人には言えない恋愛篇 その40「マユ⑲」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 前稿「その39「マユ⑱」」からの続きです。

 

 先の見えない元カノとの恋愛。

 それはまるで、抜け出したくても抜け出せない泥沼に首まで浸かっている。そんな状態でした。

 しかしある日突然、一筋の光明が差したのです。

 

 

 

 マユの自宅に行った時の話です。

 

「あのさ、ちょっと言い出しにくいんだけど……」

 

「え?何?」

 

「実はね……やっぱやめる」

 

「なんだよ!言って見ろよ。怒んないから」

 

「……んーっ、今ね、私の事好きって言ってくれている人がいるんだ」

 

「え?そうなの?そりゃ良かったじゃん」

 本当に素直に、すっとこの言葉が出ました。

 

「怒って無いの?」

 

「怒るわけ無いじゃん」

 

「……」

 

「で、どんな人なの?」

 

「23歳の人なんだ」

 

「ええええっ!19歳下かよ!」

 

「うん。何かマユに一目ぼれなんだって」

 

「そんなのと、どこで知り合ったんだよ」

 

「スマホのゲームのオフ会。この前さ、ちょっとマユ友達と会うから行ってくる。って言った日あったじゃん」

 

「ああ、あった。あった」

 実はこの日から数週間前、マユが珍しく友達と会うから、この日は連絡しないでと言った日があったのです。

 

「あの日に初めて彼と会ったの」

 

「へーっ」

 

「何かさ、ゲームん中でマユの事気に入ってくれてて、わざわざ宮城からマユに会いに来てくれたんだって」

 

「そっか。しっかし、裏で色々とやってんな」

 

「これでもマユモテんだよ。実は前も、何人かの人から告白されたし」

 

「え!?そりゃ初耳だけど……」

 

「エルさん心配するから黙ってた」

 

「まあ、彼氏作れって言ってたのは俺自身だしな」

 

「その人達は、マユの年齢言ったら、フェードアウトしちゃったけどね」

 

「まあ、40越えてるからな。しょうがないんじゃない」

 

「で、どうすんの?マユ、そっち行っちゃって良いの?」

 

「ああ、良いよ。若い子と付き合えてラッキーじゃん。応援するよ」

 

 この時の私は、肩に背負った重すぎる荷物を下ろせた解放感でいっぱいでした。

 隠れて若い男の子と会っていたのは少し嫌な気分がしましたが、とにかく疎ましく邪魔な存在だったマユが居なくなってくれる。もうそれだけで全てが許せる気がしました。彼女と新しい彼との付き合いを祝福したい。この時は素直にそう感じていたのです。

 

 しかし人間の感情は複雑です。

 この後、自分自身でも思いもよらなかった嫉妬心に苛まれる事になります。

 そう、新たな地獄の始まりです。

 

 

 

 

 

同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。

 批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。