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翁社長スピーチ②

 世の中に、成功する人とあまり成功しない人がいますが、何がどう違っているのか。人によって、いろいろな理論があると思います。私もずっと考えてみました。


 なぜ、成功するのか?成功する人の共通点は何か。自分自身に置き換えて一番感じることを私の言葉で表現するならば「階段」です。


 私は高校3年生のころに日本に留学したいと思って親に相談しました。うちの親は非常に理解があって同意してくれました。私の両親は中国の大学で教えていましたから、まあそこそこの生活をしていましたが、そこまで裕福な家庭ではありませんでした。


 当時1988年で、中国と日本の物価水準の差は非常に大きなもので、両親二人の月給を合わせてだいたい2万円ぐらいでした。だから、僕の日本での授業料や生活費を払ってもらうのは不可能に近い、絶対ありえない話でした。それでも借金をしてくれて、最初に日本にくるための旅費と、入学金と三ヶ月分ぐらいの授業料を出してくれました。


 僕が日本に行ったら自分で生活費を稼がなくてはいけなくて、日本語がほとんどできない留学生ができるアルバイトは皿洗いやビルの清掃などの単純労働ぐらいしかないのは分かっていました。


 それで、両親が同僚から「中国にいれば、そのまま大学に入れるし、それなりの将来が保証されているのに、なぜ、わざわざ息子を日本に出して皿洗いをさせるか」ということをよく聞かれたのですが、


 その時の両親の答えは「もし彼が日本に行って、一生皿洗いをするのだったら、絶対に日本には行かせない。だが、ずっと上に昇っていく階段の最初のステップとして皿を洗わないといけないのであれば、それはかまわない。ぜひ、洗ってちょうだい」と言っていて、それを受けて私は日本に来ました。


 今振り返ってみて、その親の言葉が私の人生に非常に大きな影響をもたらしているな、と思っているんです。

翁社長スピーチ①

 お待たせしました。4月29日に行われたフォーラム「エナジャイズNIPPON」での、翁永飆JWord社長のスピーチをご紹介します。


 分割して順次、掲載していきます。フォーラムに参加された方も、そうでない方も、ぜひご覧になって下さい。学校での勉強、会社の仕事、さまざまなところで活かせる内容です。





翁社長1




 みなさん、こんばんは。ただいま、ご紹介にあずかりました翁と申します。よろしくお願いいたします。


 さて、始めに、ここでお話をさせていただく機会を作って下さった東京教育メディアネットワークスの井村さんに感謝します。話をいただいたのは一ヶ月ぐらい前のことでした。


 実は、28日の夜から南の島でゆっくりさせてもらおうと予定をたてていたのですが、このフォーラムの話を聞いて、彼の考えに非常に感銘を受けました。そして、私が学生の皆さんの力になれることがあれば、ぜひ協力させていただこうと思いまして、参加させていただきました。


 今日は私の社会に出てからの経験を学生の皆さんにお伝えしたいと思っています。私がお話する内容は、あくまでも私が、今現在この時までに感じたものであって、この先15年経ったら感じなくなるものかもしれません。ですので、そのような前提を理解していただいて、後で責任追及なさることのないようにお願いいたします。


 何を話したらいいのかをずっと考えていたのですが、最近なかなか学生のみなさんと接する機会があまりなくて、19歳、20歳ぐらいの若者が何に関心をもっていて、どんな話を聞きたいのかが全然分かりませんでした。



 それでいろいろ考えたのですが、私が日本に来たのがちょうど19歳のころで、みなさんと近い年頃ですね。この17年間、私が経験してきたことの中で、一番強く残っているものを、自分の経歴を振り返りながらお話したいと思います。実際、話したいことはたくさんあるんですが、時間も限られていますので、ポイントを絞ってお話します。


 昨年、アップルコンピューターの社長であるスティーブ・ジョブスが、スタンフォード大学の卒業式で非常に素晴らしいスピーチをしました。彼はそのスピーチのなかで、自分の人生経験にもとづいた3つのストーリーを話しました。そのうちの一つが僕は好きなんですが、それが「点と線」の話です。


 どういう話かというと、彼は非常に貧乏な家庭で育ちました。大学は、いい大学に入ったのですが、なかなか高額な学費は払えなくて大学を中退したんです。中退した後、学費を払えていないから正式な学生ではないけれど、学校に転がりこむようにしていろいろな授業を聞いていたんです。


 彼はそれが非常に良かったと言っています。形式上どうしても取らなければならないような必修の授業、興味のない授業をとらずにすんで、自分が非常に興味をもった授業だけをずっと聞いていたんです。


 その時に受講した一つの科目が、飾り文字を作るような、グラフィック的な分野のクラスだったんです。それは、通常の生活においてなんら役に立たないような内容でした。ただ、好きだったからやったんです。


 けれど、10年後、彼がアップルコンピューターを立ち上げた時にその内容が蘇って、非常にきれいな文字フォントを備えた世界初のパソコンを作ることができたんですね。



 そこで彼が言いたかったことは、人生とはたくさんのバラバラな点で構成されていて、自分が今現在やっている点を、未来に先回りしてその点が何とどのように繋がっているかを見ることはできない。しかし、あとで振り返ったときにその一つの点が他の点とつながって線になることを信じてほしい、ということでした。


 その話を読んで、私自身も非常に考えさせられまして、まったくその通りだなと思いました。今日は、このあたりの話を私の言い方に置き換えて、みなさんにお伝えしたいと思います。

フォーラムこぼれ話②

 4月29日に開催したフォーラム 「エナジャイズNIPPON」では、世田谷区民会館別館「三茶しゃれなあど」のオリオンというホールを会場として使わせていただきました。


 ここは駅から近い(三軒茶屋駅から徒歩1分)ということ、施設の職員の方が親切であるという利点がありますが、じつは、もう一つ隠れた利点があります。


 世田谷区の公共施設は、そのほとんどが「けやきネット」というシステムを使って予約をするのですが、ここ「三茶しゃれなあど」はそのシステムでの予約はできません。そのため、他の施設よりも空いている確率が高いのです。


 NPOやサークルなどで会場を探している方がいらっしゃたら、ぜひ候補に加えてみて下さい。地図や連絡先はこちらをご覧になって下さい。

http://www.city.setagaya.tokyo.jp/cgi-bin/sisetu/sisetu.cgi?mode=view&category1=040&category2=010&category3=&no=38

フォーラムこぼれ話①

 フォーラムのメインプログラムである翁永飆社長のスピーチを早く掲載したいのですが、現在テープ起こし作業中です。


 起こしてから確認していただいて、やっと掲載になるのですが、それまでの間、いくつか裏話を。


 ①フォーラムの名称


 フォーラムの名称ですが、決定するのに時間がかかりました。「エナジャイズNIPPON」というのは、実は前日になってやっと決まったんです。


 スタッフでいろいろな案を出しました。会場でお配りしたパンフレットに書いてある「RESET JAPAN」もその一つです。


 しかしこれは、ゲームのリセットのような途中で投げ出す意味にとられるのではないか、ということで待ったがかかったんですね。本当は「本来あるべき状態に戻す」あるいは「研ぎ直す」といった意味でつけたんですけど、たしかにゲームのリセットのイメージが強いですよね。


 そこで、再検討。


 次長が提出したものを局長が少し変えて「エナジャイズNIPPON」となりました。サブタイトルも「新時代」と「次世代」でゆれました。


 ネーミングって、難しいですね。あらためて思いました。


 

主催者あいさつ

フォーラムの様子


 4月29日に行われた「エナジャイズNIPPON~新時代のプロジェクトXがここから始まる」と題したフォーラムの様子をお伝えしていきます。まずは、フォーラムの趣旨を確認していただくため、主催者あいさつを掲載させていただきます。


「みなさん、こんばんは。本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます。私は、特定非営利活動法人東京教育メディアネットワークスの事務局長をしております、井村英明と申します。よろしくお願いいたします。

当法人は昨年9月に発足したばかりの団体ですから、今回初めて知った方も多いかと思いますので簡単に紹介をさせていただきます。

この法人は「教育」というものを、一つのキーワードとして活動しています。教育というと、どうしても堅苦しいイメージが先行すると思いますが、私たちがやろうとしていることは表現を少し変えれば、様々な交流や体験を通して一人ひとりが持っている大きな可能性を引き出すことです。

そうして、この国、この世界を元気にしていきたいということで、今回のフォーラムは垂れ幕にありますように「エナジャイズNIPPON」とさせていただきました。まず私たちが生活している日本を良くし、さらに世界に貢献できるようになりたいと考えています。

つい最近、たてつづけに高校生の犯罪がありました。新聞・テレビで報道されていましたので、ご存じだと思います。青少年が大変なことになっている、教育がうまくいっていないと言われます。それは事実です。その問題には立ち向かっていかなければなりません。

しかし、とかく「問題点」ばかり指摘される若者たちですが、様々な分野で活躍している若者も多いということも事実です。そのことも忘れないでほしいと思います。さきほど、演奏とプレゼンテーションをしてくれた「HAPPY VOICE」のメンバーも、そういった期待の若者たちです。

そういった「頑張っているけど、まだ注目されていない」若者たちを、彼らの活動を社会に紹介していくとともに、サポーターになる大人を引き合わせていく、それが私たち東京教育メディアネットワークスの活動です。

 若い人のエネルギーや行動力はすごいものがありますが、どうしても経験が少ないというハンデがあると思います。その部分を社会人との交流で解消していくことができると思いますし、双方のビジョンが一致し、資金やスキル面での援助を受けることもできたら、さらに活躍のレベルが上がると思います。

 社会人側も、若者と接することで新しい考え方や価値観、文化にふれることでいい刺激を得るのではないでしょうか。そして、下の世代に自分たちが築いてきたものを伝える楽しみをもつことができると思います。

 耐震強度偽装事件やライブドア事件などの不正・不祥事が多く、「大人は信用できない」と思っている若者もいるでしょう、きっと。若者から大人への不信感も強いものになっていることと思います。

しかし、大きな志をもって正々堂々と頑張っている方もたくさんいます。今日、このフォーラムに集まって下さった社会人の方々がそうです。

今日スピーチをして下さるJWord株式会社の翁永飆社長も、趣旨に賛同して下さり、お忙しいなかにもかかわらずスケジュールを調整し、無償で引き受けて下さいました。本当にありがとうございます。

そのような方たちが集まっていらっしゃいますので、若者たちも壁を取り払って大人と、社会人の方々と交流してほしいと思います。このフォーラムを通じた交流により、社会全体にとってプラスとなる「新しい何か」を生み出したいと考えています。

ということで、今回のサブタイトルは

「次世代のプロジェクトXがここから始まる!」です。

 以前、NHKで放映されていたプロジェクトXの内容はすばらしいものでした。しかし、過去に目を向けるばかりでなく、現在、そして未来に目を向けることが欠かせません。このフォーラムに参加して下さる方のなかから、次世代のプロジェクトXが続々と登場するように、私たち法人ではサポートしてまいります。

みなさんが主役です。みなさんがより一層活躍していくために、より充実した人生を作り上げていくために、私たち東京教育メディアネットワークスを活用して下さい。ぜひ、今後ともよろしくお願いいたします。以上で開会の挨拶ならびにNPOの活動紹介とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。」



 ・・・原稿をちょこちょこ見ながら話させていただきましたが、会場にはスタッフを含め90人ぐらいの方がいらっしゃいましたので、けっこう緊張してしまいました。表情や身振り・手振りまでには意識がいかなかったですね。次回はさらに練習して、努力して、ゲストの方々に負けないぐらいのプレゼンをしたいですね。

~事務局長談~