ホテルの部屋を出る直前、彼がくるりと振り返って私にキスしようとした。2人ともマスクをしていたので、マスク越しに軽くキスをした。
「今ならではのキスですね。」と言って、目線を合わせて微笑みあった。
ーーー
ホテルの玄関から出る。
前はかなり警戒していて別々に出たり、数メートル離れて歩いていたのだが、出る時だけ数歩ぶん離れていたものの、すぐに隣に並んだ。
「一緒にランチしたかったんだけど。。」
「そうですね、また別の機会に。次は本当のお茶をしましょう?」
彼は笑顔で頷いた。
駅までの道を、共通の知人がやっている会社や官僚のニュースの話題など楽しく会話しながら歩いた。
私は、普段と違う路線で次の予定の場所に向かうつもりだったので、JRの駅で止まった。
「私はこっちなので」
やや素っ気ない話し方だったかもしれない。
気のせいか、彼は少し驚いた表情と名残惜しそうな表情を見せ、
「僕はこの地下鉄で行きます」と言った。
その地下鉄は、私が使う路線で、今日ここに来る時も私はそれで来たのだ。
(もしかして地下鉄で一緒に行こうとしてたの…?)
彼は、何か言いたさそうな、話し足りないような雰囲気を醸し出していたが、私は次の予定の時間が気になっていたので、「じゃ…」と言って会釈をして改札に向かった。
(なんだろう、情が湧いてしまうような態度を取らないでほしい。それとも、計算づくでそう感じさせるよう狙って振る舞っているのかな…?)
(前はベッドの上でも別れ際の会話も、もう少しクールで割り切っていたのに…)
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