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やっと両想いになれた、クミちゃんと私。
毎日の些細なやり取りの一つ一つが、とても幸せでした。
遂に私は、内から湧き上がる会いたいという感情を抑える事が出来なくなりました。
ある時彼女にこう言いました。
「俺さ、夜行バス乗って、そっち行くわ」
何故飛行機や新幹線で行かないのか?と質問される方がいるので、蛇足ですが説明しておきます。
当時既に起業していた私は、休みが月に数回しか無かったのです。
ですから時間を無駄にしない夜行バスしか手段が無いのです。
例えば、休みが木曜日ならば、水曜日の仕事が終わった後に、夜行バスに乗って兵庫に行き、木曜日の晩には東京行きの夜行バスに乗って帰宅。そのまま仕事というパターンです。
それを聞いた彼女は、とても嬉しそうな声を出しました。
そして恥ずかしそうにこう言いました。
「あんな……わたしな、レスが長いやんか」
「ああ、うん」
「だからな、もうほとんど処女やねんな」
「そ、そうなの?」
「だからエルさんに、リハビリ手伝ってもらわないと」
「まじで!?ま、まあ俺で良ければリハビリに付き合うよ」
等と言う浮いた会話もありました。
ただ問題なのは、前妻の許可が下りるかどうかです。
私は意を決して、前妻に頭を下げて頼みました。
「大阪にさ、ネットで知り合った友達がいて、コウジ君って言うんだけどさ、彼とどうしても会いたいから夜行バスで大阪に行っても良いかな?」
勿論、コウジ君も大阪も嘘です。
「えー、女に会いに行くんでしょ?」
図星を突くほど、前妻は賢くありません。
これは所謂こじらせ女子のお決まりの台詞で、
「女に会いに行くんでしょ?」
と言えば、こちらが、
「何言ってんだよ。お前が世界で一番好きな女に決まってるだろ。単なる男友達だよ」
と言うのを期待しているのです。
「違うよ。ほんと男友達なんだよ。スゲー仲良くなってさ、どうしても俺と大阪でオフ会をやりたいって言っててさ。頼むよ。一生のお願い」
全力で私は、前妻に懇願しました。
この時は渋々承諾した前妻でしたが、その後時ある毎に、
「絶対女に会いに行くんでしょ?だって突然おかしいもん」
等と、感が働いたのでしょうか?かまをかけて来ました。
夜行バスの予約は一ヶ月前から出来ます。
残り一ヶ月、どうにか前妻の口撃を交わし続けなければなりません。
私はクミちゃんとの電話で、Xデーまでの気持ちを高めながら、前妻の口撃をかわし続けました。
問題が起きたのは、決行日の一週間前でした。
突然、クミちゃんと一切の連絡が取れなくなってしまったのです。
※同じような批判コメントを付ける方が多いので、それに答えた各記事があります。
批判をする前に、まずそちらに目を通して下さい。→ 中傷、反論する者に答える。