その3)小田さんの評伝「空と風と時と」を読む | IN THE WIND

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小田和正さんの評伝「空と風と時と 小田和正の世界」(追分日出子著、文藝春秋社)を読んで、思いついたこと、気づいたことを勝手気ままに綴るシリーズ第3弾は、オフコースのオリジナルメンバーで中学、高校の同級生でもあったYASSさんこと鈴木康博さんをめぐるエピソードについて。


本書134ページの2022年ツアーレポで、7月の大阪公演で小田さんがMCでYASSさんを「相棒」と呼んだ読んだことに触れ、「コンサートという公の場で『相棒』という言い方で、鈴木康博の名前が出たことは、非常に珍しいことだった」と書く。確かにYASSさんを「相棒」とい呼ぶのは余り聞かないことではある。

https://ameblo.jp/tenotookaoka/entry-12751145700.html (2022年7月1日 大阪公演1日目)


ただ、ライブのMCで小田さんが唐突にYASSさんの名を口にするのはたまにある。本書でも触れられている通り、2022年ツアーの愛媛公演では次のように語った後、オフコース時代の ひとりで生きてゆければ の歌い出しをピアノを弾きながら口ずさんでくれた。


なんかの番組でヤスがこの歌を好きだと言ってくれたのを聞いて、そんなこと聞いたことねぇなと思って

https://ameblo.jp/tenotookaoka/entry-12763538534.html (2022年9月10日 愛媛1日目)


YASSさんが ひとりで生きてゆければ を好きだと言ったのは、2017年にNHK-FMで放送され、小田さんも出演した特集番組に寄せられたYASSさんのコメントの中でのことだった。小田さんは強く印象に残ったようで2018年ツアーの熊本公演でもMCでYASSさんの名を出しながらこのことに触れている。


去年、NHKのFMで僕の特集をしてくれまして、アンケートをとったり、知り合いにコメントをもらったりしたのですが、事前に台本みたいなのをいただいて、そこにヤスの、あ、知らない人のために説明しておきますか。ヤスっていうのは初期のオフコースから同級生だった奴のことです。その台本にヤスからコメントがあると書いてあって、さして気にもとめていなかったんですけど、本番でそれでは鈴木さんから、ヤスの名前が鈴木っていうんです、コメントがあるって聞いたら、にわかに緊張してきて、いったいオレのことをなんと言うんだろうと思っていたら、今まで聞いたことがなかったヤスの気持ちを聞いて、「ひとりで生きてゆければ」が好きだと言った事も初めて聞いたし、当時はそんなこと言っていなかったし、その時に言えよ、と思いましたが。(ここで4小節ほど「ひとりで生きてゆければ」を歌う)♪君にも愛にも疲れてしまい 通り過ぎた若き日を知る♪ というちょっとアカデミックな歌ですが、そのコメントが嬉しかったです。もうヤスの話はここでおしまいにします

https://ameblo.jp/tenotookaoka/entry-12373607871.html (2018年5月5日 熊本公演2日目)


2018年には広島公演でも 愛の唄 を歌う前に ヤスと2人で作った最後のアルバム、オフコース3枚目の「ワインの匂い」というアルバムに入っている「愛の唄」をやります と語った。余計な説明がなくサラッと名前が出ただけだったのがとても自然で、オフコース時代のMCで「ヤス」と呼んでいるかのようだった。

https://ameblo.jp/tenotookaoka/entry-12412897130.html (2018年10月18日 広島公演2日目)


そんなわけで、YASSさんをめぐるエピソードについてはまだ続けるつもり。


↓以前の記事

https://ameblo.jp/tenotookaoka/entry-12836066670.html (小田さんの評伝「空と風と時と」を読む その2)

【11日の備忘録】

休肝日1日目。朝=ご飯1膳、ジャコ入り卵焼き、リンゴ、昼=豆腐野菜旨煮丼、ミニトマトと茹でブロッコリー、夜=鶏鍋。体重=60キロ。