『認知症ケアの倫理』第18回読書会レポート④ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第18回読書会レポート④

2023年3月9日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』第18回読書会のレポートをお届けしています。

 

第18回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第18回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

第18回読書会レポート③はこちらをご覧ください。

 

 

 

「家族にパーキンソン病がある。足が互い違いに出て前に進めるという当たり前のことができなくなったら辛いと思うが、本人は感情が平坦になっていて辛くないようだ。あれをしよう、これをしようという思いがなくなることを考えると、小さいことでも、しようと思えるのはありがたいことだと感じる。もし排泄がままならなくなっても寿命があるとしたら、笑うことや『ありがとう』と言うこと等、できることを精一杯やれれば良いのではないか。体が動かなくなるのと、心が感じられなくなるのと、どちらかを選ぶとしたら、体が動かなくても感情が豊かなほうを選ぶだろう」

 

「パーキンソン病によって最初は苦しんだが、最近は慣れたというか、そのこととは別に個人の生活の質を求められるようになった。『私は私の時間を持たないと』と思うようになった。両立を諦めたら、自分の生活の質が低下するだろう。このように考え方が変わったきっかけは、一人じゃないと実感できたことではないか。以前は家族の状況を人に説明していなかった。だが、不自由な病気を抱えている方の家族とつながりができて、自分一人ではないと思うようになった。以前は診断もつかず、家族も勤めていたので迂闊に言うことができず、『誰か助けて』という気持ちだった。人と会って別れる時も『私も連れて行って』と叫びたいような気持ちだった。今は自分の状況を話す機会があり、自分が話すことではけ口にもなっているし、自分の状況が誰かの参考になればとも思う」

 

 

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【認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア講座~】

 

開催日:2023年4月20日(木)14:00~15:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

詳細・お申し込みはこちらからお願いいたします。

Peatixからもお申込みいただけます。

 

※認知症ケア専門士単位(1単位)も申請中です。

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