TEMnet. -4ページ目

第二回フォーラム

 会場の準備等で手間取っていましたが、5月27日(土)に第二回フォーラムを行います。開場13時、開会13時半です。場所は、三鷹市市民協働センターです。


地図はこちら http://www.collabo-mitaka.jp/access.html


 

翁社長スピーチ④

 自分自身の経験にもとづいて、さらに二つのことをお話しようと思います。

 私は大学に入ってから、横浜のあるバーで数年間働いていました。5時から12時まで毎日、それなりに生活もかかっているから頑張って働いていたんです。なので、お店のオーナーも「翁くんは真面目でいい奴だ」と、それなりに気に入ってくれていたんですね。


 そして、大学三年生のときに、父親の友人が東京のある展示会に参加するために来日したんです。それで、そのことをたまたまお店で話したら、お店のオーナーでありママさんみたいな人が家に帰って旦那さんにその話をされたんです。


 そうしたら、その旦那さんは事業をされていたんですが、非常に中国に興味があって「できたら、一度お会いしたい」という話が僕の方にきました。それで僕がアレンジして、父親の友人とその方を引き合わせたんです。それが、僕がビジネスの世界に入るきっかけになったんです。


 当時、僕は工学部の学生だったので、単純に将来はどこかの大手メーカーに、ソニーにでも入れたらラッキーかなと思っていました。そのころの夢は、ちゃんとした大企業にエンジニアとして就職できれば親も非常に喜んでくれるだろう、というぐらいの目標設定でした。


 それが、その出会いによって一緒に何回か中国に市場調査に行ったり、中国のいろいろなビジネスマンと会ったりしました。僕は、まだ学生だったので通訳をしたんですね。


 で、その後、いろいろなきっかけがどんどん重なっていって、今度は日本のいろいろな中小企業の社長さんを中国にお連れして、様々なお話に参加させていただく機会を得て、徐々にビジネスのおもしろさを感じるようになったんです。


 それで、最終的に、エンジニアではなくてビジネスマンになろうと思って、伊藤忠商事に入社しました。


 伊藤忠商事の入社試験を受けた当時は、いわゆる外国人を日本で正社員として採用する制度があまりなかったんです。五大商社と言われている会社のどこにもなくて、現地採用という形しかなかった。


 つまり、自分の国に戻って働くのであれば十分に機会があるけれど、日本で日本人の新卒学生とまったく同じ待遇で働けるということはできなくて、東京の本社であれば留学生を新卒で採用するということもあまりなかったんです。


 でも、幸いにして僕は就職できたのですが、今振り返ってみると、バーでバイトして、中国でビジネスの通訳をする経験ができて、そして五回くらいあった面接で会社の先輩社員たちがその経験を買ってくれたから、採用が決まったんだと思います。


 自分がいろいろやってきたこと、それが全部つながってきて、今の自分があるんです。もし、伊藤忠商事に入社していなかったら今の会社はないと思います。僕は「伊藤忠大学」と呼んでいるんですけど、そこで学んだ様々なビジネススキルが、今非常に役に立っています。


 だから、今、僕がここに立っているということは、横浜のバーのバイトや、中国に行って通訳をしていたこと、伊藤忠で毎日課長に怒られていた自分、それがあったからこそ、今の自分があるんです。

For Deep Development

 Plime Valuesの解説をしたいと思います。まずは、「For Deep Development」について。



 これは、自分だけの成功や目先の利益を追いかけるのではなく、より「深い発展」のために行動しようということです。


 なんだかんだ言っても、人間は一人で生きていけません。いつも誰かと関わり合って、助け合っていると思います。だから、自分が今接している相手や、一緒に活動をしている仲間にとってもプラスになる行動が大事になってきます。


 そして、一時的な成功や刹那的な喜びを求める行動も、すぐに限界がきてしまいます。「本当に楽しい」とか「生きがいを感じる」あるいは「充実した人生」にしたいと思ったら、継続的な発展が必要ではないでしょうか。


「これぐらいでいいや」と、自分に秘められた可能性を中途半端なところで捨ててしまうのは、もったいないです。


 そういった、様々な要素を含んだ「深い発展」というものを、普段から少しずつ考えるようにしたいですね。


 

翁社長スピーチ③


翁社長2


 世の中の人々のスタートラインは、だいたい一緒なんですね。みんな1階にいるんですよ。


 1階から今度、2階、3階へ行くときに階段があるんですね。私が思うには、1階から2階へ上がるのにエレベーターとかエスカレーターは、人生全体で見たときにあまりないんです。基本的に階段しかない。

 

 スタートラインは、みなさん1階です。そして2階に行くときに、そもそも2階に行きたいと思っているのかどうか。まず、そこで分かれます。「現状で生活に困っていないし、コンビニのバイトでも生活していけるし、このままでもいいんじゃないか」と思う人。


 つまり、あまり2階に行きたくない人、向上心があまりない人、目標をはっきりと持っていない人はずっと1階にいるんです。たぶん、一生1階にいる。だから、言い方は悪いかもしれませんが50歳になってもビルの掃除をやっている人は、ずっとビルの掃除をやっているんですよ。


 そして、「2階に行きたい」と思っている人は「じゃあ、どうやって2階に行こうか」と考えるんです。僕が思うには、最近の若い子は非常に夢をもっている。有名人になりたい、弁護士になりたい、社長になりたいと夢をもっている。


 だけど、「なりたいことはなりたいんだけど、もうちょっと楽になれないのかな」と、みんなショートカットを探している。1階でうろうろしながらエスカレーターやエレベーターを探している。でも、そういう人たちが探している間に他の人たちは2階や3階に上がってしまうんです。


 人生においてエスカレーターやエレベーターは、絶対にないとは言わないけれども、それを見つけられる人は滅多にいないと思うんです。それだったら、地道に一つひとつの階段を自分で歩いた方がいいのではないかなと思います。


 そうすると必ずですね、自分の「上に行きたい」という意志と、徐々に徐々に上に歩いていくことが成功する

人に欠かせないポイントだと思っています。



 僕が日本に来たときには、今みたいに独立して会社やって、ナスダックに上場して、さらに東証一部上場を目指すなんていう、そこまでの夢は持っていませんでした。ただ日本に来て、そこそこの、漠然とした「日本で成功したい」というイメージしかなかった。


 ただ、それでもいいんです。どれだけ具体的に自分のビジョンや夢を、目標を持てるかは人によって違うんだけど、自分の手元で今やっていることに対してモチベーションが十分に足りるのか、というところが目標設定の大切なところです。


 日本でどうやって成功するか、何をしたいのかもあまりはっきりしていなかったけど、来た以上はある程度成功しないといけないと思ってました。でも、そのころのこのくらいの目標でも、皿洗いするためのモチベーションとしては充分足りていたんです。


 それで今振り返ってみたときに、だいたい最初の半年ぐらいずっと居酒屋で皿を洗っていたんですけど、その半年が無駄だったかというと全然無駄じゃなくて、僕の今の人生を構成する重要な階段のワンステップとして、今もそこにあるんです。



 なので、自分がその時その時に目標を設定できると思うんですけど、常に「上に行きたい」というモチベーションと、手元のことをちゃんとやって、階段を常に一歩一歩上がっていくというプロセスを踏んでいるのか、というのが一番重要です。


 さっきのスティーブ・ジョブスの話と同じで、アルバイトをしている、勉強をしているといった今やっていることが、後になってどれだけ重要な意味をもつか、どれだけ役に立つかはその時点では分からないんですよ。


 分からなくてもいいから、自分を一つ上に運んでくれる一本の階段だと思ってやっていただければ、必ず上に昇っていくから。必ず。そうすると気がついてみたら2階、3階にいると思うんですよね。

Plime Values

 私たち東京教育メディアネットワークス(略称TEMnet)が、若者の教育・成長のために重要視している内容が「Plime Values」というものです。


・For Deep Deveropment


・Leader's Viewpoint


・Strong Teamwork


・Great Dreamer


・Taking Challenges


 この5項目は、時代や洋の東西に関わらず、各分野で活躍した人たちの言葉や生き方を研究し、集約したものです。


 フォーラムのゲストスピーチも、この観点を一つの柱とし、加えて実体験にもとづいた内容を話していただいています。