韓国 ~マジック大学
ジャグリングの大会にもマジックの大会にも
講師を立てて技術や知識を教える時間枠が存在します。
マジックのイベントでは「レクチャー」
ジャグリングでは「ワークショップ」と呼ばれているこのコーナー。
習う側も教える側も道具を手に持ち、
体を動かしながら行われることが多いジャグリングのワークショップと違い、
マジックのレクチャーは半分以上が座学。

僕はマジックコンベンションに呼んで頂いた時、
出来るだけ多くのレクチャーを受けるように心がけていますが、
先月フランスで見た加藤陽 君のレクチャー:
「道具の色」についての講義は、
ジャグラー視点から見ても かなり参考になるものでした。

エンターテイメントに奥手な日本では
時に重要となる「知識」を学ぶチャンスが多くありませんが、
「マジック学科」を持つ大学が存在します。

ここ数年急激にレベルを上げている韓国のマジック界。
前回のマジック世界大会「FISM」でも、ほとんどの部門で韓国人マジシャンが入賞。
手先の技術を競うマニピュレーション部門では上位3位までを韓国の若手が占めました。

国をあげてのエンターテイメントの後押しも、
韓国マジック界躍進の理由の1つかもしれません。
BIMFマジックフェスティバルで出演させて頂いた翌日、
お世話になっている安田悠二さんが教授を務める
東釜山大学(英称:Dong-Pusan College)のマジック学科のキャンパスを
見学してきました。
BIMFに出演した他のゲストマジシャンの方々と一緒にバスで東釜山大学へ。

バスを降りて校舎に入ると、
安田さんと マジック学科の生徒さん達が 花道で迎えてくれました

校舎内の中にはもちろん普通の学科の教室も並び、
何の変哲もない 校内風景でしたが、

ふと室名札を見上げると、
目にとまるのは「クロースアップ」の文字。

この部屋は、お客さんの目の前で演じる「クロースアップマジック」を中心に教える為の教室。

マジックのセオリー、歴史などの座学も
この教室で教えるそうです。

続いて、ステージマジックの教室

この部屋もまた 幕付きの立派なステージがあり、
幕開けから幕閉めまで、音楽と照明付きで
ステージでの動きが勉強できるようになっています。
映像を使った授業の為のプロジェクターとスクリーンもありました。

こちらは道具作りを教える「工作室」

様々な道具を加工する為の道具が置かれていました。
作業台の横には、イリュージョン道具の材料でしょうか、
数種類の木材が。

この大学では、
ステージマジック
クロースアップなどの技術を始め、
・マジックの歴史
・道具作り
・舞台照明
・キューシート(スタッフへの指示表)の書き方
更には
・発声練習
・子供相手に見せるときの演じ方
・海外でマジックを演じる為の英語
など、
プロマジシャンに必要な あらゆる事柄を
2年間で教え込みます。
いつか日本でも
国がステージエンターテイメントを大きく後押しするような動きが起きる事を、
心より願っております。
小林賢太郎「振り子とチーズケーキ」
小林賢太郎さんの舞台
「振り子とチーズケーキ」
見てきました。
開演前の、
「映像・録音機器・ 筆記による記録 はご遠慮下さい」というアナウンス。
メモでの記録までも制限するという徹底ぶりに感心しました。
「振り子とチーズケーキ」

見てきました。
開演前の、
「映像・録音機器・ 筆記による記録 はご遠慮下さい」というアナウンス。
メモでの記録までも制限するという徹底ぶりに感心しました。
フランス ~FFAPコンベンションとサンテティエンヌの街
先々週出演してきた フランスのFFAPコンベンションについて追記です。

リヨン空港は少々奇抜なデザインの建物が並んでいますが
驚く程人が少なかったのが印象的でした。
僕が出演させて頂いたFFAPコンベンション2013が行われたサン・テティエンヌは、
フランス東部に位置する「歴史とアートの街」です。
滞在中の空き時間に外を歩いてみましたが、
4日間通してほとんど人通りがなく、それどころか店も全て閉まっていました。
ヨーロッパなので土日に人が働かないのは珍しい事ではないのですが、
週明けまでも休みとなると この街の経済がどうやって回っているのか
ミステリーを感じてきます。

そんな静かな街の中心にあるコンベンションセンターが、
FFAPの会場でした。
会議室や劇場、レストラン等が入った 綺麗なビル。
中に入ってすぐのロビーに置いてあったコンベンションの看板。
写っているのはゲストマジシャン達の豪華な顔触れ。

こちらはガイドブック。

このコンベンションのゲストには、
前回のマジック世界大会「FISM」の上位入賞者達が多く呼ばれていましたが、
大掛かりな道具を使う「イリュージョン部門」の優勝者:
プリンスオブイリュージョン-Prince of Illusion(オランダ)は
練習中のケガのため急遽出演中止。
ジャグリングもそうですが、
イリュージョンマジックに練習中のアクシデントは付きもの。
1日でも早い復帰を願います。
18組のゲストパフォーマーの中、

左から
キム・ヒョン・ジュン-Kim HyunJoon(韓国)
マイク・チャオ-Mike Chio(台湾)
右側が
ルーカス-Lee Kisuk(韓国)
加藤陽(日本)
アジアが誇るマニピュレーター達です。
(マニピュレーター:手先の技術を使ったマジックを得意とするマジシャン)
主催者のSerge Odinさんと。
以前このブログでも紹介した友人の加藤陽君は閉幕式に出演。
現在はパリに住んでいる陽君、
世界大会優勝の腕は健在でした。
フランス ~FFAP コンベンション出演
フランスでの出演は無事終了。

昨夜、リヨン空港から日本へ 無事帰国しました。
今回はヨーロッパでも最大級のマジックコンベンション、
「Federation Francaise Des Artistes Prestidigitateurs」
通称:FFAPでの出演でした。

毎年場所を変えて行われているこちらのコンベンションですが、
今年はリヨン空港から車で1時間ほどのサン・テティエンヌ(Saint-Etienne)で開催。
これまでにも
アジア各地・アメリカで数々のマジックコンベンションに出演させて頂きましたが、
ヨーロッパのマジックイベントで演技するのは今回が初めて。
ジャグリングの発祥の地であるフランスのマジシャン達が
僕のジャグリングにどんな反応を見せるのか 想像がつかないまま迎えた本番でしたが、
お客さんのテンションも少しずつ上がってゆき、
最後には7~8割のお客さんからスタンディングオベーションも頂きました。

僕が出演した「グランド・ガラ・インターナショナル」の出演者は、合計7組。
Les Freres Chaix(フランス)
アラナ-Alana(ドイツ)
天平
ファン・マヨラール-Juan Mayoral(スペイン)
Hugues Protat “Edmond”(フランス)
Kamyleon(フランス)
ルーカス-Lukas(韓国)
1番手を飾ったLes Feres Chaixは、
ラジコンの飛行機を使って演技をする2人組。
マジックではありませんが、お客さんの心をしっかり掴んでいました。
ゲストに推薦してくれたボリス・ワイルド-Boris Wild(フランス)にも感謝。

おそらく今年最後となるヨーロッパでの公演。
次にフランスに来るのはいつになるでしょうか。
またこの地でパフォーマンス出来るのを楽しみに
Merci beaucuop Saint Etienne!







