他人に言えない恋愛篇 その17「ヨウコちゃん①」 | 私が不倫をした理由

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ヒステリックなモラハラ妻との、まるで地獄のような20年間の結婚生活から離婚までの記録を綴っています。

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 まだ携帯の無料通話プランなど無い時代。

 無料で電話がかけ放題だった、ウィルコム。(※ウィルコム同士)

 

 これを手に入れてから私は、女の子のコム友を作りまくりました。

 最初の通話で、お互い話しが合わずに次が無い人も多かったのですが、継続的に電話するようになった人も何人かいました。

 

 その中に、28歳看護師のヨウコちゃんという女性がいました。

 彼女とは、最初の電話から話しが合うなと思いました。

 凄くこちらに会わせてくれる子で、私が面白いと言った動画や好きと言った音楽などを、次回の電話までに見たり聴いたりしてくれるので、電話をするのが楽しみな人でした。

 

 

 

 と言うか、他が酷すぎたというのもあります。

 一例をあげておきます。

 

 

「今日何してたの?」

 

「何もしてない……」

 

「趣味とかあるの?」

 

「趣味無い……」

 

「好きな物とかは?」

 

「好きな物無い……」

 

「……これから何して過ごすの?」

 

「寝る……」

 

 

 こんな酷い奴もいました。

 電話開始数分でギブアップして、二度とかけませんでしたけど。

 

 

 

 普通にモテて、普通に彼氏が作れる人は、そもそもコム友募集などしていないでしょうし、仮に募集していたとしても、争奪戦の末にコム友になれる可能性は低いので、どうしてもハズレが多くなります。

 

 ヨウコちゃんのように、普通に会話が出来て、会話が楽しいという女性の方が稀なのでした。

 何度かの電話の際、彼女の誕生日が近い事を知った私は、思い切って誕生日を一緒に祝わないかと誘ってみました。

 

 私の住まいと彼女の住まいは、電車で一時間もあれば行ける距離だったので、仕事終わりに待ち合わせする事にしました。

 

 

 

 当時、お金は前妻が握っていたので、私には自由になるお金がほとんどありませんでした。

 しかしどうしてもヨウコちゃんと会いたい私は前妻に、

「友達と飲みに行くから少し金を都合して欲しい」

 と頼みました。

 

 そうしてやっとかき集めた三万を持って、ヨウコちゃんと初デートです。

 この日の少し前の電話で、なるべく安いお金で済ませたいと思った私は、彼女に幾つか提案しました。

 

 

「駅の近くに、スンドゥブ専門店とかあるみたいよ。カップル来店も多いみたいだし、どうかな?」

 

「私、食べなれない物食べると、お腹壊すんだよね」

 スンドゥブは平均予算一人千円程度。酒を飲んでも二人で一万以内でおさまると思いましたが、駄目でした。

 

「じゃ、じゃあお寿司とかは?回転寿司とか」

 

「う~ん。私生物苦手だから」

 

「……じゃあ、駅前の激安居酒屋は?」

 

「私、ガヤガヤうるさい所苦手なんだ」

 

「……」

 

 

 今だから手に取るように分かりますが、この方どうしても高い店でおごらせたかったみたいです。

 私は久しぶりのデートでしたし、年下の女の子は我儘な感じなのかと軽く聞き流していましたが、致し方なく彼女のお勧めの居酒屋に行く事にしました。

 

 

「あのね、私結構太ってるんだ~」

 

「え?そうなの?でもあれでしょ。ぽっちゃり程度でしょ?柳原可奈子以上じゃなきゃ、問題無いよ!」

 

 

「ぽっちゃり程度……かな。うん」

 

「じゃあ見たいから、写メ送ってよ」

 

「良いよ」

 と送られてきた写真は、それなりに可愛らしい女性でした。多少太り気味でしたが、太っているという程ではありませんでした。

 

「えー、全然太って無いよ!可愛いし!」

 

「私はそうは思わないんだけど、この写真友達には詐欺って言われる」

 とそんな会話もありました。

 

 女子はそれ程太っていなくても、太ってると言う人が多いので、ヨウコちゃんも恐らくそうなのだろうと思っていました。それに写真だけで見ると、とても可愛いお嬢さんでした。久しぶりの若い子とのデートに胸が高鳴りました。

 

 

 

 そして当日。

 

 待ち合わせ場所に現れたのは、ほぼ柳原可奈子並みの太めの女子。(エル心の声「どこがぽっちゃりだ……」)

 そして顔も写真とは似ても似つかない残念な造形でした。(エル心の声「確かにあの写メは詐欺だ」)

 ただ救いだったのは、私は顔のストライクゾーンが広いので、とりあえず我慢出来るレベルでした。

 

 私が手を差し出すと、握り返して来た彼女。

 手繋ぎで、彼女のお勧めの居酒屋に行きました。

 

 その居酒屋はビルの上の方にある、全個室の洒落た居酒屋でした。

 前妻に頭を下げて、かき集めたデート資金三万円。

 まあ、これだけあれば、大丈夫だろうと思っていました。

 

 しかし……。

 ヨウコちゃん。人のおごりだと思って、飲みまくりの食いまくり……。

 

お前……生物苦手じゃなかったのか!?

刺身食っとるやないか!

少しは遠慮せんかい!

ボケー!

(# ゚Д゚)

 

 

 

 

 

 

お会計。

3万2千円也。

Ω\ζ°)チーン

 

  まさか3万超えるとは思わなかった。

  余分に3千円持ってきて良かったです。

  足りなかったらカード使う羽目になっていました。

 

  バカバカ飲み食いさせた分返せとばかりに、帰り際にキスをしてしまいました。

  顔をそむけられはしませんでしたが、かなり強張った唇で、キスを拒否されたのは明白でした。

 

  居酒屋から駅までは、手繋ぎで、しかもスキップしていた彼女。

  相当酔っていたのでしょう。

  彼女が自宅に帰った頃に、電話の着信がありました。

  私はまだ帰宅中だったので、出ると彼女が一言。

 

「もう、ああ言う事しないで下さい……」

 

 すっごい低い声で言われました。

 

「はい……」

(-_-;)

 

 

 結婚後の、妻以外の女性との初デート初キス。

 

 でも、高い授業料になってしまいました。

 確かに遠慮しないでとは言いましたけど、本当に遠慮しない女の子は困ったもんですね。

 

 

 ヨウコちゃんでもう一本書きますね。

 

 

 

 

 

※同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。

 批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。