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考える道具を考える

The instrument which I think

文藝春秋8月号の特集は、
特別企画 的中した予言50。

三島由紀夫、松本清張、手塚治虫、西郷隆盛、アインシュタイン‥。

それにしても、全般的に企画に無理がありますね。
ここに上げた歴史に残る作家、漫画家、政治家、発明家(故人ばかりではありません、山口百恵さんも入っているのですから)が、
未来を予言していたとはとても思えないからです。

私が愛する三島由紀夫については、
楯の会初代学生長だった持丸博氏が、
三島さんの言葉を引用して予言を書いている。

今から40年も前に、
日本の行く末に対する警鐘として、

 ‥無機質な、からっぽな、ニュートラルな、
  中間色の、富裕な、抜け目がない、
  ある経済的大国が、極東の一角に残るのだろう!

戦後の日本の問題を解決することなく、
偽善的な反映に突き走る当時の政治、経済情勢を、
三島さんは、その後に来る退廃の序章として見ていた‥
ともいえるのでしょうか?

しかし、司馬遼太郎さんについては、養老孟司さんが、大宅壮一さんについては猪瀬直樹さんが、アンディ・ウォーホルについては横尾忠則さんがと筆者の顔ぶれは凄い。

むしろ、筆者自身が、未来を予測したほうが、
楽しかったかもしれない。

それにしても、
今、私達が抱えている社会的、経済的、文化的課題を、
過去の名言から呼び込んでこようというこういう試みには、
残念ながら、未来への予言、あるいは夢は
ほとんど書かれていなかったのが残念でした。

予言が的中したかどうかより、
今大切なことがあるのだということを、
気づかせてくれたという意味で、
価値のある企画だったかもしれません。



企業のトップはもとより、
特にミドルマネジャーの指導の間違いは多くのロスを発生させますね。

間違った指示かどうかは、
疑問を感じたら、誰でもが率直に発言できる風土があるかどうかできまります。

そして、問いの連続。

本当に、その方法でいいのか?

今日も、自分に問いを向けてみましょう!




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よく例えられる言葉。

記憶と記録。

あなたはどちらを選びたいですか?

しかし、多くの人は、
もし昇天しても、
僅かな身内と友人以外には、
記憶にも記録にも残らないのが普通だ。

それでいいではないか?

記憶にも記録にも関係ない生き方こそ、生かされている人間の、姿なのだから。

今日も旅が続く。
ようやく晴天。




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$考える道具を考える-国際化
日本国内の国際化対応。

まずは、言葉の列記から始まるのでしょうか?

JR新幹線ホームにある喫煙所の入口。
サインの下に、

日本語
英語
中国語
ハングル語

この表記の順番は、
銀座にあるレストランでも、
観光地の案内でも、
鉄道でも、
何故か同一のような気がする。

これが日本の国際化対応の一つの表現。

でも、何か、国際化って、
こういうことなのだろうか?


仕事が忙しい時は、映画か芝居を観ることにしている。
気分は、そんな時間があるのか? と思いたがるタイミングだ。

しかし、そういう時の映画は、
深く静かに心に残る物語に限る。

‥‥

クレイジー・ハート。
今年度アカデミー賞主演男優賞のバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)の一人舞台の映画。

あらすじは‥‥彼はかつて伝説のカントリーシンガーとして一世を風靡したが、今は落ちぶれて全国をドサマワリする日々が続く。4度の結婚に破れ、アルコール依存症にかかっている。

そんな彼の前に、音楽関係の女性記者ジーン(マギー・ギレンホール)が現れる。彼女もまた一児の母であり、身勝手な男から離れた孤独の中で生きている。2人の心は急速に接近していくのだが…。

この二人の出会いの物語を縦軸として、かつてのバッドの弟子で、今や脚光を浴びているスターに成長したトミー(コリン・ファレル・映画SWATで名演)との交流や幼馴染みのような存在のロバートデュバルが静かに横軸にポジションされて物語は展開されていく。

‥‥

実は、こうしたアメリカンスタイルのヒューマンドラマは、退屈かと思っていた。
しかし、アバターやアリスのような三次元映像を観た後には、こうした映画らしい映画を観ることも重要だと思えてならない。

映画はSFXの世界だけではないのだ。
シンプルなストーリィ。俳優の個性と力量だけで勝負する映画には、静かな感動がある。

特に、本作品は、50代後半の、どこから見ても落ちぶれたオヤジが主演だ。妙に裸の姿を晒すバッドの肉体は、どう見てもアルコール依存症の哀しいまでの醜さだ。動作も緩慢で、ほとんど飲酒運転の連続で、これで本当にいいのかとおもわせる落ちぶれ方だった。(ラストシーンでは、見事に病気を克服し、カントリーの世界にカムバックした彼の姿が映し出されるが、その清潔感は対照的だ)

いずれにしても、何となく身につまされる共感を覚えた。
これは自分ではないのか?

夢の実現を受け入れるアメリカ。
そして、その裏では敗者もまた、成功者の何十倍も存在するアメリカ。

その大地の大きさを映す映像と、孤独感が対比されて、哀しくも、心打たれる作品となっていた。


時には、こういう作品を味わうのも、いいものだ!