちに分け隔てなく接していた。それが大事だと思う。息子は異人種の中に入って仲良くなっていった。何の抵抗もなくて、親のほうがびっくりするとともに感激したことを思い出した。大人になると自我や知識があるのでネガティブな部分もあり、自分の立場で相手を判断する」

 

「成長過程で仲良くなる人もいれば、そうでもない人もいる。なぜ青くんと黄色ちゃんは気が合って仲良くなったんだろう」

 

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『古典の効能』第5回読書会を6月30日(日)に開催します。テーマは「つらいときの乗り越え方」です。詳細・お申し込みはこちらをご参照ください。