『認知症ケアの倫理』第18回読書会レポート③ | 寺田真理子オフィシャルブログ

『認知症ケアの倫理』第18回読書会レポート③

2023年3月9日(木)に開催した『パーソンセンタードケアで考える認知症ケアの倫理』第18回読書会のレポートをお届けしています。

 

第18回読書会レポート①はこちらをご覧ください。

第18回読書会レポート②はこちらをご覧ください。

 

 

「生活の質については、実際にそういう状況にならないとわからないと思う。たとえば、認知症や末期の疾患になったという状況でも、その中で何かしら求めていくものがあればいいのではないか。向上心や野望というか、少しでも成長していこうというモチベーションがあれば、淡白な毎日でも目標に向かって生きられるし、生活の質が保てる。それがなくなると生活の質は低下すると思う」

 

「特養で働いていた頃に三好春樹さんの本もたくさん読んでいたし、周りも読んでいた。自分は排泄とかはオムツでも我慢できるので、それよりも自分のやりたいことがあれば、それを目標にできると思った。だが、他の職員は、排泄などができていないと、やりたいことすら出てこなくなるという意見だった」

 

「生きる目標がなくなるのはどんな時かについて。中学では普通に生活ができていたが、高校ではできなくなって、自分が何をしたいのかわからなくなった。生き方がわからなくなり、精神的な安定がなかった。今はいろいろな挫折を経て、目標を持っている。他人から見たら些細なことかもしれないが、目標を持っていることが健康だと思う。来週これをしようとか、明日これをしようとか。今は少なくとも、明日会社に行こうと思える」

 

「学生時代は目標を持てなかったというのは、自分の息子を見ていて思うのだが、若い頃は大それた目標でなければ目標ではないと思ってしまうからではないか。『これでいい』と思えないのが若さだろう。息子も今は小さいことを喜んでいるようで、それは年を取ってよかったことなのだと思う」

 

 

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【認知症の介護のために知っておきたい大切なこと~パーソンセンタードケア講座~】

 

開催日:2023年4月20日(木)14:00~15:30

会場:オンライン

参加費:2,200円(税込)

主催:全国コミュニティライフサポートセンター

詳細・お申し込みはこちらからお願いいたします。

Peatixからもお申込みいただけます。

 

※認知症ケア専門士単位(1単位)も申請中です。

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