スジアカクマゼミ 石川県金沢市 2023年7月24日 | 昆虫漂流記

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近年は、昆虫だけにとらわれず、自然全体から、
観察する眼を持ちたいと思いますのでよろしくお願いします。

スジアカクマゼミ

石川県金沢市

2023年7月24日


 

スジアカクマゼミって聞いた事があるでしょうか?
セミに詳しい人なら知っているでしょうが、並の昆虫オタクじゃ知らないかもしれません!
今回はそんなスジアカクマゼミを追いかけてみました。
スジアカクマゼミは外来種で、2001年ごろから石川県の金沢市の局地的な場所で見られるようになったと調べて判りました。
この旅を終えてから、ブロ友「saltの日記」さんなら既に採集旅行に出かけているかも?と調べたところ、かなり前に採集をされて詳しく書かれておられるので、此方での説明文は簡単にしてリンク先にて紹介させて頂きます。

夏休みの旅行  その6←「salt-no-nikki」さんのブログのスジアカクマゼミの話題をリンクさせて頂いています。


では経緯を、
八重山旅行で八重山のクマゼミを見た経験から、日本にはどんなクマゼミが生息しているのか気になり調べてみました。
そこで見つけたのがスジアカクマゼミ。かつて雑誌で見かけて名前だけは知ってはいましたが、手に入れようとは思いませんでした。
ところが八重山旅行で、ヤエヤマクマゼミ、リュウキュウクマゼミと捕獲したので、これはスジアカクマゼミも手に入れて置くべきかと思い立ちました。
ちなみにまだ普通のクマゼミさえ捕獲も撮影もまだだけど~。
さらにこの時期に長野でライトトラップを計画していたので、北陸地方から周ればどちらもゲット出来るかも?と、思い立ち出発するまでは間がありませんでした。

7月23日は私が住む町内の公園掃除で朝から暑かったです。その間でもこの暑さを明日から旅先で我慢しないといけないな~との思いがありました。
夕方から出発し、24日翌朝に石川県金沢市に向かい新潟県の糸魚川市から長野県白馬村に、明日の夜には採集を終える計画で、その翌日(明後日)は天候次第で長野に滞在しようか考える事にしました。

夕方から急遽準備をしましたが、姫路を出発できたのは午後20時前になりました。
(セミだけでなく、長野県でライトトラップを行う為に準備に時間がかかりました)
高速道路を使えば、名神、北陸自動車道を経由し5時間ほどで現地に着きますが、夜に車を走らせるなら遅い車も少ないと兵庫県から京都府福知山を経由し福井県敦賀に出てから時間的に判断して福井県から高速道路を利用して車を走らせました。

ちなみに2時間ほどの仮眠だけで車を走らせたので金沢市の現地に到着したのは朝6時半頃だったと思います。

 

Googleストリートビューからの現地の写真


 

車を停めて、耳をすますと既に蝉の声が聞こえてきますが、蝉の声には詳しくないので判断が出来ません。

 

(まあ~!初めてのセミですから声を知る訳も無いですね)

クマゼミとスジアカクマゼミは遠目で見分けるのは難しいですが、此処にはクマゼミは居なくてスジアカクマゼミしかいないそうです。
声がする樹を探してみると高い枝先にスジアカクマゼミが見えています。
これはシメシメ!と網を伸ばしますが、スジアカクマゼミはクマゼミよりも反応が早く飛んで逃げてしまいます。
高い枝先と云っても私が持ち込んだのは8.2メートルあるのですが、この高さよりも高い位置で鳴いています。
仕方がないので、この網で10メートルほどもある樹を叩いて、蝉を飛ばし、少し低い位置に移動して止まった処を捕獲するしかありません。上を見上げる首が時間と共に怠くなります。さらに朝から気温は上昇中で既に汗だく状態です。
スジアカクマゼミはアブラゼミと同じ樹で桜、松、クルミなどに留まってアブラゼミと同じぐらいの声の大きさと鳴き声ですが、「ギィ~」っと30秒ほど一斉に彼方此方で鳴いたかと思えば一斉に泣き止みます。それを何度も繰り返すという鳴き方で、アブラゼミも同じように鳴いていますので全てのセミの声が共鳴して何処で鳴いているのか判らなくなります。




 

2時間ほどが経過しましたが、そろそろ体も限界です。
採集出来ているのは雌雄各1匹づつという、哀れな結果。
まあ雌雄が採集出来ているという事で納得して納竿しました。

 

通常のクマゼミの雄の裏側


 

スジアカクマゼミの雄の裏面。

スジアカクマゼミ左が雄、右が雌

スジアカクマゼミ左が雄、右が雌

 

手洗い場所で、頭から水をかぶり、服を着替えて、汗だくのシャツも服も水洗いさせて頂き、車を出発させました。
夜のライトトラップに長野に向かいますが、此処から先の富山県と新潟県境にある「親不知海岸」は高速道路よりも地道の国道の方がゆっくり楽しめますのでドライブを楽しみました。

上高地では有名なウォルター・ウエストンのレリーフですが、此処には碑がありました。

(いくつかの碑が各地にあるようです)

何故ならウェストンが「此処が日本アルプスの起点」と紹介したからです。


そのアルプスの起点となるのが此処、栂海(ツガミ)新道の入り口です。

 

次回に、長野県に入り続きます。

P.S

後日、標本が完成した後に、リュウキュウクマゼミ、ヤエヤマクマゼミ、スジアカクマゼミ、クマゼミ、ヨナグニクマゼミを比べて紹介したいと思います。
リンク先は此処をクリック
日本のクマゼミの仲間

 

ついでに近況を

一昨日に車のドアで指を挟んでしまいました。

爪の部分だけですんだようでしたが、一様病院でレントゲンを~!

爪だけで済んでいましたが圧迫出血をしているとの事で、其の為にズキンズキンと指先が痛い原因だとか。

注射針で爪に小さな穴を開け溜まった血を出してもらいましたが、血の領域が広がっています。

でも今日で3日目になり、痛みは少し軽くなってきました。

何故か?「痛気持ち良い」と感じ出したのが変です。痛みには強いのですが、精神的に心は弱い小心者です。(笑)

ピントが合うと気持ち悪いと思い、ピンボケにしています。(笑)

この後、爪が浮いてきましたので、自分で消毒して爪切りで少しずつ爪を剥がしていきました。

残った爪は四分の一ほどの面積になりましたが、血はほとんど抜き取る事が出来ました。

元に戻るのは来年の3月頃ですね。