ボーイフレンド(腐) | TRIP 嵐 妄想小説

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嵐さん大好き♡
智君担当♪山好き♡で
皆様のブログを見ているうちに書きたくなってしまいました。
妄想小説です。腐っているので注意してください!
タイトルに愛を込めて、嵐さんの曲名を使わせていただいてます。
ご理解いただけると嬉しいです。

 
 
♥4

 

 

 


 

「お疲れ~」

「お疲れっした~」

皆口々に談笑しながら楽屋へ向かう。

いつもの見慣れた光景。

だけどいつもと違うのが…帰る家が翔君と同じってこと。

たったそれだけのことで、何でこんなそわそわしちゃうんだろ。


着替えを終わらせメイクを落としていると、

「お先。」

「ぅわっ!」

流石早帰りのニノ。

もう帰り支度を済ませ、ついでに俺のケツを鷲掴みにしてさっさと帰って行く。

ったく、アイツはどんだけ俺のケツ好きなんだよ!

「智君、今日このあと予定は?」

いつの間にか翔君が隣に来ていて、小声で聞かれる。

「へ?えっと…特にないけど。」

釣られるように小声で返す。

ちらりと視線を移すと…松潤と相葉ちゃんは、何か二人で話してる。

多分次のライブの演出のこと。

「良かった。じゃ乗ってきなよ。どうせ一緒のとこなんだし。」

「あ、でも…」

翔君だって寄りたいとこあんじゃねぇの?

基本2ヶ月先まで予定を入れてる翔君が真っ直ぐ帰宅って、俺に気を使ってるから…とか?

「智君とこのマネ、今日デートらしいよ。」

こそっと耳打ちされて、なるほど、それならお言葉に甘えて早めに解放してやるべきだと納得する。

「んふふ、アイツにもようやく春が来たか(笑)ほんじゃ…不束者ですがよろしくお願いしや~す。」

「くはは!低姿勢!」

翔君はくしゃっとイケメンな顔を崩して笑った。


仕事終わりに一緒のマンションに帰る、とか。

勿論1人寂しく帰るより楽しいし嬉しいんだけど…

何かすげぇ照れるっつーか…こそばゆい。

これからもこういうことがたまにあるんだって思ったら…何か…

うーん、表現むずいけどとにかく恥ずかしいっ。

だってさ、なんかこれって…ど、同棲…みたいな。

一緒のとこから一緒の職場行って、一緒に帰って…自営業してる夫婦か!

いやいや、普通に違う部屋なんだから気にし過ぎか?

ちゅーか、こんなん気にしてる時点で俺おかしい??

そんなことをぐるぐる考えていると、いつの間にかスモークの貼られた車の前に到着していて。

「あれ、マネは?」

「俺の忘れ物取りに行ってくれてる。鍵預かってきたんだよ。ってこの話してる時あなた一緒にいたじゃん!(笑)」

「ええ、マジで?ごめんぼーっとしてたわ…」

「え~どんだけ~(笑)まぁいいや、お先にどうぞ。レディファーストならぬリーダーファーストです(笑)」

ワゴンタイプの車の扉をグワンとスライドして、手を差し伸べてくれる。

「んふふ、あんがと。」

素直にそれに応じて乗り込むと…ふわり、翔君の匂い。

車の芳香剤にまでこだわる翔君の、何か…種類はよくわかんねぇけど、優しくてほわほわした香り。

なんつーか…すごい翔君っぽい。

それぞれの車に乗るなんてことはたまにあるんだけど、、

何でだろ、今日は何か無性に緊張する。

「翔君いっつもここ?」

運転席の後ろを指さす。

「そそ。でも入りづらいし…智君奥座って。俺手前座るから。」

「はぁい。」

座ると、翔君の匂いが強くなる。

俺が座ったのを確認し、翔君が乗り込んでドアをスライドさせる。

ガシャン、と閉じると、しんと静まり返る車内。

う~ん…やっぱ何か緊張する。

ポケットから携帯を出そうとして、ふと思い留まり左を向く。

「…翔君、今日大丈夫だったの?」

「え?」

「珍しいから。予定ないの。」

ああ、と理解した翔君が笑う。

「大丈夫。別に毎晩毎晩出かけてる訳じゃないよ(笑)」

「そっか。」

安堵の息をつくと、運転席のドアがガチャリと開き「お待たせしました」とマネが顔を覗かせる。

忘れ物はよく持ち歩いてるコースターだったらしい。

なんつったっけな、あの~…むずい漢字のやつ。

強そうな響きの。

けーそーど?

よくわかんねぇけど。

「ありがとね。智君、どこか寄る?」

「いや、カレー食ったし今日はもういいかな。」

「俺もいいや。じゃ直行でシクヨロおなしゃす!」

「了解で~す!」

車はゆっくりと動き出した。


車内では他愛もない話をして。

元々距離的に近いっていうのもあるけど、あっという間にマンションに到着する。

「お疲れ様です。」

「お疲れっした~、俺までありがとね。」

「お疲れ、ありがとう。また入り時間メールして。」

「分かりました、帰ったらメール入れます。おやすみなさい!」


マネに別れを告げて地下駐車場から直通のエレベーターに乗り込むと、

「智くん…じっとして。」

狭い密室で翔君が俺の顔を覗き込んできた。

え、え、何?!

何でそんな近い?!

つぶらな瞳が俺の顔に影が出来るほど迫ってきて、反射的に目をぎゅっと瞑ると…


「…ん。まつ毛。ついてた。」


短い毛を2本の指で摘んで、綺麗な顔でにっこり。

「あ…り、がとぉ。」

くっそぉ~。

俺ばっかドギマギして、なんだよっ。

「あれ?智くん顔赤い?大丈夫?」

「だ、大丈夫っ!あちぃな、このエレベーター!」

「そう…?」

可愛いはずの翔君のキョトン顔が、今日はめちゃくちゃ憎たらしい!!


「あ、ねぇ、明日入り時間結構遅いよね?」

え、何で知ってんの?

自分の入り時間メールしてって言ってたのに!

「良かったらこの後、俺の部屋で飲まない?」

「えっ?」

「折角隣なんだし。智くんが良ければだけど、晩酌付き合ってよ。あなたも寝る前飲む人でしょ?」

…まぁ、確かに飲むけど。

翔くんの部屋…かぁ。

明日の仕事的にも問題は無いけど……

どうしようかな?
 

 

 

 

 

 

 

 

          Writing by タカ  Special Thanks!