人に言えない恋愛篇 その41「マユ⑳」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 前稿「その40「マユ⑲」」からの続きです。

 

 スマホのゲーム内で仲良くなった、23歳の宮城県の男性から告白されたマユ。

 私はその話を聞いて、やっと厄介払いが出来たと胸を撫でおろしました。

 

 しかしここから、マユのイタチの最後っ屁のような私への揺さぶりが始まりました。

 結果私は、まんまと彼女の策略にはまり、大きく心が揺さぶられる結果になります。

 

 実は私達は、この後暫くの間付き合い続けました。

 期間としては、2、3ヶ月程度だったと記憶しています。

 その間普通にセックスもしていましたし、これまでのように電話で話してもいました。

 一応体としては、私とはまだ正式に別れてはいないので、宮城の彼には待ってもらっている状態だと彼女は説明していましたが、真意は定かではありません。

 

 この時のマユは、昼間は私と電話をして、夜私が自宅に戻ってからは宮城彼と話しをしていたのでしょう。

 私との通話の中で、宮城彼の話が頻繁に出るようになりました。

 

 

 

「あんね、彼ね、昔ヤンチャしてた事があって、鑑別所に何度か入った事があるんだって」

 とか、

「マユがガンになって手術した事を彼に言ったら、彼泣いちゃってさ。マユ困ったよ」

 とか、

「マユが白髪を染めてんのをゆったらさ、そのままで良い。つか、白髪のままの方が可愛いって」

 とか、

「彼、付き合ってから最初の三か月はマユとエッチしないんだって、俺は大切に想った女にはそうするんだ。だって」

 とか、

「彼にエルさんの事を言ったらね、そんな男とは別れて、俺の所に来いって言ってた」

 とか、

 まあ、これ以外にも毎日のようにノロケ話を聞かされました。

 

 それに加え同時期に、友人のシズカに見合い話も勧められた事も聞きました。

 相手は40代後半の旅館の跡取り息子で、初婚だそうです。

 

 私は宮城彼の話ばかり聞かされて苛々していたのもあって、19歳も年齢が下の人と付き合っても、どうせ一年も持たずに振られるのだから、旅館の跡取り息子にしろと言いました。

 そうしたら彼女は私にこう言いました。

 

「彼ね、俺、前の彼女と別れてから、もう二度と人を愛せないって思ったんだけど、マユと会ってやっと人を愛せたんだって!だからマユ、彼の癒しになれたらなって思うんだ。マユの存在が彼の為になるなら、そうしたいなって。あ、勿論今はエルさんと付き合っているから、もしも別れたらの話だけどね」

 マユは恋愛に臆病になっていた宮城彼が、私と付き合う事によって恋愛に前向きになれるのならば、自分を犠牲にしたい。彼の癒しの為に力になりたいと言いました。

 まあ、これは彼女の自己弁護の言葉に過ぎず、単に年取ったさえない四十男よりも、若い子と付き合いたいだけなのだろうなと私は思いました。

 

 私は毎日宮城彼の話ばかりするマユに対して、最初は普通に聞いていましたが、次第に苛立ち、嫉妬をするようになりました。

 マユの部屋に行った時、激しく暴力的なセックスをしたのを覚えています。まるでこの女は俺の物だと言わんばかりにです。

 私はマユの策略にまんまとハマり、彼女の事を手放したくない衝動に駆られました。

 

「俺、やっぱ、マユの事が好きだ。手放したくない」

 

 私は遂に、言ってはいけない禁断の言葉を口にしてしまいました。

 それを聞いたマユは、表情を変えずに聞いていましたが、心の中ではほくそ笑んでいたのだと思います。

 

 

 

 

 

同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。

 批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。