※この話の続きです。

彼からの、「会いませんか?」というメッセージは、

以前のように熱烈な感じではなく、

静かな落ち着いた内容だった。


以前だったら、露骨な誘い文句や

ラブホテルがある街に行く提案を

恥ずかしげもなく書いてくることが多かったが、

今回はそういう内容ではなく、

極めて紳士的で品の良い誘いだった。


美術館やコンサートホールや、

音響にこだわった映画館、それに意外なことに歌舞伎が行き先候補として挙がった。


半年以上、会わずにいる時間が過ぎる中で、

彼も分別を備えた大人の男性になったのだろう。

今の彼なら、ようやく『友達として会う』ことができそうだ。


それなら、会ってもまぁいいかと思った。

そして、彼が提示してきた日程で了承した。


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彼ともう会わないと決めたとき、私自身の状況は
ある意味では“安定”していた。
離れたくない気持ちを鬼にして泣く泣く別れる、
とかではなく、“潮時が来た”と思って身を引いた。

最後に会ったとき、彼に「彼のいるべき場所でいるべき人たちと目の前のことをやった方が良い。本気でそう思ってます。」とはなむけの言葉を伝え、
私自身は、「こうなりたいと思ってる状態に近づけるように、必要な人たちと動いていきます。」と言った。
忙しくて落ち着かなかったとはいえ、目指している方向に向けて進んでこれたという意味で、“安定“していたのだ。

彼と会わなくなったあと
その言葉通りに過ごすことができていたので
とても満足していた。

ーーー

寂しかったのは、彼とオンライン同棲状態だった時に
2人で夢中になったネットフリックスのドラマの続編が
放映されたとき。それに、2人とも大好きだった小説がネットフリックスでドラマ化されたときだ。

続編が放映されたドラマはイギリス王室を題材にしたもので、彼はよく、登場人物の特徴的な話し方を真似してふざけたり、不倫と言われる関係で長年過ごしたものの最後は認められたカップルの話になぞらえて私たちの関係について何度も話をした。(もちろん本気ではなく冗談めかした話し方だったが。)


小説がドラマ化されたのは、中国の作家によるSF三部作だ。この原作や作者についても彼とたびたび色んなことを話した。難解な作品なので、いつか映像化されてそれを観たら初めて意味がわかるかもしれないから誰か映像化してくれないかなぁ、など言っていた。
「続編みました?」とか、「あの小説ドラマ化されましたよ!」など連絡したかったのだけれど、やめておいた。彼からもそういう連絡は来なかった。

こういう時に寂しさを感じたものの、なにはともあれ、私は彼と会わなかった期間、かなり穏やかに過ごしていた。

ーーー

こういう穏やかな心境に至るまでに
いくつか試してみたことがあった。

1つ目は、縁切り神社への参拝。
2つ目は、占い。

これらはどちらも、彼にはもう会わないと決めるしばらく前のことで、主な目的は夫との離婚をどうするか?だった。

縁切り神社は、日本全国に有名な神社がいくつかあるが、私は京都の安井金毘羅に参拝した。

占いは、霊視で有名な占い師にお願いした。

理屈や正論で考えられることは、士業の人に相談するなどして色々と考え尽くしたり合理的な選択のオプションを理解した上で、残ってしまう感情面でのモヤモヤに関しては、こういう手段がけっこうすっきりする。
神社のご利益、霊能力、そういうものに目を向けると、自分の直感や本来の願望や決意などが研ぎ澄まされることにもなると思う。

縁切り神社については、霊験あらたかな神社と評価されているので、おそるおそる参拝した。切れるべき縁が切れますように、と。誰と切れるかどうかは神様にお任せした。

結果的に、私の場合は夫との縁が切れることになる。偶然かもしれないが、参拝したすぐ後に、夫とはもう絶対に夫婦を続けることができないと思う出来事が発覚した。あまりのタイミングの良さと、発覚した事柄が今までとは別格に深刻だったことに、安井金毘羅に参拝したご利益があったのだと感じている。

このことによって、私はまず夫と離婚する、という明確な目標ができ、粛々と現実的な準備を進めた。

この決断ができたことで、彼から身を引くという決断も必然になり、思ったより痛みを感じなかったのだと思う。

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自分の中では彼と会わずにいることに折り合いがついていて、不思議なほど穏やかな数ヶ月間だった。


彼と会わなくなる前に、

チャットで或いは身体を重ねた後に直接、

いわゆる別れ話のようなものを何度も

しっかりできたからかもしれない。

彼がどう受け止めていたかはわからないし、

“でも僕はまた会いたい”と言っていたが、

少なくとも私は本気で離れるつもりで話した。


それだけではなく、ちょうど彼と会わくなった頃から私もたくさんの変化があった。

職場が変わったり、夫に離婚届を書いてもらったり、スッキリした気分で親族と旅行に行ったり、

おまけに少し気になる男性Lに出会ったりした。


新しい職場での仕事は刺激的で、

上司や同僚もとても向上心が強く、

ユニークな経験や経歴の持ち主が多い。


今まで経験がなかった業務内容も出てきて、

それについていくのに必死だった。

でも、そういう方面に打ち込むことで自分が成長できるだろうことは確信できた。


そして、昔の友人に誘われて出かけた場で

偶然出会った男性Lの存在も大きかった。


共通の趣味の細かなジャンルがいくつもピンポイントで一致して、初対面なのに初めて出会った気がしなかった。数回会っただけで、Lの夢をみるようになっていた。


あくまでも、高校生の頃のような爽やかな好意と

ときめき、それに何かと刺激やインスピレーションを与えてくれる存在になった。


Lと交流していると、自然とお互い高め合える相手だという気持ちになった。


不思議と、性的な欲求は感じずに過ごしていた。

このままこうやって静かに老いていくのなら良さそうだなと思った。


今までずっと願ってきた、「12年セックスし続けてきた彼と離れる」という事が、こんなにも苦痛を伴わず自然にできるようになるとは夢にも思わなかった。


ーーー


それなのに、いきなり彼から“日本の連休シーズンに出張で数日帰国することになったから会いませんか?”という連絡が来た。


私はどちらかというと会いたくなかった。


だから、日程を決めようとする彼の提案を、

ぬらりくらりとかわした。


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