第8回読書会レポート⑦
のつづきです。
最後に参加者の方々にご感想や近況を伺ったところ、福祉を勉強することで日常生活の視点が変わり、物の見方が変わることを楽しんでいる、人生が広がっているというお話がありました。
職場にフランスやネパール、中国など外国の方がいて、知らない考え方や文化に触れているというお話も出ました。たとえば、物を人に渡すときに、日本では手渡しが普通ですが、国によっては投げて渡すのが普通なのだそうです。だけどそれでは利用者の方はびっくりしてしまいます。投げたほうには何も悪気はなくても、失礼だと受け取られてしまい、善意も伝わらなくなってしまいます。こんな身近な例を通して、文化的な相違について考えるようになったそうです。
コロナ禍にZOOMを使うことで、お年寄りが自分の得意なことを発信してウェブセミナーをするなど、すごく可能性が広がった事例も話題に上りました。逆に、コロナで入院された外国の方が、言葉の問題でうまくコミュニケーションがとれず、「看護師の態度が嫌だ」という正当な理由があって不平を訴えようとしていたのを、「看護拒否をする困った人」として扱われてしまった事例もありました。
他にも、ZOOMなど新しいツールを使って時代についていくのが求められる時期なのかなというお話も出ました。
初参加の方からは、普段の仕事が忙しい中、こうして一冊の本をゆっくり読んでいくのは豊かな時間だと感じられたというご感想がありました。また、私が芋づる式に付箋だらけのいろいろな本をご紹介するのが面白かったというご感想もいただきました(笑)
またその都度、内容に関係する本のご紹介も合わせ、読み進めていきたいと思います。
今回は珍しく(笑)、予定していた箇所まで読み終えました。次回は61ページ真ん中の「スタッフをやる気にさせる要因を理解する」から読んでいきます。9月10日(木)にZOOMでの開催となります。どうぞよろしくお願いいたします。