第8回読書会レポート③
第8回読書会レポート②のつづきです。
57ページの下にあるワークに関連して、人の行動などで真似しようと思ったことや真似されて困ったことについてお話を伺っていきました。
私は、以前に書類をお預けした方のことを例に挙げました。その書類を両手で持ち、上に掲げる仕草をしてからカバンにしまわれたのが印象的だったからです。とても丁寧な所作でしたし、お預けしたものをきちんと大切に扱ってくださるのだなという印象を受け、真似させていただきたいと思いました。
小学生と中学生のお子さんがいらっしゃる参加者の方は、「勉強しなさい」と口で言うだけでは子どもたちが動かないので、コロナで在宅勤務のこともあり、仕事をする姿やランニングをする姿を見せているそうです。ただ、子どもたちはその姿を見ているけれども、まだ行動に移るには至っていないようです。長い目で見て、時間をかければ効果が出てくるのかもしれませんね。
別の参加者の方は、普段の仕事の中で考えていることをお話してくれました。利用者の方と一緒に過ごすこと、記録をとること、お金を請求することまでが仕事の中に含まれるわけですが、いちばん大事なのは、一緒に過ごして相手と接することだと考えています。それなのに記録等の業務にどうしても時間をとってしまう傾向が他のスタッフにもあるし、自分でもそういうときがあるそうです。利用者の方に対する自分の接し方を心がけることで、それを見て他のスタッフに気づいてもらえたらと考えています。今しかできないことと後でもできることがあるので、それをきちんと分けて、その場その場で一緒に過ごすことを大事にしてほしいというお話でした。このお話は、52ページのラーニングワークに関するコラムにも通じるものだと思います。
大学生のお子さんがいる方は、ご自身が育ててきた結果が今見えているので、些細な所作などどうしてもマイナスの部分に目がいってしまい、「結果がこれか」と思ってしまうそうです。だけど、それを指摘すると自分のやってきたことを否定することになってしまうので、悩ましいところがあります。親の立場だとどうしてもマイナスの部分に目がいってしまうので、育ててきた結果のプラスの部分を意識して探していただくということになりました。