悪魔の子育て篇 その13「長男に言ってしまった酷い言葉」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 長男に言ってしまった一言で、彼を大変傷つけたと思う言葉があります。

 思い出しただけでも、震えが来るくらい酷い言葉でした。

 余計な事を言ってしまった事を、私は大変後悔していますし、言い訳になってしまいますが、彼を心から愛していた事を伝えたいと思っています。

 いつの日か、長男がこのブログを読んでくれる事を祈って、今の気持ちを書き記したいと思います。

 

 

 

 まず、彼に言ってしまった酷い言葉。

 どうしてこんな会話の流れになったのか、今では覚えていませんが、発した言葉だけは明確に覚えています。

 

「俺は子供を作る気は無かったんだよね。子供は欲しく無かった。でもママが子供が欲しい欲しいって言ってさ、それで俺が折れる形で、お前が生まれたんだよ。だからママに感謝しなよ」

 

 これを聞いた長男は、何も言いませんでした。

 もしかしたら、「分かった」程度の一言はあったかも知れません。

 

 私はそんなつもりで上記の言葉を言ったわけではありませんが、これだけ聞くと、まるで私が長男を、長男の存在を完全に否定しているようにも取れます。

お前なんか生まれてこなかった方が良かった。

 そうとも取れます。

 

 私は長男を心から愛していました。

 彼が生まれる時、心音が急に弱くなって、緊急に出産する事になりました。

 医者も理由が分からず、とにかく医者も看護師も焦っていたから、本当に危険な状態なのは素人にもよく分かりました。

 私は、もしも移植が可能であれば、自分の心臓を彼に、小さな彼にあげても良いとさえ思いました。

 

 その後長男は無事に出産しました。

 

 小さな彼を、私は一生懸命お世話をしました。

 オムツを取り換え、ミルクをあげ、寝ない時は抱っこしてあやしました。

 前妻にはほとんど懐かず、私にとても懐いていた長男。

 仕事から帰ると、私は小さな彼を立膝をした腿に乗せ、両腕で抱きかかえるようにして、テレビを見たり、ゲームをやったりしました。

 

 初めて寝返りをうった日、初めて笑った日、初めてハイハイをした日、初めて歩いた日、初めてパパと言った日。

 そのどの初めての日も、私にとってはかけがえのない素晴らしい記念日でした。

 

 心から生まれて来てくれて良かった。この子と会う為に俺はこれまでの人生を生きて来たんだ。大げさに聞こえるかも知れませんが、本当にそう思いました。

 それまでの人生、心から愛した人間は彼が初めてだったと思います。

 

 

 

 それなのに、月日が経つうちに私は毒親になり、彼を叩きました。時には肩たたきの棒で叩いたりもしました。

 前妻に言われるがまま、彼を怒鳴りました。彼の話を一つも聞かずに。

 本当に糞で屑な毒親でした。(詳しい状況説明はこちら→「私もまた毒親でした」

 

 

 

 高校生になった彼は言いました。

「俺は自衛隊に入りたい。俺のちっぽけな命でも、お国の為に死ねるんなら、多少は価値があるかなと思ってる」

 

 自衛隊に入ったら、人を殺さなくてはならなくなるよと言う私に対し、こうも言いました。

 

「俺は別に他人の命なんてどうとも思って無いから、平気で人を殺せる」

 と。

 

 私は思います。

 きっと自分の命や他人の命を軽視するようになったのは、私が毒親だったからだと。

 私が彼に愛情を注がなかったから、そんな悲しい見方しか出来なくなってしまったのだと。

 

「俺はお前の事を愛してるよ」

 そう言った私に対し、彼はこうも言いました。

 

「ホワイ?愛って何?」

 

 そうだろうね。

 こんな毒親の俺が、君に愛を語ったとしても、君は否定するだろう。

 当然の事だ。

 だけど分かって欲しい。

 俺は、君の事を心から愛していた。

 しかし愚かな俺は、途中でその愛を示せなくなったんだ。

 それは俺の心が弱かったから。

 前妻の攻撃の対象が、俺からお前へ移った事に、心から安堵してしまったんだ。

 本来守ってやらないといけないお前を、俺は前妻と一緒になって敵視してしまった。

 一緒になってお前を怒鳴り、殴ってしまったんだ。

 そうする事で、何とか家庭に平和をもたらしたいと間違った考えを持ってしまったんだ。

 本当にすまない事をした。ごめんな。

 もう一度人生を巻き戻せるのだとしたら、お前が生まれたあの日に戻りたいと思う。そして前妻から、今度こそはお前を守る。必ず守る。

 君が再び俺の事を許して受け入れてくれるのなら、いつか一緒に酒を酌み交わしたいと思っている。

 だからそれまでの間、他人を愛せなかったとしても、せめて自分だけは、自分自身の事は愛してあげて欲しい。そして命を大切にして欲しい。

 そしていつか君が心から愛せる人が現れたら、その人と一緒に幸せになって欲しい。

 父は君が幸せになる事だけを願っている。

 

 

 

 

同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。

 批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。