相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒) -4ページ目

相武万太郎オフィシャルブログ「六転び七転び八転びROCK。」(音楽、小説、酒)

ベッキーがテレビに出てるとチャンネルを変えてしまう男が、好きな音楽や小説を語ったり書いたりらじばんだりしています。音楽は洋楽ロックメインだったが最近はハロプロ大好きです。特にANGERME。

鈍いエツコと違って、ヨシエはカッちゃんの心情が手に取るように分かった。



だが理解できてしまうことは必ずしも幸せと限らない。ヨシエも、カッちゃんに対する気持ちが、兄に対する憧憬なのか恋愛感情なのか整理できていなかっただけに、混乱するばかりだった。ただ、カッちゃんの嫉妬めいた感情について、自分が傷ついていることをはっきり自覚した。


だが、ジュンペイと違って本心をさらけ出すことが苦手だった。だから、悟られないよう周りを混乱させることに腐心してしまうのがヨシエの哀しさだった。

「アタクシ、帰らせていただくワ。克明クン、順平クンをボーカルにしないと、『あの話』はなかったことにさせていただくから」


一度に色んなことが噴出しても即座に対応できるほどカッちゃんの気力は残されていなかった。特に、ジュンペイに指摘されたことは当たっているだけに辛かった。そして、確かにジュンペイはエツコを意識して歌っていた。嫉妬に狂う自分が嫌で堪らなかったのだ。



問題を引き起こした当人のひとり、小夜はそんな不協和音を楽しむかのようにカッちゃんを見下ろしながら、二階の部屋にあがっていった。なにか言いたそうにしているエツコをさえぎるように、カッちゃんは声を振り絞った。これ以上、何も考えたくなかったのだ。


「パーティはおしまいだ。悪いが改めて集まろう。ジュンちゃんを呼び戻さないとな」


それは本心なのだろうか?自分でもよく分からない。正直、カッちゃんは自分を何でもそつなくこなせる人間で、音楽も軽く考えていた節があった。しかし、短い間にヨシエやジュンペイというとんでもない化け物の天賦の才を見せつけられ、自分のアイデンティティは滑落寸前にまで追い詰められてしまった。



カッちゃんはこれまで、施設出身であることは自分に与えられた素晴らしい能力のハンディキャップくらいに考えていた。だが、ここにきて自分は『天才』という梯子を外され、泣きそうになっている。弱い自分を認めたくなかった。だが、現実はいともあっさりと目の前に高くそびえ立っている。








Android携帯からの投稿
エツコはカッちゃんに助け船をもらおうと、そっと目配せした。カッちゃんの顔に戸惑いが浮かんでいることに気づいたがその理由までは分からなかった。


カッちゃんはエツコに見られた瞬間、そこまで見透かされたようで顔から火がでる思いだった。だが、嫉妬の渦は勢いが衰えず、胸が苦しくなる一方だった。


「……お前はどうしたいんだ、ジュンちゃん。俺たちのバンドと天秤にかけるようなことすんのかよ」


結果これが直情経行なジュンペイの火に油を注いだ形となってしまう。


「天秤だと?歌いたいもんを歌わせてくれる器があってはじめてステージにあがるかどうかじゃねーの?LAメタルやる根性のない奴なんざ、天秤に量る価値すらねーよ」


ジュンペイがそう吐き捨てた瞬間、エツコの平手が飛んだ。


「っ痛ってーな!」


「ジュンペイ、あんまりじゃないっ。私たちの絆はそんな軽いものじゃないはずよ」


「エツコ、これだけは言っておく。音楽に魂かけるんなら、一歩だって妥協しちゃあいけねーよ。絆なんて持ち出すなんて乳くせーこと言うな。少なくともロックにしろパンクにしろ、俺は魂というメッセージを伝える手段だと思ってる。俺は誘われた身だが一旦やると決めた以上、半端なチンカスになるつもりはないぜ」



エツコには分からないだろうとジュンペイは思った。カッちゃんはたんにビビってるだけじゃないか。もはや小夜のバンドなんてどうでも良かった。カッちゃんの目を覚まさせたかった。


だがジュンペイが背を向け店を後にしても、カッちゃんから呼び止められることはなかった。それはきっと、外が激しい雨だからではないはずだった。








Android携帯からの投稿
「キミ、やるねぇ。良かったらうちのバンドに入らない?」

「うんうん」

「コラコラ!!可愛い子に誘惑されないの!!」

「いいじゃんエツコ。掛け持ちできるよ、俺。暇だし」

ジュンペイは鼻をのばしたまま、茶髪のポニーテールが印象的な小柄な少女、小夜に陥落しそうになっている。エツコは自分にジュンペイを引き止める権利などないことを承知でジュンペイにつっかかった。


「勉強だってあるんだからっ。まずはこっちのバンドに集中してもらわないと困るわ」


二人の様子をうかがっていた小夜はくすりと笑った。

「あんたさ、それは彼が決めることじゃん。誰だか知らないけど勝手に割り込まないでくんない?」

「私はマネージャーなの。ジュンペイにはこっちのバンドに所属してるんだから勝手はさせないわ」

「ジュンペイくんとやら。あんたはどうしたいの?あんたの気持ちが大事なんだとアタシは思うけど」


長身のエツコではありえない、小夜の上目遣いは、女性に免疫のないジュンペイをどぎまぎさせるには充分だった。小夜は他校の制服を着崩し、開襟ブラウスの胸元を大きくはだけていた。目のやり場に困りながらも、ついついチラ見してしまう。小夜はもちろんその効果を知っている。男ってホント馬鹿!!アダム生誕から脈々とつづく真実を小夜は悪用していることに、エツコだけが気づいていた。


周りのメンバーはエツコの怒りが嫉妬からであることを察していたが、エツコのいうようにジュンペイが掛け持ちされては困るのでただ見守るしかなかった。カッちゃんだけは、それもいいかも知れないと思っていた。音楽の才能に対し、エツコの嫉妬に対し、嫉妬していたのだ。だが、渦中にいるカッちゃんはそこまで思いは至らない。どす黒い感情に飲み込まれ、どうしてよいか分からずただ悶々としていた。










Android携帯からの投稿
「どうよ?」

ジュンペイは興奮さめやらぬようにメンバーをぐるりと見回した。




「………」



ジュンペイはそのときはじめて、人間が本当に驚いたときはリアクションなどとれないことを知った。メンバー全員が口をあんぐりと開けていたかと思うと、次の瞬間割れんばかりの歓声があがった。



「うおーぉ」「ジュンペイくん凄い!!」「抱いてぇ」


自他共に認めるズブズブのハードゲイであるマスターがどさくさに紛れてバグしたのも霞んでしまうほど、オーディエンスは興奮のるつぼだった。二階の住居スペースからマスターの娘である小夜(さよ)までが階段をかけ降りてきた。



何より一番驚いたのはなめてかかっていたカッちゃんだ。長い付き合いだったが、よく考えてみれば、これまで聴いていたジュンペイの歌声は、学校の音楽の授業で歌う声であり、それはロックで使われる声質とまったく異なるのだ。それに音楽の授業で評価されるのは声量と音程である。斜に構えて生きてきたジュンペイが授業の課題曲をまともに歌っているはずがない。つまり、カッちゃんはジュンペイの実力を見誤っていたのだった。



ジュンペイ自身もはじめて自分の声質を確認したのだろう。その目には明らかに戸惑いが浮かんでいた。



「ジュンペイくん感動したよ」
「あたくしも見直しましたわ」
「うんうん!!ジュンペイすごいよ」
「フンガ」
「優しくするからさぁ~」
「もーお父さんっ!!」



メンバーをはじめマスター一家までがジュンペイに駆け寄った。そして、カッちゃんだけが複雑な表情のまま、スツールに座ったままだった。














Android携帯からの投稿

第5章 予選会に向けて






「ウェルカムトゥザジャンゴゥ~ウィガッファニンゲイムっ!!」




ジュンペイの第一声が喫茶エスポアールにこだまする。それはカッちゃんのギターを凌駕するほどの声量だった。店内のガラス窓がびりびりと共鳴する。ベースとドラムの存在しない状態とは思えない爆音にその場にいたメンバー全員が驚いた。




We got evrything you want Honey we know the names

We are the people that can find Whatever you may need

If you got the money honey We got your disease



歌詞カードもないのにジュンペイはそらで歌いあげている。実際歌詞が合っているかを知っている者はいないように思えたが、実はエツコだけがジュンペイの歌詞が正しいことに気づいていた。ひょっとして、カッちゃんとのことを知っているの?耳たぶがあつくなる。




In the jungle Welcome to the jungle Watch it bring you to your na… knees, knees




サビの辺りまできた頃には既に主導権を握っているのはカッちゃんではなくジュンペイになっていた。今やカッちゃんはどこまでジュンペイが歌うのか様子を伺いながらバッキングしている。


ジュンペイはそこでマイクを離し、拳を突き上げた。



「I wanna watch you bleed!」







第4章:未来の行く末



茂木克明はカウンター席の角に座り、厨房に入っていった真奈美の背中を目で追った。初めて会ったのは忘れもしない、順平の葬儀会場だ。



その時まで、克明は順平に妹がいることなど知らなかった。それを順平がひた隠しにしていたことも。









「兄のお友達ですか?」


哀しみには慣れているはずだったが、真奈美と名乗る女性が順平の妹だと知らされ、あらたな哀しみが胸に襲いかかってきた。動揺が収まることは、葬儀会場を去ってからもなかった。まさか、順平が自分たちに隠し事をしていたなんて。



これまで、三人で互いの傷をなめあいながら、護り合って生きてきた。だが、年を重ねていくうちに、エゴとエゴがぶつかり合い、施設にいた頃の関係を維持するのは難しくなっていた。考えてみれば、克明が順平を批判していないのは、自分とて二人にひた隠しにしていることがあるからだ。哀しいのは、順平が自分たちに隠し事をしなければならないほど苦しかったことに気づいてやれなかったことだった。








居酒屋「ふじき」は、真奈美が必死にお金を貯めて彼女が30の時にオープンさせた店だった。克明も一部出資している。几帳面な真奈美は毎月利子も含めて弁済してくれている。この不景気でもやりくりできるだけの客がいるのだろう。


真奈美に対して、正確にいえば順平の身内に対して、贖罪の気持ちがある。順平の才能を使わせてもらっていること。克明が順平の命日にこの店を訪れるのは、その気持ちを忘れないためだった。忘れようにも忘れられない。だが、自分を罰しなければ気がすまない。だからこうして、最初の妻である真奈美を前にして酒を飲んでいる。












Android携帯からの投稿
エツコはカッちゃんの繰り出す"Welcome to the jungle" のリフを聴いて、落ち着かない気持ちになっていた。ジュンペイは知らないが、カッちゃんにギターを弾いてもらったのは初めてではない。


ジュンペイがまだ陸上部の練習に精を出していたとき、エツコとカッちゃんは特進コースにいる者同士、図書館で自習していた。その帰り、息抜きにとカッちゃんが誘ってくれたのがここ喫茶エスポアールだった。



「ここでよく練習させてもらうんだ」


カッちゃんはそういって、マスターに含み笑いした。見た目は強面なマスターだったが、カッちゃんには心を許しているようで、壁面にかけたギターをいじるカッちゃんをニコニコしながら見ているだけだった。カッちゃんはそこで初めて弾いてくれたのがこの曲だった。


「ジュンちゃんには内緒だぜ?」


そういった理由はジュンペイを驚かせるためなのか、秘密を共有したいからなのか、エツコは怖くて聞けなかった。なぜ怖いのかも確かめたくなかった。エツコにとって、カッちゃんもジュンペイも大切に思う存在だからだった。


肉親の記憶があるジュンペイやカッちゃんと違い、自分にはひとかけらほどの思い出がない。エツコは生まれて間もなく捨て子として施設に預けられた。肉親の記憶がある子供たちは、みな一様にわずかな希望をもつ。いつか両親が迎えに来てくれることを。肉親の思い出すら哀しい自慢話になる。そんな施設にいたなかでエツコが笑っていられたのは二人のお蔭なのだ。天秤にかけることなどできない。


普段なにかと明るく振る舞うエツコだが、その笑顔の裏に隠した哀しみをみせることはなかった。二人に心配かけたくなかったし、哀しみから生まれるのは新たな哀しみだけだと知っていたからだった。


本当の自分を出せない自分は意気地無しなのかもしれない。本当は、二人の胸で泣きたくなる夜もある。だけどそれは自分だけの問題ではなく、三人の関係を変えてしまう問題でもあった。だから、カッちゃんと秘密を共有している今この瞬間が、怖かった。



刹那、ジュンペイと目があった。ドキリとする。まるで、ずっとこのままではいられないと考えていた自分を見透かされそうで、思わず伏し目になっていた。







Android携帯からの投稿





カッちゃんの刻んだリフがジュンペイの脳天を貫く。ディストーションが心地よく、思わず歓喜に叫びそうになる。鼓膜はもっともっと、大音量を求めている。何度もカセットテープで聴いた曲が生のエレキギターで聴くとさらにアドレナリンが沸き上がる。


ドラムやベースがなくてもこんなにも興奮するなんて、ロックバンドってなんてスゲーんだ!!生の音を初めて聴いたジュンペイのヴォルテージは嫌がおうにも昂った。




クラシックギターの経験者であるシゲキのは、ジュンペイの観点とはまったく違っている。とにかく音がうるさくて仕方ない。繊細なピッキングを要するクラシックギターと違ってエレキギターは粗雑な楽器なのだろうと思っていた。だが実際に目の当たりにしてみると、そんな単純なものではないようだ。フレットを押さえる左手で他の弦をミュートしているだけでなく、右手でもブリッジ部分を軽く押さえているようだ。



またシゲキは座位による演奏法しかしらない。だが、カッちゃんは重そうなレスポールを立って易々と弾きこなしていた。それぞれの手のポジショニングも大きく変わってくるだけに、シゲキは早くも自信喪失していくのを止められなかった。


ドラムのハマちゃんに至っては、曲そのものをしらないため、自分の頭の中で響くのは野太い和太鼓のみだった。



ジュンペイはちらりとエツコをみた。自分と目が合った。エツコがこの曲を好きなことをジュンペイは知っている。そしてカッちゃんも知っている。


耳が熱くなった。これは戦いだ。ロックンロールなんだ!!やってやろうじゃん!!ジュンペイは固くマイクを握りしめた。











Android携帯からの投稿

「ふん、それくらい歌えるさ」

「言ってくれるじゃん。じゃあ、やってみるか?」

「お?リフひいてくれんの」

「軽くならな。お望みどおり、弾いてやるよ」


カッちゃんはそういうとマスターに一言断って、店の片隅にある黒のレスポールとマーシャルアンプをいじりだした。ここ『エスポアール』では、客入りが他にいないとき、ギターを弾かせてくれる。カッちゃんは常連だったから、いつの間にかギターまで弾けるようになっていた。


「Welcome to the jungle でいいな?」


四オクターブあるとも言われる変幻自在のヴォーカリスト、アクセル・ローズの歌うWelcome to the jungle を歌いきれるのか?ハードロックを知らないキッズでも知っているこの難解な曲を選んでくるあたり、カッちゃんが本気でジュンペイの案を却下したがっている証拠だろう。だがこんなときこそ不屈の雑草魂で生きてきたジュンペイは燃えるのだ。


「ああ、いいぜ」


ジュンペイもマイクの準備をはじめた。ど素人のジュンペイは、喉を温めずに歌うことの難しさを知らない。腹式呼吸で歌うのが常識であることもしらない。マイクの使い方すらしらないのだ。



ジュンペイは、カッちゃんに遊ばれていることも知らず、ものの見事に策略にハマっていくのだった。






「こっちはいつでもいいぜ」


カッちゃんがコードをかき鳴らすと、歪んだ音がぐわんと全身に響いてきた。ジュンペイはなぜか武者震いのする思いがした。



「よし始めるか」










Android携帯からの投稿

それにしても、と江藤は思う。自分の予想が当たりこの事件の黒幕が福音の会だとすると、妻はどこまで関与しているのか、考えるだけで恐ろしかった。細菌兵器が日本の国際問題に発展する前に、必ず阻止しなければならない。緊張で手が震えているのに気づいた。3年前にやめた煙草を、これほどほしいと思ったのは久しぶりだった。





綿貫の研究がついに完成したとき、自分でも制御できないほどの興奮が全身を貫いた。最強の細菌兵器を旧約聖書の創世記に登場する天からの硫黄と火によって滅ぼされた都市から「ゴモラソドム」と名付けた。ゴモラソドムは、自然界で最も強力な毒素とされるボツリヌス菌を元にして作られており、1グラムで100万人以上の人口を壊滅させることができる。空気感染というもっともたちの悪い感染で、また、感染し死亡した人間からも増殖されていく。そして、乾燥などの乾燥などの厳しい環境に対しては、活動を停止するが、これはいわゆる無代謝の休眠状態であるクリプトビオシスと呼ばれる状態であり、理論上はこの状態で長期間生存することができるとされている。地球が乾燥しようが極寒になろうが、ゴモラソドムにはまったく影響しない。水を与えられると、見事復活してしまうという悪魔のような最近兵器なのである。防御方法はたったひとつ。ワクチンを打つことだけだ。体内にそのワクチンを打つと、24時間以内に抗体ができる仕組みとなっており、罹患してから1分以内であれば対処可能である。事前に打っても効果がないというのが欠点といえば欠点だった。綿貫はゴモラソドムおよびワクチンのプロトタイプを、福音の会の教祖である司に提供した。


「量産は可能なのか?」

「現時点ではなんとも。ただし、ひとつだけ確実な方法があります」

「それを相談にきたのだな?金なら糸目をつけぬ」

「いいえ、お金ではありません。人命です。人体実験を行わせていただき、その人体から増殖させるというのが現時点で唯一の方法です」

「うむ・・・何体ほしい?」

「さしあたっては5体ほど。そして、クリーンルームの増設をお願いしたいのですが」

「なんだ、結局は金もいるのだな?ワッハッハ」


司と綿貫の笑顔は、もはや敬虔な教徒の純粋さを微塵にも感じられないものだった。



(つづく)
※応援コメント、どうぞよろしくお願い申し上げます。
※以下より、登場人物メモです。ネタバレのおそれがあるため、
 以下閲覧注意です。





・的場英二:
S県警刑事局捜査1課所属。32歳。やせ形、筋肉質。伸長189センチ、体重78キロ。切れ目で高身長で一見もてそうな容姿をもつも、近寄りがたい空気を醸し出しており、友人も少ない。独身。ストイックで、禁酒・禁煙をしている。毎日8キロのジョギングが習慣。恋人は何年もいなかったが、事件を通じて恋に落ちる?

・江藤光太郎:
警視庁公安部所属。55歳。中肉中背。172センチ、体重75キロ。薄毛。妻恵理子は行方不明となり、失踪宣告した。娘の恵だけが生きがいだが、親子仲は悪い。粘着質のように仕事を進めることからハエ取り紙、公安部の略称「ハム」とあわせて「ハム取り紙の江藤」の異名をもつ。妻失踪後、仕事の情熱を失っていたが、今回の「福音の会」事件で妻が信者であったことを知り、情熱を燃やす。しかし、事件に配偶者が関わっている可能性があることから担当からはずされる(忌避)。それでも、独自に捜査を進めていたところ、的場と出会う。

・江藤恵
光太郎の娘。25歳。伸長162センチ、体重51キロ。父とは微妙な関係だが、父を嫌いなわけではない。目鼻立ちがくっきりしたかわいらしいタイプ。夜遊び・外泊を繰り返していたが、的場と知り合ってからは、真面目になる。母が失踪したことで、愛情に飢えている。自分のせいで失踪したのかと思いこんでいる。

・毒島寛
警視庁公安部所属。197センチ、体重87キロ。巨大な体躯。江藤とコンビを組んでいたが、江藤が担当を外されたことで、別の人間(中本重徳)と組む。しかし、江藤に同情する彼は、江藤から度々頼まれごとも、快く引き受けている。温厚で気さくな性格。

・杉本冴
S県警刑事局捜査1課所属。30歳、バツイチ。172センチ、54キロ。的場の仕事上の相棒。つっけんどんな対応しかしないのは、古傷が癒えていないからである。的場のことを気になりつつも、必死に一線をひく。女性と子供には優しい。



・綿貫博一
的場の同級生。眼鏡をかけており、ポッチャリ型。168センチ72キロ。おっとりした性格と信念を貫く強い面を併せ持つ。福音の会にハニートラップを仕掛けられた末、研究者としてからめとられることに。ゴモラソドムの開発者。研究者としてのエゴが人間としての良識を上回り、ゴモラソドムを開発してしまうも、良心に苦しみゴモラソドム消滅を図ろうとして組織に殺される。