エイモスさんがかぜをひくと
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8月13日(木)に開催した『エイモスさんが かぜを ひくと』(光村教育図書)の読書会のレポートをお届けしています。
8月の読書会『エイモスさんが かぜを ひくと』レポート①はこちらをご覧ください。
8月の読書会『エイモスさんが かぜを ひくと』レポート②はこちらをご覧ください。
「すごく楽しい。稚気を感じさせてくれる。エイモスさんは年配だが、ぬいぐるみを持っている。私もいい年だが、こういう心は一生持っているんだなぁとわかって、しみじみうれしくなる。
絵が素敵だ。彫刻刀やばれんを使っていることが袖の作者紹介の欄に書かれていて、なるほどと思った。感受性の柔らかさが表れていて、いい絵本だ」
「この独特な雰囲気は、そのような制作のプロセスから生まれているのかもしれない。つくり手のキャラクターも、もしかしたらエイモスさんに投影されているのではないか」
「ひたすらホッとする、というのが第一印象。優しい感じに癒される。絵がすごく素敵で、細密画のように繊細だ。全体に色をつけず、主要なところにつけている。他の部分は線だけなので、眺めていてラクで、好きだ。家の中の風景や出勤風景も好きだ。シリアルや紅茶を用意して、きっちり食べて……というのも、何気なくて、自然で好きだ。
バスを待っているところで、『6時だね。時間どおりだ』と言っていて、正確に乗っているなぁと思う。運転手さんも、いつもエイモスさんに声をかけているのだろう。日本人の出勤風景はせかせかしているが、エイモスさんのはのんびりしている。エイモスさんは動物たちに対して、でしゃばらないで寄り添っている感じがする。絵の色も全体の雰囲気に合っている」
「朝食のシーンでは、花も描き込まれている。どこかで摘んできたのか、それとも一輪だけ買ってきたのだろうか……。こうして食卓に花を飾る様子からも、日々を丁寧に暮らしているエイモスさんの様子が伝わってくる」
「本書のことは知らなくて、図書館で読んだのだが、細かいところを見ていなかったので、『スリッパなんてあったっけ?』と思った。もう一度図書館に行って読み直そうと思う。絵をしっかり見てみたい。
読み終わって、気持ちが温かくなった。エイモスさんの世界は時間がゆっくり過ぎている。子どもにも大人にも手渡したい絵本だ。それぞれの動物に寄り添っていて、関係性が出来上がっている。人間にも置き換えられる。
人のコミュニケーションが希薄な中で、エイモスさんはこれだけ寄り添っている。カメと歩くときは、自分が後ろになって……そこまで私たちにできるのかな、と思う。いろいろなメッセージが込められている」
「エイモスさんはまさにパーソンセンタードケアを体現したような人だと思う。本書の出版は2010年で、何十年も前の絵本ではないが、時間がゆっくりと流れている。エイモスさんはウサギ(?)のスリッパを履いているので、そんなところもぜひ見てみてほしい」
10月10日(土)にパーソンセンタードケア・ワークショップを開催いたします。
詳細はこちらのページと画像をご参照ください。
お申し込みはこちらのフォームからお願いいたします。
8月13日(木)に開催した『エイモスさんが かぜを ひくと』(光村教育図書)の読書会のレポートをお届けしています。
8月の読書会『エイモスさんが かぜを ひくと』レポート①はこちらをご覧ください。
「日本語の文章も、絵全体も、すごく優しい感じだ。本そのものの優しさも伝わるし、エイモスさんの人柄の優しさも伝わる。
エイモスさんは、同じ時間に起きて、仕事に行って、どの動物にも分け隔てなく、その特徴に合わせて優しく接する。どのページも、優しい表情で目線を合わせている。仕事なのだろうけれども、生きがいとして動物たちと関わっている。自分の仕事と生き方を愛していることが伝わる。
そうして付き合っているからこそ、エイモスさんが来ないと動物たちが心配してやってきて、エイモスさんの体調に合わせた遊び方をしてくれる。『人が動物を思う気持ちは伝わるのだ』と、優しい気持ちになれる。
ゾウがエイモスさんとチェスをするシーンでは、こんなに小さな椅子では支えられるわけがないと思うのだが、巨大なゾウが小さな椅子に座ってチェスをしているのがかわいくて、心が温まる。バスに乗るシーンでは、サイやゾウがどうやって乗ったのだろうと思う。気にしすぎないようにしようと思いつつ、面白い。
細かいところにも面白みがある。朝ご飯を終えて出かける場面では、ネズミと鳥がいて、ネズミは小さなネズミ専用のバス停で待っているし、鳥はネクタイをして本を持っていて、サラリーマンのようだ。擬人化がかわいらしい。エイモスさんは優しく見守っている。本全体を通して優しさがある」
「この絵本はいろいろな人に贈ってきた。病院では、お見舞いに花やお菓子を持ち込むことがNGの場合も多いが、そういう場合でもこのような絵本なら贈ることができる。気持ちが弱ったり、体調を崩したりした人にも贈ってきた。絵柄はかわいらしいが、ちいかわやハローキティなどの類のかわいさではないので、大人の男性にも贈りやすい。
よく見ると、エイモスさんの靴下がおしゃれだったり、カメとのかけっこのシーンでネズミや鳥が応援していたり、細かいところもよく描き込まれている」
10月10日(土)にパーソンセンタードケア・ワークショップを開催いたします。
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8月13日(木)に開催した読書会のレポートです。毎月の読書会では、絵本を中心に、毎回読み切りの短い作品を読んでいきます。作品は毎回変わりますが、テーマとしては何かしらケアに関わるものを取り上げていきます。
8月に取り上げたのは、『エイモスさんが かぜを ひくと』(光村教育図書)です。本書を一度読み上げたうえで、参加者のみなさまからご感想を伺いました。
「『間合い』がキーワードだと思う。間合いのいい空間づくりや、間合いのいい対人関係について考えていた。エイモスさんは、動物たちの状態に合わせて、相手が心地良いようにしている。エイモスさんが病気になると、動物たちがお見舞いに来てくれる。ほのぼのとした関係性が素晴らしい。
私は対人恐怖症で、特にイギリス人に対して、その症状が出る。11月11日はイギリスでは『ポピーの日(リメンブランスデー)』で、第一次大戦の死傷者に哀悼を捧げる日とされている。この日はポピーの造花を身につけるので、そのためのポピーの造花を100個つくっているところだ。寄付した造花を教会が販売し、その収益を活動に生かしてもらえたらと思っている。それがコミュニティのために自分にできることだと思ってやっている。イギリス人とうまくコミュニケーションが取れないので、できることに挑戦しようと思ってのことだ。
今日の背景画像は、スペインのビルバオだ。空間デザインによって、どう一対一で話ができるようになるかを考えている。スペインやイタリアにはカフェやバルが街の中心にあり、教会もある。コミュニティの中心が出来上がっていて、自然でいいな、と思う。広場があるおかげで、カフェでお茶をして、そこで知り合いに会って……ということが自然にできている。普通のことが、普通にできる。空間づくりによって、コミュニティの平和づくりができることが大事だと思う」
「空間の工夫によってコミュニティづくりが促されることはあるし、大切なことだと思う。エイモスさんの場合は、彼自身がコミュニティのつくり手というか、自分から動いて関係性をつくっていける人だと思う」
10月10日(土)にパーソンセンタードケア・ワークショップを開催いたします。
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