その2)小田さんの評伝「空と風と時と」を読む | IN THE WIND

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昨年11月に刊行された小田和正さんの評伝「空と風と時と 小田和正の世界」(追分日出子著、文藝春秋社)は年末で第5刷を重ねたそうだ。内容的には大きな流れでの誤りはないし、意地悪な粗探しをつもりもないけれど、多くの人に読まれるのならば、足らざる部分を補うのもアリだと思うので書いてみたい。

 

本書では評伝の本編とは別に、著者が全公演密着取材した2022年のツアーレポが6編に分けて収録されている。このツアーは僕も27公演をこの目で見たし、その前の2018-19年は29公演、2016年は15公演、2014-15年は17公演、2011年は14公演に行き、それなりに蓄積があるので僕なりに言えることがある。

 

というわけで、本書204ページのツアーレポで7月末のテアトロン公演で「写真撮影OK」があったことに触れ、「写真撮影OK」が2011年のテアトロン以来かもしれないと書いている。だが、「写真撮影OK」は2019年1月の大阪公演でスキマスイッチがサプライズゲストで出た際や、2018年のテアトロンでもあった。

 

このように2011年のテアトロン以降の「写真撮影OK」は僕が経験しただけでも2回あったのに、なぜ2011年以来と書いたのか。事務所のスタッフに確認しなかったのか不思議に思うし、月刊の情報紙FAR EAST CAFÉ PRESSや小田さんの1年の活動を記録したLIFE−SIZEのバックナンバーでも確認できたはずだ。

 

確かに「かもしれない」と断定を避けた書き方ではあるけれど、少し調べればより正確になったのにそれをしなかったのが残念。一時が万事とまでは言わないけど、一つ信用できない部分があるとほかの部分も正しいのかと疑わしくなる。重箱の隅をつつくようだと言われれば、それまでだけど。

 

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【10日の備忘録】

朝=ご飯1膳、ウインナーとシイタケのソテー、リンゴ、昼=鶏&豆カレー。飲酒=赤ワイン4杯。体重=60.6キロ。