彼ともう会わないと決めたとき、私自身の状況は
ある意味では“安定”していた。
離れたくない気持ちを鬼にして泣く泣く別れる、
とかではなく、“潮時が来た”と思って身を引いた。

最後に会ったとき、彼に「彼のいるべき場所でいるべき人たちと目の前のことをやった方が良い。本気でそう思ってます。」とはなむけの言葉を伝え、
私自身は、「こうなりたいと思ってる状態に近づけるように、必要な人たちと動いていきます。」と言った。
忙しくて落ち着かなかったとはいえ、目指している方向に向けて進んでこれたという意味で、“安定“していたのだ。

彼と会わなくなったあと
その言葉通りに過ごすことができていたので
とても満足していた。

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寂しかったのは、彼とオンライン同棲状態だった時に
2人で夢中になったネットフリックスのドラマの続編が
放映されたとき。それに、2人とも大好きだった小説がネットフリックスでドラマ化されたときだ。

続編が放映されたドラマはイギリス王室を題材にしたもので、彼はよく、登場人物の特徴的な話し方を真似してふざけたり、不倫と言われる関係で長年過ごしたものの最後は認められたカップルの話になぞらえて私たちの関係について何度も話をした。(もちろん本気ではなく冗談めかした話し方だったが。)


小説がドラマ化されたのは、中国の作家によるSF三部作だ。この原作や作者についても彼とたびたび色んなことを話した。難解な作品なので、いつか映像化されてそれを観たら初めて意味がわかるかもしれないから誰か映像化してくれないかなぁ、など言っていた。
「続編みました?」とか、「あの小説ドラマ化されましたよ!」など連絡したかったのだけれど、やめておいた。彼からもそういう連絡は来なかった。

こういう時に寂しさを感じたものの、なにはともあれ、私は彼と会わなかった期間、かなり穏やかに過ごしていた。

ーーー

こういう穏やかな心境に至るまでに
いくつか試してみたことがあった。

1つ目は、縁切り神社への参拝。
2つ目は、占い。

これらはどちらも、彼にはもう会わないと決めるしばらく前のことで、主な目的は夫との離婚をどうするか?だった。

縁切り神社は、日本全国に有名な神社がいくつかあるが、私は京都の安井金毘羅に参拝した。

占いは、霊視で有名な占い師にお願いした。

理屈や正論で考えられることは、士業の人に相談するなどして色々と考え尽くしたり合理的な選択のオプションを理解した上で、残ってしまう感情面でのモヤモヤに関しては、こういう手段がけっこうすっきりする。
神社のご利益、霊能力、そういうものに目を向けると、自分の直感や本来の願望や決意などが研ぎ澄まされることにもなると思う。

縁切り神社については、霊験あらたかな神社と評価されているので、おそるおそる参拝した。切れるべき縁が切れますように、と。誰と切れるかどうかは神様にお任せした。

結果的に、私の場合は夫との縁が切れることになる。偶然かもしれないが、参拝したすぐ後に、夫とはもう絶対に夫婦を続けることができないと思う出来事が発覚した。あまりのタイミングの良さと、発覚した事柄が今までとは別格に深刻だったことに、安井金毘羅に参拝したご利益があったのだと感じている。

このことによって、私はまず夫と離婚する、という明確な目標ができ、粛々と現実的な準備を進めた。

この決断ができたことで、彼から身を引くという決断も必然になり、思ったより痛みを感じなかったのだと思う。

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