ミドリシジミ
兵庫県南部
2017年06月24日
4枚翅の輝き。こちらの写真は昨年の撮影(本日は太陽光に恵まれず)
前記事の橿原市昆虫館での「オオムラサキイベント」の帰りに、ミドリシジミの撮影に出かけました。
仕事柄、夕方の撮影は休日前しか出来ません。
今日は、長距離を運転しているのですが、やはり蝶の誘いには叶わない。
しかし残念ながら、天候は今晩から雨、おまけに空一面を覆う暗い雲で撮影には光源不足。しかも、被写体がミドリシジミでは、綺麗に輝かないのは、覚悟しなければいけません。
発生地に着くと、例年は数人の撮影者がいますが、今日はやはり誰も来られていない。
撮影は出来ないが、場所は独り占め?。
これって馬鹿がする事ですよね。いや、それは今に始まった事ではなかったね。
光源不足を補う為、シャッタ速度は出来るだけ抑え、絞りと、補正で調節、ISOはトリミングを行う為、高い限界値には出来ない。もちろん連写で、走り回る為、フラッシュは不可、持ち物は軽い方が良い。
ピント(オートフォーカス)は、固定で目測。
言葉の如く、飛び回る蝶を目で計り足で近づいて撮影。数センチの違いでピンボケ。
これで夕方の曇天の中、小さなシジミチョウの飛翔写真は、撮影可能なのか?他に方法があるのか?
それすら、カメラ1年目の私では、判断が出来ない。
駄作ですが、発表します。とりあえず今日はこんな、仕上がりですが、やはり「光が欲しい」。
不細工な出来ばえですが、苦労の跡です。1つの記録として、保存しておきます。
今日は曇天の為にミドリシジミのテリを張り出す(卍)時間は、PM4時前から始まり始め、6時頃までの活動でした。
通常の晴天では、テリを張り出す時間が遅れ5時をまわってから、活動が始まり、光を求めて翅を開き、夕光に輝いた開翅の写真が撮影しやすくなります。
なので晴天日に撮影に適する時間は約1時間ちょっとだけです。
また、ミドリシジミの類の翅は、モルフォ蝶と同様に構造色の為、前方向から撮影すると綺麗に4枚翅が輝いて光りますが、後方からでは、輝きません。人気がある色が、「緑」と言われていますが、私個人は、ひねくれ者で輝くブルーに輝くミドリシジミが好みです。
おかげで撮影時には、前から撮影しようと、あちこち走り回り、長靴でも役立たない事も。
帰宅すれば、自分で泥落とし、が待っています。
同じ前方からの撮影で4枚翅の輝きでも、光の入る角度と、少しの撮影方向でこんなに色が違います。
青色。昨年撮影分より。
同じ前方からの撮影で4枚翅の輝きでも、光の入る角度と、少しの撮影方向でこんなに色が違います。
緑色。昨年撮影分より。
後方からでは、どうしても構造色の為、色が無く輝きません。昨年撮影分より。
今日のこんな仕上がりでは、友人たちに笑われてしまいますが、自然と天気には勝てません。
なお夕刻の夕日で輝くミドリシジミを中心に書いていますが、早朝にも活動は見られます。
今日は、この後、深みにハマり、カメラを乾いた草の上に手を伸ばして避難させ、長靴は、泥から抜けずに裸足で避難、足場のましな場所から手を伸ばして長靴を回収する羽目になりました。
そして撮影を終えるのを待っていたように、予報より早く雨が落ちてきました。
いい年して、何してるのだろう? でもやめられない。
リンク先は別日にミドリシジミを撮影に出かけた際の写真です。
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少し宣伝を3つ!!
1つ目
今月の、「月刊むし2017年7月号 ゼフィルス特集号15号」にて、
私が野山でお会いする方々が巻頭に
「ヒサマツミドリシジミの謎を追って(3)幼生期の生態~孵化から羽化まで~」 ヒサマツフリークの会 を書いておられます。
私とは比べられない程の方々ですが、いつも可愛がって頂いておりますので、ご無礼ながらも紹介をさせて頂きたいと思います。
また目次「今月のむし」に紹介されています新井雅夫氏は、捕虫網を持って蝶を追いかけるのみの私が、蝶を写真に残す事を教えて頂いた感謝すべき人物です。
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2つ目
私の師匠、赤穂郡上郡町の赤松の郷昆虫文化館にて「ほたる展」開催中です。
開館日を確認の上、どうぞよろしくお願いします。
(すでに終了しました)
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3つ目
以前、記事内で紹介させて頂きました、
岡山県で採集のニシキキンカメムシが私の師匠の好意で「姫路市立姫路科学館」で例年夏場行われている
特別展「夏のむし・ムシ大集合4」
にて展示させて頂いております。
長生きはしませんが、実物を見れる機会は少ない(兵庫県内では約40年以上も未確認です)ので1人でも多くの皆様に観て頂ければと思います。
こちらの展示室内案内版の前の飼育ケース内にて紹介されています。
なおこの案内版には、「てんとうむし」の本名にて案内させて頂いています。
(すでに終了しました)