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長男は本を読むのが好きな子でした。
彼が本を好きになったきっかけは、本人は忘れているかも知れませんが、彼がまだ小学生だった頃、本を読んでいた長男に私が、
「本を読むのは良い事だよ。お前偉いな!」
と褒めたからだと思っています。
長男は私に褒められて以来、読み切れない量の本を、学校の図書室から毎日自宅に持ち帰っていました。(日に4、5冊)
「図書館にある本を全部借りたよ!」
と誇らしげに自慢する長男に対して、
「おお、凄いね!お前は本を読んで偉いなーっ」
と私はその都度褒めていました。
その時の長男の嬉しそうな顔は、今でも思い出せます。
しかし前妻は、長男が本を借りてくる事を面白く思っていないようでした。
「お前、馬鹿じゃないの!?一日にそんなに沢山の本を読めるわけ無いでしょ!」
と言って、長男を毎日非難しました。
「うるせえよ!〇〇が借りてきてえっつーんだから、別に良いじゃねえか。ごちゃごちゃ言うんじゃねえよ」
と毎回私は長男を庇う発言をしていました。
長男は本を借りて読みたかったわけじゃないのです。本を借りてくるという行為を又本を読んでいるという事を、親に褒めて貰いたかっただけなのです。
何度か夫婦のこのやり取りを交わした後は、前妻もうるさく言わなくなりました。(ため息をついたり、ぶつぶつと小声では文句を言っていましたが、長男に直接文句は言わなくなりました)
その後長男は、本当に本を読むのが好きになり、自分でライトノベルや小説を購入して読むようになりました。
数年後、私は彼に対して失言をしてしまいます。
小学校高学年だったか、中学生になったばかりの頃か記憶は曖昧ですが、彼が私にこんな事を言いました。
「あのねパパ、俺が最近読んだ小説でさ……」
と本の話をしたかった長男に対し、私は、
「お前が読む本なんて、どうせライノベだろ?小説じゃねえだろ」
と馬鹿にしたように言ってしまったのです。
私の言葉を聞いた長男は、悔しさのあまり泣き出してしまいました。
「ごめん。ごめん」
とすぐに謝りましたが、時すでに遅し。
その後、私もライトノベルというものを初めて読んでみました。
ジャンルがライノベというだけで、読みやすい普通の小説だと感じました。私は改めて長男に謝罪して、ライノベも面白いねなどと話しました。
離婚してから、長男とは一年半会っていません。
高校を卒業したら、就職するのか進学するのか、それすらも分かりません。
LINEでは繋がってはいるので、連絡すれば返事は貰えるかもしれません。
しかし、余計なちょっかいを出して、前妻の火に油を注いでしまうと、再び私の悪口のオンパレードを子供たちは浴びなければなりません。父親の悪口を聞くのは気分の良いものではありませんし、彼らの思考も確実に影響を受けます。それで意図的にこちらからは連絡を取らないようにしているのですが、向こうからは一切連絡はありません。人肌恋しい時期だからか、子供たちに会いたいなとしみじみと思います。
今でも彼は本を読んでいるのでしょうか?分かりません。
※同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。
批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。