考える道具を考える -14ページ目

考える道具を考える

The instrument which I think

感じる力。
感性力。

そんな言葉があるのかどうか。
でも、対人関係で大切なのは、
ロジックではなく、
感性なのでしょう。



対話の間がまったく会わない人がいる。
複数で話している時は、
あまり問題にはならないのですが、
二人対面して話そうとすると、
非常に間が合わない。

恐らく、相手もまた、
私に対して、「何て間が合わない人だろう」と、
感じているのでしょうね。

そんな時に、
冗談や洒落を連発して、
何とか「間合い」を作ろうと努力するのですが、
それでも洒落が滑って洒落にならない状態になる場合が多い。


恐らく、前世では、敵同士だったかもしれないのだ。
こういう間の合わない人は、過去の何かを引きずっているのだ、
と、考えることにしている。

感性とは、感じる力。
感性が合うとは、感性が大切だと認識している同士の、
暗黙の言葉で通じ合う感覚を共有できること。


‥‥年をとってくるとさ、
  残りの人生の中で、
  感性のあわない人と無理無理あわせる時間をもつことぁないよね。

これは大先輩の言葉。
私もそう思います。

いかがでしょう?


いよいよ夏の高校野球も佳境に入りましたね。
昨日の甲南高校の強さには、解説者も驚きを隠していませんでした。

相手の聖光学院が弱いわけではない。
しかし、蛇に睨まれた兎? 鼠? のように萎縮し、本来の力を出し切れない。

甲南高校の打撃の強さは、
1日千回の素振りで基礎を作り、
そして圧倒的な自信を身に付けたことだという。

1日千回。一年間。
36万5千回の素振りが生む自信。

そして戦術力。
ランナーが出た時、一球ごとに作戦を変え、
状況に応じた作戦を実行する。

送りバント、ヒットエンドラン、ランアンドヒット。
それに盗塁‥打者を優位にするランナーの揺さぶり。
これらの戦術力は、相手に強いプレッシャーを与え、
エラーを誘う。

 ‥変化の時は、
  基本を確認しなければならない。

ドラッカーさんの言葉です。

ビジネスでも、野球でも、同じことを感じました。
ありがとう。


上田惇夫さんによると、ドラッカーさんは、
経営学者でも、経済学者でも、政治哲学学者でもなく、
社会生態学者だという。

企業や組織の成長を研究していくと、
当然、人間の問題に行き着く。

組織で成果を上げるには、
人間が活躍しなければならないわけで、
人間が活躍するには、
人の成長のための条件が整っていなければならないわけですね。

そして人間は社会的な生き物であり、
社会と人間個人の関わりを抜きには、
企業や組織、個人の成長はありえないわけです。

上田惇夫先生が、昨年出版された
「ドラッカー 時代を超えた言葉」(ダイヤモンド社 2009年10月刊)は、
ドラッカー再読のための手引書として、
とても役に立つ一冊でした。

特に、ドラッカーさんが指摘していた「貢献」という言葉に、とても強く啓発されましたね。
こんな言葉です。


 成果を上げるためには、
 自らの果たすべき貢献を考えなければならない。
 手元の仕事から顔を上げ、
 目標に目を向ける。

 組織の成果に影響を与える貢献は何かを問う。

  ‥P・F・ドラッカー「経営者の条件」から


 「貢献」に焦点を合わせることてによって、
   コミュニケーション、
   チームワーク、
   自己啓発、
   人材育成
 という成果をあげるうえで必要な4つの基本条件を満たすことができる。

  ‥P・F・ドラッカー「経営者の条件」から

いかがでしょうか?


夏の高校野球はベスト8への戦いが展開されている。

高校野球の楽しみ方は、
自分の故郷の代表校を応援することだ。

しかし、もっと楽しい応援の仕方は、
自分が関係した地域の代表校を応援することだ。
つまり、応援の幅を広げること。

こういう心理を自分で活用して、
応援していこうとすると、
私の場合、全国津々浦々の代表校を応援することになるので、
興味がつきない結果となる。

そこでプライオリティを付けてみる。

まず第一番に応援するのは、
生まれた地域。
私の場合、横浜の生まれだから、
神奈川県、とりわけ横浜市から予選を突破して甲子園に出場する学校を応援する。

横浜高校、桐蔭学園、最近では横浜隼人などが上位の学校だから、
県予選ではこのあたりを応援する。これが叶わない場合は、
次に神奈川県の代表校を応援する。
今年は東海大相模。

神奈川県以外で応援するのは、
仕事で関係する地域の代表校の応援。
まずは東京都の代表校。今年は早実。下町も好きなので、関東一高。
東京の次は、仕事の関係で親しくなった地域が続く。

宮城県、福島県、栃木県、千葉県、埼玉県、静岡県‥‥。
これが順番。これらの県からの代表校が敗退すると、
次がさらに別の仕事の関係で比較的足を運ぶ地域。
沖縄県、高知県、愛媛県、福岡県、大阪府、島根県‥

こうしていくと、
ほぼ47都道府県に関係する私としては、
どの地域でも応援することができることに気づく。

結局、優勝した地域のことを、
もともと応援していたのだということを、
自分に言い聞かせているだけの話。

でも、高校野球だけでなく、
日本の地域代表型スポーツの楽しみ方でもあるのですね。
すいません。


時間に余裕がある時は、ドラッカーを読むべし。
時間に余裕がない時こそ、ドラッカーを読むべし。

ビジネスマンにとっての基本的教科書が、
ドラッカーのマネジメントであることは疑いない。

そして、何故か、
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」(岩崎 夏海著)という一冊のユニークな出版物が話題をさらっている。

このユニークな関係性の提案、つまり、ビジネスの知と高校野球の実践マネジメントが結びついた意外性が話題を呼んでいるのでしょう。(青春小説なのだという。小説として読むには、文体が稚拙すぎるという批判もある。)

‥‥

私は、かつてQCの普及のためにファシリテーターをしていた時、姫路市にある社会人野球のチームを強くするために、チームビルディングやワークアウトの手法を取り入れて、グループワークを実践指導したことがあった。

社会人野球では全国大会に出るまでにいくものの、それ以上にはならない。
そこで、チームと個人の役割と努力の方向性を見つけ出すために、チーム全体で「考える場」を創り、QCの7つ道具で分析して検討し改善提案した経験がありますね。

結果として、このチームは、見事にその年の全国大会で優勝(一度だけでしたが‥)した。

ビジネスマネジメントのノウハウを、野球に応用したわけです。

‥‥

だから、高校野球にドラッカーが持ち込まれたとしても、私にとっては違和感はなかった。この物語はフィクションなので、実際とは違うものの、若者達や就職活動をしている学生には刺激になったかもしれませんね。

それにしても、ドラッカーが再認識される契機となった生誕100年の昨年、様々なドラッカー再読の風潮は増加したのも事実ですね。アマゾンの特集では、ドラッカーがお亡くなりになる一年前に、下記のようなご本人からのメッセージがあったことを掲載している。その中で、ドラッカーは、日本の若者達に向けて、以下のようなメッセージを残してくれたのでした。

 --自分の強みは何か? 自分は何が得意か?
  --自分の強みを十分生かすためには何を学ぶ必要があるか?
  --自分の不得意なこと、そして絶対にすべきでないことは何か?
  --自分の価値は何か?
  --最後に、自分はどこに所属し、どこに所属していないか?
 これらは140年前に、近代日本の創設者たちが真剣に向き合った問いである。渋沢栄一と岩崎弥太郎の両氏は、これらの問いを幾度も考えた。明日を担うマネジャーとなるために、今日の教育ある日本の若者は、再びこれらの問いに向き合い、答えを出さなければならない。

  2004年9月 ピーター・F・ドラッカー

そして興味深いのは、以下のメッセージでしょう。

 ‥‥2010年の日本は、「情報技術(IT)」や「新生産方式」といった新しい技術におけるリーダーとして卓越しなければならない。また、1970年と1980年の日本は低賃金の新参国であった。その恐るべき強みは、「総合的品質管理(TQM)」で見られたような生産性の高い現場労働者を育てる能力にあった。したがって、2010年と2020年の日本は、生産性の高い「知識労働」と「知識労働者」を育てなければならない。

(引用元はアマゾンです。)

なるほど。